2026年7月16日木曜日

第4125話 「松月庵」をハシゴする

杉並区・東高円寺に
「松月庵」あらば、
台東区・松が谷にも
「松月庵」あり。

高円寺に触発されて
松が谷に行きたくなった。
ただし、この屋号は
都内各地に散在しており、
J.C.も文京区・本駒込や
練馬区・桜台の店舗を利用した。

調べてみたらいろいろ
明らかになったものの、
長くなるので多くを語らないが
最古は「川崎大師 松月庵」。
明治17年創業であるそうな。

家のすぐそばで
台東区のコミュニティバス、
めぐりんに乗った。
かっぱ橋本通りにある店の
すぐそばに停まるが
あえて台東区役所から歩いた。

開店間もない11時15分に入店。
一番乗りだった。
一卓だけある二人掛けに陣取る。
単身客は衝立てで仕切られた、
カウンターが定席ながら
壁に向かって飲食する趣味はない。
接客のオバちゃんも
どうぞ、どうぞと
すすめてくれたことだし・・・。

この時季でも牡蠣オイル漬けが
あるというので
ラガー中瓶とともに通した。
お通しは、切り昆布・
にんじん・油揚げの煮たので
食べ応えじゅうぶん。
すぐに中瓶のお替わりと相成った。

旬の冷やしそばと称して
桜おろし蕎麦があり、
生桜えびのかき揚げと
辛味大根でサッパリ
お召し上がりください
とあったが
混ぜて!
この一言が気になった。

先日のプルコギ石焼ビビンパも
そうだったが J.C.は
混ぜて食べるのが大嫌い。
桜海老は大好きなのに
結局は薬局、看過に及んだ。

択んだのは平日限定ランチから
B の天丼+半せいろ(1400円)。
十割そばは相変わらずの旨さ。
天丼はかなりボリュームがあり、
海老2本に大葉・茄子・人参。
たっぷりの豆腐&わかめ味噌汁、
たくあん&白菜漬けに
さっきのお通しまで付いてきた。
やれやれ。

それでもそばの後半はつゆに
牡蠣オイルを落として楽しむ。
そば湯もしっかりいただき、
金3640円也をお支払いし、
満腹の腹を抱えて退散の巻でした。

「三代目 松月庵」
 東京都台東区松が谷2-28-9
 03-3841-4927

2026年7月15日水曜日

第4124話 ピンキーゆかりの東高円寺 (その2)

東高円寺の日本そば「松月庵」。
麦酒のアテに串揚げを所望。
串かつは大好きだが
串揚げは滅多に注文しない。

4本付けで登場した。
1本は小海老、残りはみな同じ。
玉ねぎを何かソースで
和えたような感じで
あまり感心しなかった。

サイドにプチトマト・きゅうり・
レタスとマヨネーズ。
そしてレモンスライスが1枚。
こちらの方がうれしいくらい。
へへへ、ビールの美味い季節、
すかさずもう1本と来たもんだ。

通常の品書きに加えて
写真入りのランチメニューも。
こちらから択ぶ客が目立つ。
紹介してみよう。

=ランチメニュー=
(AM 11:00~PM 14:00)
[A] 天丼セット
 (せいろ又はかけ)1100円
[B] カレー丼セット
 (せいろ又はかけ)1000円
[C] カツ煮セット
 (一口そば付)     1000円
  せいろは100円増

かつ煮で1杯飲って
せいろで締める手もあったが
串揚げを取っちゃったし、
ライスも来るから食べ過ぎだ。
割安感あるメニューは見送った。

それじゃ、どうしまひょ。
日本そば屋では
何だかんだ云っても
せいろに落ち着くことがほとんど。
この日もご多分にもれずであった。

ほ~お、ちょっと変わってるな。
うず玉1個に大根おろしも少々。
池之端の行きつけ「新ふじ」では
ざるにうず玉が付くが
そばには海苔不要派の J.C.、
食べたことがない。
もっとも温そばの花巻は
ベツの話になるけどネ。

さすれば、そばにうず玉は
何年ぶりになろうか?
おそらくここ10年は食べてない。
ふ~ん、悪くないもんだねェ。

そして何よりも驚いたのは
そば自体の美味さである。
「新ふじ」のソレに匹敵する。
つゆも町場感漂う下世話なもの。
好みにピタリと寄り添った。

そば湯もしっかりいただいて
お勘定は2850円也。
東高円寺に来ると毎度のことだが
ニコニコロードと桃園通りを
歩き通して中野から電車に乗る。
とにもかくにも
再訪必至の「松月庵」でした。

「松月庵」
 東京都杉並区高円寺南1-11-3
 03-3314-3285

2026年7月14日火曜日

第4123話 ピンキーゆかりの東高円寺 (その1)

前週はメトロ丸の内線に乗って
新中野に来たが今週は
その一つ先、東高円寺で降りた。

J.C.にとって東高円寺の第一感は
ピンキーとキラーズの
ピンキーこと今陽子。
タイトル名もそのまんま、
「東高円寺」である。

前にも紹介した記憶があるけど
アンコールのリクエストに
お応えしましてー。

♪ ここでなくては
  いけないなんて
  そんな理由は
  少しもないのに
  私は今でも 東高円寺
  あのアパートで
  暮らしています
  小さな部屋が
  息苦しいのは
  あなたのいない
  せいなのでしょうか ♪
  (作詞:吉田健美)

この曲は1975年4月のリリース。
当時、ロンドンに居たJ.C.は
東高円寺ならぬ、
東クロイドンのホームオフィスに
ちょくちょく出向き、
ビザの延長に奔走していた。

作詞は失礼ながら
ほとんど無名の吉田健美。
作曲はあの杉本真人である。
サラリとした佳曲で
ピンキーのイメージにも合う。

環七と青梅街道が交差する、
高円寺陸橋のたもとに
「松月庵」はあった。
何度か徒歩やバスで通っているが
何故か気が付かなかった。
そこそこの店構えにも関わらず。

四人掛けの卓を占有して
中瓶はサッポロ黒ラベル。
相手に取って不足はない。
トクトクのキューッ!
麦酒の美味い季節の到来に
ご満悦の J.C.である。

ところがコレがいけないらしい。
実はおととい、例によって神田で
イレブン・セブンに興じたが
「ビールの美味い季節になった!」
そう吐いた途端に非難ごうごう。
メンバーのひんしゅくを買った。

「フン、一年中旨いくせにー」
「オカちゃんに
 そのセリフは似合わんぜ!」
「ちょっと何言ってんだか判んない」
こんな調子である。
まっ、いいけどサ。

=つづく=

2026年7月13日月曜日

第4122話 四半世紀 余りの速さに 愕然と

かつて10年も棲んだ、
浅草橋に所用で赴いた。
当時のヤサは江戸通りの東側、
そう、旧花街の柳橋である。
本日の用事は反対の西側、
福井町通りにあった。

チャチャッと済ませたら
早や昼めしどき。
ちょいとした因縁のある、
「水新菜館」は相変わらず、
長蛇の列と来てサヨウナラ。

四日市トンテキの「グラシア」は
満席で外で待てとのご命令。
やなこった。
この地を離れて早や17年。
ラーメンの新店2軒も順番待ちだ。
知らない間に知らない町へと
変貌を遂げていた。

やって来たのはうなぎの「なかや」。
何年ぶりだろう?
帰宅後調べてみよう。
ん? けっこう混んでるな。

テーブルは満卓で
「お座敷なら・・・」
面倒くさがり屋・J.C.は
「じゃ、またにします」
立ち去りかけると女将さんが
道まで追いかけて来て
「ご相席でもいいですか?」
「いいですとも」

ちょっと気難しそうなオジさんに
会釈してはす向かいに座る。
1分ほど経過したら
「あっちに行くわ」
オジさん、座敷に移動の巻。
何だか追い出したみたいで
悪かったかな。

ビールはキリンラガーのみ。
大瓶を飲みながら
まず肝焼き(500円)を通す。
そしてランチサービスの
うな丼(1700円)を。
うなぎ屋は時間が掛かるのが常。
出てくるまで30分掛かった。

肝焼きは立派だ。
うなぎは5cm四方と小さい。
4分の1尾くらいだろう。
でも、コレでいいんだもんネ。
おのれの少食ぶりに感謝する。

新香・吸い物ともども
美味しくいただいた。
会計をしながら
「神保町の『なかや』さんは
 ご親戚?」
「そうです、そうです、兄弟です」

帰宅後、調べたら
訪問は2001年12月だった。
ちょうど四半世紀前になる。
時の流れの速さに
愕然とするばかりでした。

「なかや」
 東京都台東区浅草橋2-10-2
 03-3851-0946

2026年7月12日日曜日

第4121話 歓びアーカイブ 第28回

作話のつづきを紹介したくて
つい日曜日を活用しちゃいました。
それではどうぞ。

2013年1月23日水曜日

第497話 るみと小さんと犬塚弘 (その2)

静岡の帰りに沼津に寄った。
松竹映画・寅さんシリーズの第7作、
「男はつらいよ 奮闘篇」。
映画ゆかりの沼津駅前にいる。
5代目・柳家小さんが店主に扮する、
うらぶれた中華そば屋に入って
ラーメンをすすりたいが
ピッタリの店がないのは承知のうえだ。

さすがに沼津港まで出向くのはおっくう。
駅からそう遠くないエリアを
流すように歩いてみた。
地方都市のご多分にもれず、
商店街から活気が失せている。
うらぶれたラーメン屋を
物色しているのだから
活気のなさは願ったりだが
肝心の店がなけりゃ身もフタもない。

4年前に立ち寄った、
駅前の西武デパートでは
鮮魚売場に並ぶサカナの鮮度と
多彩さに感心したものだった。

その夜も入店してみてビックラこいた。
2013年1月31日をもって閉店だとサ。
1月18日~24日は
閉店売り尽くし週間ときたもんだ。
店内の貼り紙には
 55年間のご愛顧、
 誠にありがとうございました。
営業期間が55年なら
開業は1958年あたりだろうかー。

この年は長嶋茂雄がデビューした年。
J.C.が小学校に入学した年でもある。
(関係ないか)
ほかにも様々な出来事があった。

 ウエスタン・カーニバル日劇で開催
 関門トンネル開通
 千駄ヶ谷に国立競技場完成
 売春防止法施行
 阿蘇山の噴火で死者12名
 皇太子と正田美智子さん婚約発表
 1万円札発行
 芝公園に東京タワー完成

そして沼津に関連しては
死者・不明者1269人を出した
狩野川台風が9月に来襲。
ただし、住宅の多い沼津市では
家屋の被害は出たが
人的被害は伊豆半島の修善寺町と
大仁町に集中している。

30分ほど徘徊して「八福」なる
街の中華料理店を見つけた。
沼津では老舗の人気店らしい。
はす向かいに同名の焼肉店があるから
手広い商売をしてるのだろう。

暖簾をくぐると、
そこそこの賑わいを見せている。
目当てのラーメンは
フツーとあご出汁の2種類あった。
トビウオの煮干しを使う、
あご出汁に惹かれはしたが
ここはオーソドックスにフツーを。
寅さん映画にあご出汁ラーメンなんか
出て来るワケないもんネ。

登場した醤油ラーメンは
いかにも寅さんがすすりそうなヤツ。
一目で当たり!を確信した。
肩ロースの焼き豚に
シナチクとナルトが浮かんでいる。
取り立てて美味とはいかずとも
ツルツルと美味しくいただいた。

忘れていた写真を完食後に

こちらのほうがうらぶれ感出ていいかも・・・。
店の様子は異なれど
イメージに近い中華そばにありつけて
ささやかな満足感を得た沼津の夜でした。

「八福」
 静岡県沼津市大手町5-9-17
 055-951-5206

=本日追記=
沼津は去年8月。
伊豆半島の東・中・西をめぐる、
ツアーで再訪しました。
隣りの三島でなかなかの鰻を
いただきましたが
沼津は御用邸のみ。
花より団子派には
物足りませんでした。

2026年7月11日土曜日

第4120話 歓びアーカイブ 第27回

18年前の秋です。
静岡県・沼津に行きました。
たぶん2度目の訪れで
その5年後が3度目です。

2013年1月22日火曜日

第496話 るみと小さんと犬塚弘 (その1)

榊原るみ
 J.C.と同い年で学年は1年先輩。
 笑顔愛くるしく好きな女優さんでした

柳家小さん(5代目)
 落語界初の人間国宝。
 うなぎは重箱よりも断然どんぶり派。
 師匠、貴方はまったく正しい。

犬塚弘
 先々月に桜井センリが逝去され、
 一世を風靡したクレージーキャッツで
 唯一の存命者

だしぬけに、とりとめもなく
現れた三人の人物。
何だこりゃあ! と思われた
読者も多々おられたことでしょう。
まあ、先をお読みくだされ。

昨日のブログで紹介した通り、
「東海軒」の幕の内をブラ下げ、
乗り込んだ東海道本線。
実はその続きである。

静岡駅近くの酒場で飲み、
構内では駅弁を買った。
だが、このまま都内に舞い戻って
よいものだろうか?

時刻はまだ20時前、
鈍行列車は清水を通過したばかり。
熱海で乗り換える前なら、
沼津か三島か・・・。
乗り換え後なら小田原・平塚・
茅ヶ崎あたりが途中下車の候補。
藤沢・大船・横浜では
東京に近すぎてオモロない。

このとき脳裏をよぎったのが表題の三人だ。
そうだ! 沼津に寄ろう!
なけナシの頭脳をヒットしたのは
三人が冒頭に登場する、
「男はつらいよ 奮闘篇」であった。
これは寅さんシリーズ全48作中、
My Best 1なのである。

映画ではちょいとばかり
オツムの足りない、るみチャンが
沼津駅裏の中華そば屋で寅さんと遭遇。
店主はひょうひょうとした小さんで
彼の”地演技”がすばらしい。
ラーメンをすすったあと、
津軽に帰る、るみが案の定、
駅前の交番で訊問されている。
巡査は犬塚で
るみの窮地を救うのが寅さんだ。

沼津駅が往時の姿を
とどめていないことは知っている。
風情のある中華そば屋がないことも承知。
だがネ、ついフラフラと
降りてしまった沼津駅でありました。

漁港の近くの割烹、
「海王」に行きたいが、ちと遠い。
そうだ! あれは2008年10月、
やはり当ブログの前身、
「食べる歓び」に初めて写真を貼付したのが
「海王」のサカナたちだった。
せっかくだからその雄姿をご覧ください。
オレンジの斑点も鮮やかなアマゴ

今にも食いつかれそうなイシモチ

アマゴは刺身と塩焼きで
イシモチは刺身をいただいた。

=つづく=

「海王」
 静岡県沼津市千本港町77-4
 055-964-1213

=本日追記=
急遽、明日の日曜日。
このつづきをお届けします。
ご期待を!

2026年7月10日金曜日

第4119話 食べもの屋 意外に多い 新中野

メトロ丸の内線は
新宿を過ぎ、荻窪までずっと
青梅街道の真下を疾ってゆく。
新宿から二つ目の中野坂上。
その一つ先、新中野で下車した。

杉山公園の手前を左折し、
中野通りを南下してゆく。
同じく青梅街道から
南に降る鍋屋横丁と二又で
ぶつかるのが十貫坂上。

その交差点近くにある、
「尚ちゃんラーメン」が
本日のターゲットだ。
途中の中野通りもそうだが
坂上界隈も飲食店が多い。

東京の23区内なら何処でも
神出鬼没の J.C.が
あまり出没しないエリアだ。
まっ、それはいいとして
「尚ちゃんラーメン」。
キャパは20人足らずだろう。

カウンターの左端、
入口から一番近い席に
軽い腰を下ろした。
ビールは黒ラベル中瓶。

大した距離ではないにせよ、
歩いて来たからノドに染みる。
芭蕉の耳に聞こえた、
岩に染み入る蝉の声さながら。

当店の名物は一にも二にも
木耳肉定食である。
ん? 何だ! 木耳って?
聞く耳持たないってか?
これはキノコの一種、
キクラゲなんざんす。

豚肉と一緒に炒めてトロみを
付けたもので一番人気。
コレに半ラーメンを足す客が
すこぶる多い。

J.C.はもう一つの人気メニュー、
半チャーハン+ラーメンセットを
ラーメンも麺半分で通した。
う~ん、残念ながら
期待したほどではなかった。

まずラーメンが淋しい。
シナチク4片ほどに
もやしがパラパラっとー。
「亀戸ぎょうざ大島店」の
サービスゆでもやしの
20分の1にも及ばぬ程度。
何となくヤッツケ仕事感漂う。
スープもダシ感に乏しい。

チャーハンのベースが醤油味。
基本的に塩味好みには
イマイチ感漂う。
頑張って働いている、
3人のアンちゃんには
申し訳ないけれど
再訪は難しゅうございます。
I beg your pardon.

「尚ちゃんラーメン」
 東京都中野区本町5-33-15
 03-3384-0729