2026年9月26日土曜日

第4187話 歓びアーカイブ 第39回

今話は今もご存命の偉大な歌手。
大津美子についてです。

2012年11月12日月曜日

第445話 ここに猫あり

ただ今、午前3時過ぎ。
月曜日、本日のである。
今月下旬に角川マガジンズから出る、
雑誌の原稿をやっとこサ、
書き上げたところなのだ。
詳細はまた近々お報せするが
とにかくかなりのボリュームだった。

深夜、足元では愛猫プッチが
飼い主を見上げている。
ここ数ヶ月、毎日少量ずつではあるが
人間さま用の旨いモンを与えている。
今日は(昨日か)それがなかったから
催促のまなざしで向けているのだろう。

猫の食物的嗜好は子どもの頃から
変わらないというけれど、
ウチのに限っては変化ありとみた。
現在、大好物は
鮭(カラフトマス)の缶詰とロースハム。
以前好きだったまぐろの刺身には
狂喜しなくなった。
(亡くなる1年前からはまぐろ一辺倒)
幼い頃、2~3歳時に
よく食べたチーズやかまぼこにも
ほとんど歓びを表さない。
いなりずしの油揚げを
水洗いしたヤツなど、
今ではまたいでるもんねェ。

「大津美子 ヒット・アルバム」。
このCDを聴きながらコレを書いている。
読者の中には大津美子といっても
知らない方のほうが多いかもしれない。
結婚式の披露宴で
おなじみの「ここに幸あり」を
歌った歌手といえば通りがいいだろうか。

曲のリリースは昭和31年3月。
彼女は18歳になったばかりだった。
ちょっと驚くネ。
この曲はブラジルやハワイの日系人社会で
いまだに歌い継がれているそうだ。
名曲とはかくも偉大なり。

J.C.は何たって「いのちの限り」が一番。
演歌・歌謡曲・Jポップ、
すべての邦楽のなかで
ベスト30には間違いなく入る。

 ♪   愛していたけれど 
   何にも言わないで
   あの人とあの人と 
   別れて来たの
   泣かないで 泣かないで
      涙をこらえて
      ラブユー ラブユー 
            いつまでも いのちの限り ♪
    (作詞:矢野亮)

大津美子の歌唱・声音に
ピッタリの詞とメロディーである。
初めてのヒット曲、
「東京アンナ」(昭和30年)もいいな。
このときは17歳だ。

書き上げても猫はまだ見上げてやがる。
しょうがねェなァ、
シャケ缶でも開けてやるか。
ついでにこっちもビールを飲むとするか。
もう、夜中の3時半だぜ。
CDをフランク永井に切り替えようかな。

=本日追記=
プッチがこの世を去って早や6年。
今は盟友・N田のウチから貰って来た、
二代目・スミが部屋中を
駆けずり回っておりまする。

2026年9月25日金曜日

第4186話 生き物が ほとんど消えた 不忍池

台風一過のこの日はピーカン。
雨降りの間は外出しても
あまり建物の外へ出なかった。
さすがにストレスが溜まり、
歩け!歩け!と自らを鼓舞する。

自宅を出て不忍通りを一気に南下。
根津を越え、池之端の不忍池到着。
ほとりを歩む。
地上&空中はドバト。
水中には鯉が口を
パクパクするばかり。

目にした生き物は
岸辺で羽毛をつくろうカルガモ1羽。
池面(いけおも)に浮かぶのは
小柄で黒っぽいから
おそらくカイツブリだろう。
見掛けたのはこれも1羽のみ。
そして引っくり返った、
手漕ぎボートの腹の上で
甲羅干しのカメ1匹。
以上、2羽と1匹、それだけだ。

カルガモもカイツブリも
渡りをせず、通年池から離れない。
だのにその数は激減している。
暑さを避けてどこぞに
潜んでいるのかな?

生き物の姿が
ほとんど消えた不忍池だが
人が足で漕ぐ、
スワンボートの数だけは
好天の休日とあって激増していた。
池の上もほとりも人・ひと・ヒト。
お隣りの動物園しかりである。

人出と云えばこの日の上野広小路・
湯島・御徒町はものスゴかった。
クルマも大渋滞。
歩行者が
赤信号みんなで渡れば怖くない
地で往くものだから
そのぶん青信号のクルマの通過に
支障を来たしているのだ。

新宿・渋谷・池袋、
はたまた銀座も浅草も状態は
変わらぬものと推察される。
み~んな雨が止むのを
ジッと待っていたんだネ。

千葉も神奈川も東京さえも
ヒドい雨に見舞われた、
此度の台風。
内房のN美を心配して
LINEを送った。

「ダイジョブかァ?
 停電してないかァ?」
「うん、被害なし、そっちは?」
「冠水のカの字も無いよ。
 やっぱ普段の行いだろうな」
「笑笑笑笑、運です!」

散歩の帰りは池から徒歩3分。
行きつけの「新ふじ」へ。
ちょいと遅い昼めしは
このほうがいいんだ。
最近は開店の11時直後から
けっこう立て混むからネ。

ドライ大瓶&柿ピー。
カレー南蛮(そば1/2)&半ライス。
この暑いのに温そばを食べました。
冷たい麦酒の美味さは
いつものことでありました。

「新ふじ」
 東京都台東区池之端2-8-4
 03-3821-3913

2026年9月24日木曜日

第4185話 超ソフト 何か変だゾ ロースカツ

最近、ときどき出掛けるのが
荒川区のコリアン・タウン。
そう、JR常磐線で日暮里から
一つ目の三河島である。

電車のひと駅利用は滅多にしない。
日暮里中央通りを東へ歩いた。
尾竹橋通りを左折して真っ直ぐ。
駅前の常磐線ガードをくぐり、
ほどなく目当ての「山㐂 」到着。

どこかひっそりとした店構えが
返って気になるとんかつ屋だ。
思ったより客入りは良好で
他人事ながら一安心の巻である。

ドライ中瓶を飲みながら
品書きを丹念に吟味。
といっても品揃えは
大したことない。
定食類はかくの如し。

ロースカツ 1100円 
上ロース 1400円
特上ロースカツ 1600円
上ヒレカツ 1400円
一口カツ 1100円
エビフライ 1400円
魚フライ 1100円
カニクリームコロッケ 1100円
メンチカツ 1000円
ほかには上記の盛合わせと
カツ重、カツサンド。

吟味したわりに芸の無い、
ロースカツ定食を発注。
10分弱で配膳された。
比較的横長だが
オーソドックスな形状のカツ。

キャベ千&貝割れに練り辛子。
豆腐&わかめの味噌汁。
つぼ漬けたくあん&キューちゃん風。
ごはんは毎度の少なめである。

通常は脂身のある腹部が
右端に来るけど、当店は向きが逆。
よって右端の背肉からパクリ。
ん? ヤケに柔かいな。
はは~ん、なるほどネ。
一時期流行ったキムカツみたいに
ミルフィーユなんだ。
道理で柔かいわけだヨ。

でもネ、何か可笑しな食感。
まっ、そこは我慢しよう。
だがネ、肝心の豚肉の旨みが
どこぞに漏れてしまっている。
国産豚じゃないかもしれない。

用の無い人は来ない三河島ながら
隠れた佳店はけして少なくない。
けれども今回ばかりはどうやら
やっちまったようですな。

「山㐂」 
 東京都荒川区荒川3-65-1
 03-3807-1251

2026年9月23日水曜日

第4184話 ランチ難民 苦肉の策の「すしざんまい」

この日は晩酌の酒と肴の調達で
御徒町に出掛けた。
それがその前のランチに難渋。
界隈で昼飲みの苦労はないが
昼めしとなると
難民に身を落とすことたびたび。
まあ飲めればいいんだが
たまにはある程度食べとかないと。

スッと択べば済むことなれど
気分屋の J.C.は難癖つけちゃ、
店の選り好みに徹してしまう。
結局は薬局、
「すしざんまい」のお世話にー。
かれこれ10年ぶりかな?

つけ台に着き、ドライ中瓶を発注。
お通しは小海老の煮たの。
川海老みたいだが海の海老らしい。
つまみ抜きでハナからにぎりを。

真っ先に小肌。
ふむ、まずまずですな。
時としてデカくなり過ぎた、
いわゆる巨肌に
見舞われることはあるが
さすがにそれは無かった。

続いてあぶりいわし。
基本的に青背のサカナは
酢締め or あぶりしか口にしない。
お次はこれも青背、
今が旬の新さんまだ。
小肌以上の味わい深さを感じた。

中瓶お替わりとあぶりきんき。
丸の内TOKIAの「オカモ」で
初めて食べたあぶりきんきだが
痛く気に入ってしまった。
当店もなかなかであった。

先刻の新さんまを
あぶりでアンコール。
生もあぶりも甲乙つけ難し。
たったの5カンだが
にぎりはそろそろいいかな?

順序が後先になるけれど
つまみを1品行きたくなった。
何となればタコの吸盤ポン酢を
品書きに発見したのでネ。
タコの吸盤とイカのエンペラは
J.C.の大好物であります。
ふむ、ふむ、満足して食べ進む。

ん? こりゃ吸盤じゃないゾ。
おそらく吸盤の絶対量が
足りないのだろう。
足先の細い肉がけっこうな量、
刻まれて混入している。
これでは羊頭狗肉、
看板に偽りありだ。

ムッと来たため、足の身を
はねて小鉢の端に並べて残す。
毎年、初競りで高価な本鮪を
競り落とす「すしざんまい」。
そんな余裕があるのならもっと
真っ当な吸盤を出して欲しい。

敢えて文句は言わなかった。
沈黙のレジスタンスで通した。
この意図が職人に伝わるものと
信ずるほかに術は無し。

「すしざんまい 上野店」
 東京都台東区上野2-7-12
 03-5807-6543

2026年9月22日火曜日

第4183話 三鷹に来たら 熊本ラーメン

突然、中止になったりもするが
月に一度くらいのペースで
三鷹市・三鷹に赴く。
武蔵野市・吉祥寺の一つ先だ。

此処は東京都下だが
都下はもはや死語に近い。
都内の連中の上から目線が
気に食わないのだそうだ。
連中にそんな意識はなかろうが
まっ、云われてみれば頷ける。

何でまたひんぱんに三鷹へ?
句会が開かれるんざんす。
おおよそ13時から16時まで
3時間に渡ってネ。

J.C.にはいつもその前に
立ち寄る店がある。
「ひごもんずneo」は
西荻に本店を構える、
熊本ラーメン専門店。

ドライ中瓶を通しておいて
いただくのは素ラーメン。
マーラー、醤油、ごま油と
スープは3種類で具材はねぎのみ。
麺は中細と細打ちから択べる。
今までマーラーを中細、
醤油を細打ちでいただいた。

ごま油は未食ながら
今回は通常のラーメンを
マーラー&中細で試してみた。
具材の様子を確かめたくってネ。

大きめのチャーシューはバラ肉。
これが2枚。
真ん丸なのはタコ糸で
グルッと縛って、煮るからだ。

他には細めのシナチクと
これも細切りのキクラゲ。
ここまで書いて来て
”細”の字を何度使ったろう?

熊本ラーメンのキーワードは
”細”であることが判る。
ところが30年前に熊本市で
食べたラーメンはもっと
麺が太かった記憶あり。

J.C.的には久留米・長浜・博多、
福岡三大ラーメンより好きかも?
朝6時から8時半まで開けるため、
朝ラー可能店でもある。

そうして句会に臨んだ。
ここで偶然にも熊本市在住、
F島S子サンからのお便り。
というか、苦言をご紹介。
「J.C.さんの俳句っていつも
 ふざけてばかりで
 まともな句は無いんですか?」
こりゃまた、ごめんねごめんね~。

恥ずかしながら紹介します。
わりかし評価の高かったものを
いくつか択んでみました。

鮎ずしに泛ぶ故郷の水清く
 ふるさと千曲川をまぶたに
泥鰌汁団扇左手箸右手
 漢字だけの句に挑戦して
爪弾きのギターを囃すくつわ虫
 ギターは道半ばで挫折したけど
浦上の鐘ザボンにも降り注ぎ
 ヒントは「長崎のザボン売り」
秋夜長カラマーゾフを枕辺に
 結局は途中でギヴアップ

お粗末さまでござんした。

「熊本ラーメン ひごもんず neo」
 東京都三鷹市下連雀3-26-9
 0422-24-9752

2026年9月21日月曜日

第4182話 これは中華のオムライス

JR京浜東北線を大森で降り、
山王口を出た。
今日はチャーハンを食べに来た。
初訪の「開華楼」は
餃子の「大連」のそばにあるハズだ。

到着してみると
同じ道筋のちょいと先ながら
ほとんどはす向かいに在った。
ちっとも気付かなかったなァ。

11時15分に入店するとき、
背後から若者が一人、
跡を尾けてきた。
一緒に入店し、席を離れて
カウンターに着く。
先客はテーブル2卓に二人づつ。
奥の卓は判らないが
手前の二人はともに玉子チャーハン。

初老夫婦二人の切盛りである。
まずラガー大瓶を通すJ.C.を尻目に
若者も玉子チャーハン。
事前に決めていた当方も従う。
そう「開華楼」の名物は
何を置いてもコレなのだ。
ちなみに値段は680円と安価。

ビールには枝豆が付いて来た。
逆L字形の底辺に居るので
調理するオジさんが丸見え。
最初に溶き玉子を中華鍋で
ザッと炒め、おタマに納める。
飯には刻みねぎと
ここにも溶き玉子を少々。
具材はそれだけ。

強火であおったチャーハンを
おタマで玉子ごとよそい、
そのまま皿で受ける。
これは真ん丸のオムライス。
ありそで無かった中華オムライスだ。
中華の玉子は天津飯が第一感だが
アレは白飯だから別物。

う~ん、イケますな。
オムレツもさることながら
シンプル塩味のチャーハンが
際立っている。
付随する清湯も昔ながらの
中華そばのソレ。

J.C.はオムをほとんど
ビールのアテとして
素チャーハンを堪能した。
ごちそうさまでした。

大森駅には戻らず、
池上通りに出た。
右手に大森貝塚の入口が見える。
今日は立ち寄らず、通りを北上。
隣り駅の大井町まで歩いた。

駅前の阪急デパートで
晩酌のつまみを調達。
20年ぶりの訪れだ。
改札口に続く長い
エスカレーターに乗りました。

「開華楼」
 東京都大田区山王1-23-21
 03-3773-3711

2026年9月19日土曜日

第4181話 歓びアーカイブ 38回

今話は西武池袋線で池袋から
急行で8分と意外に近い、
石神井公園の気に入り洋食店、
「辰巳軒」です。

2016年10月13日木曜日

第1468話 八年ぶりの石神井公園 (その4)

石神井公園の池のほとりをめぐったあと、
「辰巳軒」の多種多彩なメニューに
圧倒されている二人であった。
さすがにこの日は
くだんのカレーライスを回避しておく。
(坂口安吾事件)
J.C.はあらかじめ、
心に決めていた一皿があった。
自著でもオススメとして択んだ
Bセットを注文の巻である。
海老好きの相方は
ベツに迷う素振りも見せず、
予想通りにエビフライを選択。
この二皿を分け合って
ビールのつまみとするのが
二人の腹積もり。

真夏日に練馬の奥まで
遠征してきたかいあって
冷たいビールが飛び切りの美味しさ。
のどチンコがオーガズムに達している。
あいや、失礼!

またたく間に大瓶がカラになって追加。
すると二本目とともに
運ばれたのが一つの小鉢である。
さてコレは何でしょう?
シチューでもないし、グラタンでもない。
まっ、ほとんどの読者がお判りでしょう。
そう、エビフライ用の
タルタルソースでありました。
別鉢にたっぷり盛られているところがエラい。
洋食屋は常にこうありたいものですな。

追いかけて到着したエビフライを一べつして
相方は満面の笑みである。
美しさにおいて完璧の盛付け
ぷっくりと肉付きのよいエビ2尾。
ポテトサラダを忍ばせて
胡瓜とレモンにエッジが立っている。
パセリさえもみずみずしいではないか!
こんな料理が不味いワケありまっしぇん。

相方の大好物は何を差し置いてもエビフライ。
そして理解に苦しむのだけれど、
明太子と来たもんだ。
とにかく銀座あたりの洋食屋でも
なかなかこうはイカないもの。
あらためて当店の優良性を認識した次第だ。

続いてイチ推しのBセットが登場。
何ともバランスに秀でたワンプレート
酒飲みにはたまりませんな。
ピンク色の火の通しよろしく、
一辺にほどよい脂身をたたえた焼き豚。
適度なサイズの一口カツ。
目玉焼きとスライスハムもありがたい。
もちろん、お味のほうも文句ナシである。

いやあ、おかげで真っ昼間から
ビールをしこたま飲んじまっただヨ。
こんな店が近所にあったら
休みの日には浅い時間から
入り浸ること間違いなし。
ある意味、遠くに在って
よかったのかもねェ。
まことにまことにご馳走様でした。

=おしまい=

「辰巳軒」
 東京都練馬区石神井町3-17-20
 03-3996-0425

=本日追記=
10年前の訪問でしたが
その後もたびたびおジャマしてます。
中華メニューもいただきました。
この街に来たら公園の池と
当店の卓は外せません。