荒川区役所にほど近い、
町そば屋「ますや」で
独り昼麦酒を楽しんでいる。
どこの誰にもジャマされぬ、
至福の時間を過ごしている。
まぐろとろろと一緒に
菊正の常温をお願い。
冷たいのがいいけれど
当店には常温か、燗しかない。
一升瓶用の冷蔵庫がないんだネ。
大瓶の隣りに置けそうな気が
しないでもないけどねェ。
存分にビールを楽しみ、
づけのためにひと肌脱いで
貰った菊正に切り替える。
ここでカツ煮を追注した。
とんかつ屋のソレみたいに
分厚くないのが好もしい。
みんな貧乏だった昭和の時代。
ぜいたくな厚切りなんか
ついぞ見ることはなかった。
今日は酒の肴につき、
普段あまり使わない七色を
パッパと振っていただく。
大した距離じゃないし、
時間的余裕もあるから
浅草「三富珊瑚」に向けて
テクテク歩く。
荒川仲町通りから
東日暮里の正庭通り。
三ノ輪・竜泉を経て
かっぱ橋道具街を南下。
田原町に到着したのは
開店間もない16時15分。
入店すると先客は
常連の若いカップル1組。
ドライ中瓶を貰い、
目と目で彼らと乾杯。
お通しはいつものジーマーミ。
プルンとした沖縄豆腐である。
比嘉酒造の残波888(サンパチ)に
スイッチして
島らっきょうを所望に及ぶ。
宵の口から強い酒はのちのち
支障を来たす怖れがあるので
ソーダ割りにしておく。
冬季五輪の女子カーリングを
観ながらの滞空時間は
1時間ちょっと。
この日は季節外れの新年会が
控えており、K世ママに送られて
田原町をあとにした。
「じゃ、またね」
「お待ちてますっ!」
「ますや」
東京都荒川区荒川2-3-7
03-3891-0993
「三富珊瑚」
東京都台東区西浅草1-3-17
03-6795-1344