2025年5月7日水曜日

第3791話 ヒレカツと せいろのコンビ 神楽坂

不忍通りを走る都営バス、
その早稲田行きに乗った。
いつものようにそれから行く先を考える。
降りたのは江戸川橋のたもとだった。

神田川に架かる橋なのに
なぜ江戸川橋なのかというと、
神田川の旧称が江戸川だったからだ。
意外と知らない人の多い由来である。

歩いて楽しい地蔵通りをぶ~らぶら。
わりかし急な坂を上って
エリアの守り神、赤城神社に出た。
今度は神楽坂を下り、大久保通りを横断。
毘沙門天 善國寺の手前、
日本そば「山せみ」を通りすがった。

此処はいつからか、
そば&とんかつの二刀流に切り替わった。
そば専門の頃に二度ほど利用したが
とんかつを試すつもりになって入店。

○得ランチセットは4種類。
A 名物タレカツ丼
B ヒレとんかつ(ライス付き)
C カツカレー丼
D 小天丼

A・B・C は1400円。
D のみ1450円で
せいろそば or 花巻蕎麦から択べる。
ここは B をせいろでお願いした。
冬場なら花巻にしただろうがネ。
ビールは黒ラベル生のグラス。

小さく丸く揚がったヒレカツ2個は
一刀両断され、都合4ヶが金網の上。
こんもり繊キャベとパセリ1片。
練り辛子が脇に一刷毛。
横長の木箱に入ったそばには
さらしねぎ&粉わさびと
大根おろしが添えてある。

ほのかなピンクの豚ヒレ肉は
理想的な揚げ上がり。
見るからにジューシーだが
わが舌はさほどの美味を感知せず、
「とん八亭」のロースと比べたら
落差はけして小さくない。

そば&つゆは水準をクリアして
粉わさよりおろしがうれしい。
珍しくビールをグラス1杯で切り上げた。

帰宅するにはまだ早い。
濠端を市ヶ谷に向かうか、
飯田橋駅前から大神宮方面へ抜けるか、
思いをめぐらせながら下る神楽坂。
天気の好い日の食後の散歩ほど
楽しいものはなく、
生きる歓びを実感しておりました。

「山せみ」
 東京都新宿区神楽坂5-31
 03-3268-7717