2025年7月1日火曜日

第3830話 伊勢へ行きました

それは半年前の或る日曜日。
平和に朝刊を読んでいた。
すると、その12面に旅行社の広告。
こういうツアーには
まず参加したことがない。

8つのツアーが掲載されており、
パラパラと目を通しているうちに
これもまたアリかな?
そう思えてきたのだ。

その翌日、よせばいいのにまとめて
4つも申し込んじまった。
普通はまず1回試して気に入ったら
次というのが常識人の行動だろう。
非常識な自分をあらためて自覚した。

てなこって一発目は
伊勢神宮と伊勢志摩めぐり3日間。
新幹線・こだまが愛知県・豊橋に着くと、
なぜかそこからバスに誘導された。

名古屋・四日市・松坂を経て
到着したのは夫婦岩で有名な二見浦。
しめ縄で結ばれちゃったりして
仲が良さそうだが、しょせん岩は岩。
有りがたみはあまりないネ。
周りのメンバーの手前、
ちょっと拝んだフリはしたけどネ。

まだ17時だってぇのに早くも晩めし。
伊勢神宮内宮(ないくう)そば、
「勢乃國屋」2階の「神路庵」に上がる。
松坂牛のすき焼きが固形燃料で
グツグツ煮えていた。

小柄な伊勢海老の半身は和風の味付け。
伊勢うどんのタレでつけ焼きにした感じ。
ほかにも海老フライやら茶碗蒸しやら
これでもかと並んで苦戦を強いられたが
一番好かったのは小わかさぎ南蛮漬け。
お替わりしたいほどだった。

ドライ中瓶を2本飲み、
牡蠣の養殖で名高い的矢湾を臨む、
小高い丘のホテルへ。
眺望がすばらしい。

何でも去年、外資系に買収され、
独自の経営スタイルは
オール・インクルーシヴとやらで
ラウンジの飲みものが完全フリー。
しかも23時まで居たい放題だ。

ただし、生ビールは18時で終了。
チェックインが19時近かったから
すでにアウト・オブ・サービスで
おまけに瓶ビールの用意がない無慈悲。

スナックなんかでよくあるのは
ビールは別料金ってヤツだが
此処は一流ホテルだぜ。
まっ、いいか。
ブランデーの炭酸割りを飲んでました。

「神路庵」
 三重県伊勢市宇治在家町117
 「勢乃國屋」2F
 0956-23-5555