2026年7月12日日曜日

第4121話 歓びアーカイブ 第28回

作話のつづきを紹介したくて
つい日曜日を活用しちゃいました。
それではどうぞ。

2013年1月23日水曜日

第497話 るみと小さんと犬塚弘 (その2)

静岡の帰りに沼津に寄った。
松竹映画・寅さんシリーズの第7作、
「男はつらいよ 奮闘篇」。
映画ゆかりの沼津駅前にいる。
5代目・柳家小さんが店主に扮する、
うらぶれた中華そば屋に入って
ラーメンをすすりたいが
ピッタリの店がないのは承知のうえだ。

さすがに沼津港まで出向くのはおっくう。
駅からそう遠くないエリアを
流すように歩いてみた。
地方都市のご多分にもれず、
商店街から活気が失せている。
うらぶれたラーメン屋を
物色しているのだから
活気のなさは願ったりだが
肝心の店がなけりゃ身もフタもない。

4年前に立ち寄った、
駅前の西武デパートでは
鮮魚売場に並ぶサカナの鮮度と
多彩さに感心したものだった。

その夜も入店してみてビックラこいた。
2013年1月31日をもって閉店だとサ。
1月18日~24日は
閉店売り尽くし週間ときたもんだ。
店内の貼り紙には
 55年間のご愛顧、
 誠にありがとうございました。
営業期間が55年なら
開業は1958年あたりだろうかー。

この年は長嶋茂雄がデビューした年。
J.C.が小学校に入学した年でもある。
(関係ないか)
ほかにも様々な出来事があった。

 ウエスタン・カーニバル日劇で開催
 関門トンネル開通
 千駄ヶ谷に国立競技場完成
 売春防止法施行
 阿蘇山の噴火で死者12名
 皇太子と正田美智子さん婚約発表
 1万円札発行
 芝公園に東京タワー完成

そして沼津に関連しては
死者・不明者1269人を出した
狩野川台風が9月に来襲。
ただし、住宅の多い沼津市では
家屋の被害は出たが
人的被害は伊豆半島の修善寺町と
大仁町に集中している。

30分ほど徘徊して「八福」なる
街の中華料理店を見つけた。
沼津では老舗の人気店らしい。
はす向かいに同名の焼肉店があるから
手広い商売をしてるのだろう。

暖簾をくぐると、
そこそこの賑わいを見せている。
目当てのラーメンは
フツーとあご出汁の2種類あった。
トビウオの煮干しを使う、
あご出汁に惹かれはしたが
ここはオーソドックスにフツーを。
寅さん映画にあご出汁ラーメンなんか
出て来るワケないもんネ。

登場した醤油ラーメンは
いかにも寅さんがすすりそうなヤツ。
一目で当たり!を確信した。
肩ロースの焼き豚に
シナチクとナルトが浮かんでいる。
取り立てて美味とはいかずとも
ツルツルと美味しくいただいた。

忘れていた写真を完食後に

こちらのほうがうらぶれ感出ていいかも・・・。
店の様子は異なれど
イメージに近い中華そばにありつけて
ささやかな満足感を得た沼津の夜でした。

「八福」
 静岡県沼津市大手町5-9-17
 055-951-5206

=本日追記=
沼津は去年8月。
伊豆半島の東・中・西をめぐる、
ツアーで再訪しました。
隣りの三島でなかなかの鰻を
いただきましたが
沼津は御用邸のみ。
花より団子派には
物足りませんでした。

2026年7月11日土曜日

第4120話 歓びアーカイブ 第27回

18年前の秋です。
静岡県・沼津に行きました。
たぶん2度目の訪れで
その5年後が3度目です。

2013年1月22日火曜日

第496話 るみと小さんと犬塚弘 (その1)

榊原るみ
 J.C.と同い年で学年は1年先輩。
 笑顔愛くるしく好きな女優さんでした

柳家小さん(5代目)
 落語界初の人間国宝。
 うなぎは重箱よりも断然どんぶり派。
 師匠、貴方はまったく正しい。

犬塚弘
 先々月に桜井センリが逝去され、
 一世を風靡したクレージーキャッツで
 唯一の存命者

だしぬけに、とりとめもなく
現れた三人の人物。
何だこりゃあ! と思われた
読者も多々おられたことでしょう。
まあ、先をお読みくだされ。

昨日のブログで紹介した通り、
「東海軒」の幕の内をブラ下げ、
乗り込んだ東海道本線。
実はその続きである。

静岡駅近くの酒場で飲み、
構内では駅弁を買った。
だが、このまま都内に舞い戻って
よいものだろうか?

時刻はまだ20時前、
鈍行列車は清水を通過したばかり。
熱海で乗り換える前なら、
沼津か三島か・・・。
乗り換え後なら小田原・平塚・
茅ヶ崎あたりが途中下車の候補。
藤沢・大船・横浜では
東京に近すぎてオモロない。

このとき脳裏をよぎったのが表題の三人だ。
そうだ! 沼津に寄ろう!
なけナシの頭脳をヒットしたのは
三人が冒頭に登場する、
「男はつらいよ 奮闘篇」であった。
これは寅さんシリーズ全48作中、
My Best 1なのである。

映画ではちょいとばかり
オツムの足りない、るみチャンが
沼津駅裏の中華そば屋で寅さんと遭遇。
店主はひょうひょうとした小さんで
彼の”地演技”がすばらしい。
ラーメンをすすったあと、
津軽に帰る、るみが案の定、
駅前の交番で訊問されている。
巡査は犬塚で
るみの窮地を救うのが寅さんだ。

沼津駅が往時の姿を
とどめていないことは知っている。
風情のある中華そば屋がないことも承知。
だがネ、ついフラフラと
降りてしまった沼津駅でありました。

漁港の近くの割烹、
「海王」に行きたいが、ちと遠い。
そうだ! あれは2008年10月、
やはり当ブログの前身、
「食べる歓び」に初めて写真を貼付したのが
「海王」のサカナたちだった。
せっかくだからその雄姿をご覧ください。
オレンジの斑点も鮮やかなアマゴ

今にも食いつかれそうなイシモチ

アマゴは刺身と塩焼きで
イシモチは刺身をいただいた。

=つづく=

「海王」
 静岡県沼津市千本港町77-4
 055-964-1213

=本日追記=
急遽、明日の日曜日。
このつづきをお届けします。
ご期待を!

2026年7月10日金曜日

第4119話 食べもの屋 意外に多い 新中野

メトロ丸の内線は
新宿を過ぎ、荻窪までずっと
青梅街道の真下を疾ってゆく。
新宿から二つ目の中野坂上。
その一つ先、新中野で下車した。

杉山公園の手前を左折し、
中野通りを南下してゆく。
同じく青梅街道から
南に降る鍋屋横丁と二又で
ぶつかるのが十貫坂上。

その交差点近くにある、
「尚ちゃんラーメン」が
本日のターゲットだ。
途中の中野通りもそうだが
坂上界隈も飲食店が多い。

東京の23区内なら何処でも
神出鬼没の J.C.が
あまり出没しないエリアだ。
まっ、それはいいとして
「尚ちゃんラーメン」。
キャパは20人足らずだろう。

カウンターの左端、
入口から一番近い席に
軽い腰を下ろした。
ビールは黒ラベル中瓶。

大した距離ではないにせよ、
歩いて来たからノドに染みる。
芭蕉の耳に聞こえた、
岩に染み入る蝉の声さながら。

当店の名物は一にも二にも
木耳肉定食である。
ん? 何だ! 木耳って?
聞く耳持たないってか?
これはキノコの一種、
キクラゲなんざんす。

豚肉と一緒に炒めてトロみを
付けたもので一番人気。
コレに半ラーメンを足す客が
すこぶる多い。

J.C.はもう一つの人気メニュー、
半チャーハン+ラーメンセットを
ラーメンも麺半分で通した。
う~ん、残念ながら
期待したほどではなかった。

まずラーメンが淋しい。
シナチク4片ほどに
もやしがパラパラっとー。
「亀戸ぎょうざ大島店」の
サービスゆでもやしの
20分の1にも及ばぬ程度。
何となくヤッツケ仕事感漂う。
スープもダシ感に乏しい。

チャーハンのベースが醤油味。
基本的に塩味好みには
イマイチ感漂う。
頑張って働いている、
3人のアンちゃんには
申し訳ないけれど
再訪は難しゅうございます。
I beg your pardon.

「尚ちゃんラーメン」
 東京都中野区本町5-33-15
 03-3384-0729

2026年7月9日木曜日

第4118話 中川と 荒川まとめて 渡り往く

熱きビビンパのせいで
舌を少し火傷した。
気を取り直し、歩みを進める。
新大橋通りに出て
船堀橋で中川を渡河する。

中央環状線の船堀橋出入口を
越えて橋は荒川の上。
振り向くと江戸川競艇場が見える。
この競艇は江戸川ではなく、
中川の水面を疾る。

所在地が江戸川区だから
そう命名されたのだろうが
紛らわしいことこの上ない。
まっ、いいか。

中川と荒川をまとめて渡り、
江戸川区から江東区に入った。
此処は小松川。
中川&荒川のオマケついでに
水流の細い旧中川を越えれば
大島(おおじま)の街である。

地下に都営新宿線の走る、
新大橋通りをなおも西へ。
大島駅を過ぎてほどなく、
「亀戸ぎょうざ大島店」に
差し掛かった。

J.C.は此処の餃子が東京一と
勝手に決め込んでいる。
せっかく通りすがったのだ。
素通りする手はないだろう。

ビビンパで腹いっぱいのため、
もう何も食えないが麦酒は別腹。
ガス欠症状も出始めていた。
大瓶1本いっとこう。

餃子屋に入ってビールだけ。
そんな真似など出来やしない。
悪賢いオッサンは算段する。
レジのおばチャンに
「あとで生餃子を
 テイクアウトするから
 店内でビール飲んでいい?」
「ええ、どうぞ、どうぞ!」
カウンター一番奥に案内された。

トクトクトクのグビ~ッ!
いや、生き返りました。
おキマリのゆでもやしも
ちゃあんとサーヴされる。
餃子用の練り辛子を
チョンと付けてパクリ。

さっきの「のほほん」では
豆もやしのスープが出て来たが
今日はヤケにもやしづいてるな。
それにしてもコリアンはなんで
豆もやしが好きなんだろう?

1人前5個入りを3人前持ち帰り、
晩酌時に1人前焼いた。
味はいいが焼き加減イマイチ。
長い人生で餃子焼くのは
5度目くらいだから致し方なし。
残り2パックは今も
冷凍庫に眠っており申す。

「亀戸ぎょうざ大島店」
 東京都江東区大島4-8-9
 03-5628-0871

2026年7月8日水曜日

第4117話 船堀で 猫舌独り 奮闘す

江戸川区・船堀にやって来た。
ちょいとばかり気になる
コリアン・レストランがあった。
都営新宿線の駅から徒歩2分。
「のほほん」に到着。
およそコリアンらしくない店名だ。

外観もむしろイタリアン。
赤レンガに白字で
OPEN CAFE Nohohon と書かれ、
なかなかにオサレだ。
店の宣伝文句にテラス席は
ワンチャンOKとあった。
キムチと牛すじチゲが
自慢にして人気だという。

12時に入店するとすでに
近隣のOL&リーマンで大盛況。
人気店であることが伝わって来る。
ドライ中瓶を飲りつつ、
ランチメニューに目を通す。

カルビラーメン、韓国風生姜焼き、
サムギョプサル定食などが
並ぶ中から択んだのは
プルコギ石焼ビビンパ。

うわっ! 来たヨ、来ましたヨ。
別府や熱川の湯けむりみたいに
もうもうと湯気を立てて運ばれた。
しばらくは手も足も舌も出ない。
見た目は韓国風牛丼そのものだ。

落ち着くのをしばらく待って
一匙入れたら
アチチチ! アッツー!
とてもじゃないが
太刀打ちできやしない。

オマケにJ.C.は猫舌と来たもんだ。
火傷するほど危険な物体が
目の前に存在している。
いや、マイッたな。

しばらく待機をワンスモア。
5分近く待っただろうか。
大人しくなって来たので
あらためて挑みかかる。
でもまだ熱いや。

コリアン・ピープル曰く、
「プルコギはよお~く混ぜろ!」
けれども J.C.は食べものを
ゴチャゴチャにするのが大嫌い。

ビビンパを頼むことはまずないが
石焼ビビンパは
10年に1度くらい注文する。
そのときはちらし寿司のように
端から静かに食べ進める。
そうしておいて最後に
底にこびり付いたオコゲを味わう。

定食仕立てにつき、
スープと野菜類が付く。
スープは豆もやし・人参・わかめ。
それに白菜キムチ。
大根のカクテキに見えたのは
おでんみたいに煮込まれていた。

どうにかこうにか猫舌踏ん張り、
熱い韓国牛丼定食を食べ終えた。
お勘定は1650円也。
さあ、これから長距離散歩です。

「のほほん」
 東京都江戸川区船堀1-7-19
 03-3869-5334

2026年7月7日火曜日

第4116話 「醉心」に 心醉いしれ

本日は恒例のイレブン・セブン。
ホームグラウンドの神田は
北店も南店も満卓で予約が取れず、
新橋店での開催である。

この日は打牌後、4人で飲む予定。
普段は東風戦を18回打つのだが
今日は15回で切り上げた。
そうして向かったのが
戦場から徒歩1分の酒場、
心酒蔵」である。

J.C.は過去に1度だけ
利用したことがある。
あれは1980年の秋口だった。
金融業界に足を踏み入れた年で
夏にシンガポールへ長期出張した。

その際、一番お世話になったのが
某大手都市銀のチーフディーラー、
業界では知らない人のいない、
K田サンだった。

この銀行には同姓で
二人のK田サンがおり、
もうお一方は
シンガーソング・ライター。
「シクラメンのかほり」を
世に送り出した人である。
ハハ、これじゃ某銀行なんて
ボカしてもバレバレですわな。

お世話になったK田サンと
再会して飲んだのが
「醉心酒蔵」なのだ。
雀荘から至近に在り、
その夜は此処にしようと
J.C.が勝手に決めた。

4人はめいめい、
好みのグラスを合わせる。
打牌中、ずっと
飲み続けたビールだが
飽きることなどない。

まずは黒ラベル中瓶を
1本飲っといて
店名にもある広島県三原市の銘酒、
醉心の樽酒に切り替えた。
店と蔵元に縁はあろうが
直営ではないようだ。

つまみは刺身盛合わせとハムカツ。
あと何だったけかな?
あまり食べてないから覚えてない。
お通しのフキの煮たのが
やけに美味しかった。

醉心に心奪われながら
思い出すのは
K田サンのことばかり。
源義経が一ノ谷の合戦で敢行した、
鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし。
志半ばにして病に斃れたK田サンは
あの崖の上の墓園に眠られている。
もう一度酒を酌み交わしたい。
心からそう想う。

「醉心酒蔵」
 東京都港区新橋2-6-9
 03-3580-2455

2026年7月6日月曜日

第4115話 また「王将」でリユニオン

3カ月に1度くらいで
オッサンが集まるNYリユニオン。
今回はメンバー全員が
気に入りの「ニュー王将」だ。

去年、奥浅草から
もっと奥に移転して
J.C.は何度も訪れているが
他のメンバーは
ほとんどみな初訪である。

18時スタートなのに
1時間も早乗りした J.C.。
カウンターで一杯飲りながら
おおよその料理を決めておく。

初老に差し掛かる夫婦と
三十路娘のスリー・オペ。
近況を語り合いながら開宴前に
中瓶2本を空けちまった。
当店の瓶はサッポロ赤星。
最近は赤星を置く店が
ずいぶん増えたように思う。

集結したのは総勢6人。
ビールで乾杯すると
運ばれたのは平目の薄造り。
これはおろしポン酢で。
続いて本まぐろ赤身&中とろ。

J.C.はひそかに富山の銘酒、
立山の冷たいのをもらい、
生醤油と同割りにしたところに
まぐろを沈め、即席ヅケを作成。
「ニュー王将」の基本は
洋食でありながら
刺身の質も高いものがある。

お次はカニサラダ。
あらかじめ、値段倍付けで
カニの量も倍にするよう、
お願いしてあった。
とっても旨いんだガニ。

キンミヤ水割り派と
角ハイ派に分かれて飲み続ける。
アカイカのゲソバターと
ハゼフライが来て
世界で一番のメンチカツ。
何度も紹介しているから
深くは語らない。

「ニュー王将」のオムレツは
炒めた豚挽き&玉ねぎを
溶き玉子に混ぜ込むタイプだが
あえて玉子でくるんでもらう。
亡き母親の得意料理だったんだ。

締めはソース焼きめしと
チキンライスを1人前づつ取り、
6人で分け合った。
お勘定は一人頭6500円也。

浅草駅までエッチラ歩き、
メンバーに手を振って独り、
田原町の「三富珊瑚」へ。
2カ月ぶりである。

オリオンビールの小瓶で一息。
沖縄豆腐のジーマーミをつまみに
沖縄泡盛の古酒(クース)、
光龍をロックで1杯。

K世ママに送られ夜の街に出た。
酔い覚ましに上野まで歩き、
来合わせた京浜東北線に乗って
帰りましたとサ。

「ニュー王将」
 東京都台東区浅草6-43-4
 03-3875-1066

「三富珊瑚」
 東京都台東区西浅草1-3-17
 03-6795-1344