かつて都内各地に
点在していた町中華「生駒軒」。
近頃はその数を減らしている。
昭和6年、1号店が麻布に生まれ、
全盛期には百数十店に
及んだというから
人も歩けば生駒に当たる、
そんな状態だったことだろう。
J.C.が一番お世話になったのは
今は無き神谷町店。
金融業界に足を踏み入れた、
1980年から丸3年間、
月に2~3度のペースで
オフィス近くの敷居をまたいだ。
その後、シンガポール、NYと
赴任を続けている間に
店は消えてしまった。
ある日、ろくすっぽ調べもせず、
出掛けて行ってその喪失に
呆然としたものだ。
1年を通して最も食べたのは
看板商品のラーメンだが
夏場の冷やし中華も忘れられない。
甘辛醤油の典型的な昭和の味。
もう一度食べたい。
浅草雷門で1年前まで
営業を続けていた店も
たびたびおジャマした。
ご無沙汰している間に
やはり突然の閉店。
現在、都内に残るのは
三十店余りと聞くけれど
そのほとんどが未訪である。
今回訪れたのは神田和泉町。
昭和45年創業の老舗だ。
秋葉原東口から
5分ほどの場所にあり、
昼のみの営業で臨時休業もある。
半チャンラーメンを
ラーメンも麺半分でお願い。
ビールはキリンラガー中瓶。
まずはトクトクのプッファ~!
生駒特有の細打ちストレート麺に
鶏・豚・煮干しベースのスープ。
具材はバラチャーシューと
シナチクにわかめ。
ほのかに神谷町を思い起こさせる。
炒飯はチャーシュー・ハム・玉子。
青ねぎはまったく使われていない。
それでも懐かしい香りが立ち上る。
炒飯は何を投入しようとも
大事なのは米であることが
よお~く判る。
パラパラの上等な仕上がりに
テーブルのあちこちから
拍手がパラパラと湧き起こる。
そんなことはなかったけどネ。
「生駒軒」
東京都千代田区神田和泉町1-2-30
03-3866-3857