麦歩とも・N子と飲むと
なかなかゴールにたどり着けない。
結局、今宵もそうなった。
帰る方向が一緒だからだ。
思い出すのは東プリ時代。
往時の GFはホテルに出入りする、
生花店の娘・R子。
彼女の家は千代田線直通、
常磐線の千葉県・我孫子で
J.C.も同じく千葉県・松戸。
よってデートのフィナーレ。
最後の一飲みは北千住か
松戸と相場が決まっていた。
二人がもっともよく現れたのは
北千住の飲み屋横丁と
松戸の江戸川河川敷であった。
それはそれとして西日暮里。
いつぞや痛飲した、
「大将」でもよかったが
道灌山通りを西に歩いた。
以前、よく利用した今は無き、
コリアンスナック「Y」へと
曲がる角の「とり花」。
その赤提灯に誘われるまま、
敷居をまたいだ。
「Y」へ流れる前に二度ほど
おジャマしたことがあったが
あれは10年近くも前のこと。
久々の再訪と相成った。
女将さん独りのワン・オペ。
昔と同一人物だろうが
月日が経ち過ぎて見覚えはない。
カウンターだけの店に横並ぶ。
ドライ中瓶を注ぎ合って
本日二度目のカチン。
突き出しは日本そばの焼きそば。
こりゃ珍しい。
ニンニクスライスが散って
なかなかのアイデアだった。
相方が本日のおすすめボードに
コ・マ・ネ・チなる一品を発見。
「コマネチって何ですか?」
訊ねる彼女に
「頼まなきゃ教えられないっ!」
突き放す女将さん。
偏屈ではないが理屈を云う。
頼んでみたらコはコンビーフ、
マはマヨネーズで、ネはネギ。
最後のチが判らんと
ボヤくわれわれに
「もう一度頼んだら教えます」
軽くかわされる。
チは食材に非ずとヒントはくれた。
J.C.は日本酒に切り替え、
まずは富山の銀盤。
スッキリし過ぎて感心しない。
続いて秋田のまんさくの花。
これは以前から好きな銘柄である。
締めは自家製サングリアで乾杯。
道灌山通りを右と左に
泣き別れましたとサ。
ようやく帰れます。
「とり花」
東京都荒川区西日暮里4-23-1
03-3824-4802

