2018年1月4日木曜日

第1780話 都の西北から東北へ (その4)

都営荒川線の車中の人となり、千登世橋をくぐったところ。
しかし、三重子チャンはなぜ「千登勢橋」としたのだろうか?
それなら代表曲の「池上線」も「池神線」にしたらいいじゃないか!
当時、小林千登勢という名の中堅女優がいて
彼女の名前を拝借したのかもしれない。

とかく若い女性の心理は理解しがたいものですな。
若いと言っても月日は流れ、彼女もこの8月で68歳。
ちなみに出身は川村短期大学である。
千登世橋を東に下れば日本女子大学、
西に上れば川村学園、
そしてたもとにあるのが学習院大学だ。

したがって秋篠宮と紀子さまの逢瀬はこの界隈が主な舞台。
逢瀬とはまた古めかしい言い回しだが
インペリアル・ファミリーに対して
デートじゃあまりにもカジュアルに過ぎる。
何事も失礼のないように―。

紀子さまといえば先頃、
引退を表明したフィギュア・スケーターの村上佳菜子。
彼女を初めて見たのは2010年の世界ジュニア選手権だった。
女子シングルで金メダルを獲得したときから
J.C.は彼女を氷上の紀子さまと呼び始めたのでありました。
笑顔の目鼻がソックリだもの。

まっ、そんなことにはおかまいなく、電車は王子に到着した。
今宵のターゲットは
コの字カウンターを二つ持つ酒場、「宝泉」と決めていた。
星の数ほどある東京の酒場で
ダブル・カウンターは3ヶ月前に訪れた、
自由が丘の「金田」しか、すぐには思い浮かばない。

開店までしばらく時間があるため、
時間つぶしというのじゃないけれど、
「M」なるカラオケボックスへ入った。
王子の町には最大手の「K」がないのだ。

初めて利用してみて思ったネ。
この「M」は居心地抜群。
高級カラオケの「P」ほどではないにせよ、
レイアウトがゆったりしているし、
スタッフの接客もテキパキと
「K」より断然いいんじゃなかろうか。

加えて「K」の生ビールはプレモルだが
「M」にはちゃんとスーパードライがある。
これだけでもアサヒファンにはありがたきシアワセ。
驕れる平家は久しからず、
そんな格言がふと脳裏をよぎったのでありました。

=つづく=