今宵は珍しい人と逢う予定。
NY時代からの旧友・M子は
銀座に本拠を構える大手寿司店が
マンハッタンに開いた支店の
フロアマネージャーだった人。
よく食事もしたが何と云っても
第一感はゴルフ友だちである。
往時、彼の地での女飛ばし屋は
氷見に嫁いで行ったA子ママと
M子マネージャーが双璧で
J.C.より飛ばしやがる。
JR循環線・福島駅で待ち合わせ。
宵闇迫る街に1時間も先乗りした。
彼女が予約してくれたのは
街で人気のイタリアン、
「マチェレリア・ディ・タケウチ」。
その前にガス補給を済ませたい。
いつものことだがこの国では
軽く1杯飲める店に難儀する。
東京の各所でお世話になる、
牛めし屋を探すも福島には無い。
捨てる神あらば拾う神あり。
1軒の角打ちに遭遇した。
驚いたことに「竹内酒店」だ。
「タケウチ」前の「竹内」だが
店主によれば、両者に関係は無く、
「あっちはずっと新しい!」んだと。
カウンターの注意書きに
アテをお一人様一品お願いします
きずし・きびなご・たら子なども
揃うが韓国海苔に逃げる。
ドライ大瓶を1本空けて退出。
福島駅に戻ると懐かしの姿あり。
いきなりキツめのハグ。
20年ぶりじゃ、さもありなん。
銀座「六三亭」での食事以来だ。
「タケウチ」のカウンターに横並び、
プロセッコのグラスを合わせた。
J.C.も饒舌だけど、とても敵わない。
油紙に火をつけたように燃え上がる。
初めて知ったがM子は西宮生まれ。
「昨日はずっと西宮のオッサンと
飲んだんだヨ、6軒も」
「あらまあ、そうっだたの?」
どこか和風な新竹の子マリネと
クワトロ・フォルマッジを
つまみつつの白はトッレビアーノ。
桜海老&新玉ねぎのフリットで
ネッビオーロ・ロエロ '22に切り替え、
骨付き仔羊を塊りで焼いてもらう。
マチェレリアは伊語で肉屋のことだ。
デザートワインのモスカートで締め、
2軒目は近所の「あわ鷹 別邸」なる、
小ジャレた立ち飲み処。
当方はハートランド中瓶。
相方は山形の十四代とつぶ貝を通す。
此処は魚介の品揃えが実に多彩。
J.C.も日本酒に追いつき、
兵庫の播州一献をカチン。
さらに今錦・中川村のたま子。
おたまじゃくしラベルの珍酒は
長野県にありながら
米澤酒造を名乗る造り手だった。
10年ぶりに大量に飲んだと云う、
M子はどうしてどうして
足取りもしっかりしている。
短いスパンの再会を約し、
福島駅で右と左に泣き別れ。
月がとっても青い夜でした。
「竹内酒店」
大阪府大阪市福島区福島6-3-9
066-451-1047
「マチェレリア・ディ・タケウチ」
大阪府大阪市福島区福島6-8-17
066-455-2977
「あわ鷹 別邸」
大阪府大阪市福島区福島5-12-21
066-454-6006