2026年4月4日土曜日

第4036話 歓びアーカイブ 第12回

中国人は生野菜を食べない。
近頃の状況は知らないが
ひと昔前はそうだった。
その代わり青菜炒めはよく食べる。
本日は J.C.が最も愛する青菜です。

2012年3月5日月曜日

第265話 築地市場をブラブラと (その2)

築地場内の飲食店の栄枯盛衰を
チェックして場外に移動した。
テリー伊藤の実家の玉子焼き屋には
若者たちの群れ。
TVのチカラは大きいなァ。

おでん種はじめ、
練りモノ製品で有名な「築地 佃權」。
その隣りの「田所食品」にて
紅すじ子を買い求めた。
紅すじ子は紅鮭の腹子。
大きめのヤツ2腹で900円は
デパ地下の半値以下だ。

並びの「第二築地製麺所」では
細打ち中華麺を
塩と醤油のスープと購入する。
麺5玉にスープ2袋を所望したら
売り手のオジさん、
「スープは2つでいいの?」ー
その気持ち判るが
「いいの、いいの」ー
軽くいなし、買物の継続だ。

築地一番の人気を誇る、
ラーメン「井上」の店先は
いつものように黒山の人だかり。
化調を感じさせ過ぎる、
スープはどうかと思うが
客たちはシコシコ麺と
タップリ叉焼が目当てかもネ。

「井上」の数軒先、
「豊吉」の店頭で足が止まった。
ここは京野菜など、
稀少な青物がウリの店。
足を止めさせたのはコイツである。
神津島産のとうみょう(豆苗)

夕飯の買物をしない男ならいざ知らず、
家庭の主婦なら豆苗をご存知のハズ。
ここ十数年、スーパーにも
並ぶようになった豆苗は
実を言うと本来の豆苗ではない。

大根の貝割れの如く、
えんどう豆の苗だから
ニセものとは言えないけれど、
真っ当な中国料理店が使う豆苗とは別物。
本来はえんどう豆の苗ではなく
若芽のことを指す。
それが証拠に香港や台湾の料理屋で
日本の豆苗を出したら
クレームがつくだろう。

当然、食味は若芽のほうが
数段よろしく値段もずっと高価。
日本の青果店でホンモノを
見たのはこれが初めてだ。
パッケージから出すとこんな感じ

カメラに収めていると何が気に入ったのか
愛猫プッチがムシャムシャやり始めた。
猫にも草食系はいるんです

豆苗の料理法はいたって簡単。
油でサッと炒めるだけでよい。
味付けは塩コショウでじゅうぶん。
本場に近づけたい向きは
上湯を少々掛け回す。
一般家庭に上湯なんかなかろうから
市販の鳥ガラスープを代用しよう、
できれば無化調が望ましい。

小松菜・法蓮草・青梗菜・空芯菜、
この世に青菜炒めは数あれど、
豆苗を超えるものはナシ。
もしもどこかで遭遇したら
迷わず試していただきたい。
魅了されること保証しましょうゾ。

「豊吉」
 東京都中央区築地 4-8-7
 03-3541-26883

2026年4月3日金曜日

第4035話 リトル・ソウルで また日本そば

リトル・ソウルの三河島。
七五三通りの「大黒屋」で
もりそば&ミニ天丼のセットを
いただいたのは去年の10月。

其処へ舞い戻った。
当然、三河島には焼肉店が多く、
そば屋は非常に少ない。
JR常磐線の反対側、
荒川仲町通りに「松栄庵」を
見つけたのはわりと最近だ。

「松栄庵」といえば
文京区・目白台の日本女子大。
その真裏にあり、
他は埼玉県に散在する。

初回は二月の寒い日だった。
一番搾りの中瓶に
板わさのお通しはサービス。
柿ピーを出す店が多い中、
まことに立派なものです。

かつ丼&たぬきそばセットを
お願いしたものの、
結局は年寄りの冷や水。
セットのそばは少なめながら
完食するのに四苦八苦した。

二度目はつい先日。
そば屋のカレーライス目当てで
カレー&もりセットに挑む。
学習効果あって少なめのそばを
さらに半分でお願いした。
接客のオバちゃんが
怪訝な顔をしてたが通す。

前回同様、そばはなかなか。
近所の常連客が入れ替わり、
立ち替わりの繁盛ぶりだ。
そば屋の黄色いカレーを
想定したが色はずっと濃く、
どちらかというと
一般家庭のママさんカレー。
味は水準に達していた。

ここで中瓶のお替わり。
するとオバちゃん、
「つまんでみて下さ~いっ!」
小皿にきゅうり浅漬け。
こういうのって実にうれしい。
2本も飲んでくれるんなら
何かしなくちゃネ。
そんな気働きの成せる業だろう。

仲町通りを三河島駅に
戻りながら思った。
コリアン・ピープル多かれど、
夜は焼肉、昼は日本そばで
じゅうぶん楽しめる町だとー。

「松栄庵」
 東京都荒川区荒川3-13-5
 03-3807-1456

2026年4月2日木曜日

第4034話 日暮里駅の下と上 (その2)

日暮里と西日暮里をつなぐ道、
にっぽりルートの「太平山」に
蕎歩とも・Mきと二人。
ビールのお通しはめかぶポン酢。
しらすと茗荷が散っていた。

豚肉より玉ねぎのほうが
好きなくらいな J.C.、
玉ねぎ串カツをお願い。
カレー味の冷製フジッリが
たっぷり添えられていた。

相方はウドの酢味噌和え。
驚いたことに立派なイカゲソが
脇に盛られている。
丸みを帯びた姿は
スミイカのソレに相違ない。
さすが海鮮自慢の店だ。

次があるので軽く抑えよう。
それでも大瓶を3本空けた。
相方に生モノを勧めたが
首を横に振られる。
お勘定は五千円弱。

日暮里駅のエスカレーターを
昇って崖の上に到達。
御殿坂を上がって
焼けくそだんだん方面へ。

軽食&喫茶の「あづま家」と
「花家」が2軒並ぶ、
その先につい最近、
「スターバックス」が開店した。

周りの環境に配慮したためか
シックな佇まいながら
3階建ての大箱である。
焼けくそだんだんに
十数メートルの距離。
何もこんな場所に
開かなくともなァ。

驚いたことに麦歩とも・N子、
彼女の娘の旦那の友人が
このスタバを設計したという。
麦歩との関係は深くもないが
偶然といえば偶然だ。

「夕焼け酒場」に到着した。
1週ぶりで今夜も同じママ。
ビールがエビスにつき、
合わせたグラスは
ブラックニッカのハイボール。
突き出しは野菜のコンソメだ。

ところが待てど暮らせど
再会を約したオバちゃんは
現れなかった。
まっ、世の中こんなものかー。
八十路のお年寄りだしねェ。

サングリアに移行して
豚のリエットを乗せた、
バゲットをつまんで
閉店前の22時にはお暇しました。

「太平山酒蔵 日暮里店」
 東京都荒川区西日暮里2-21-7
 03-3801-1919

「夕焼け酒場」
 東京都荒川区西日暮里3-10-15
 電話:やっぱり無かった

2026年4月1日水曜日

第4033話 日暮里駅の下と上 (その1)

ここんとこプッシュして来る、
蕎歩ともと今宵も酌み交わす。
何となれば前週、
焼けくそだんだんの
「夕焼け酒場」に居合わせた、
オバちゃんと再会を
約束したためである。

その前に1軒立ち寄ろう。
日暮里駅の北口改札で落ち合い、
西日暮里へ向かう、
ルートにっぽりを往く。
此処は上野から田端まで続く、
山手線沿いの崖下に当たる。

「太平山酒蔵」は都内に
何軒か残存しており、
四ツ谷しんみち通りに
総本店を名乗る店舗があるが
一度しか利用していない。

最もお世話になったのは
芝大門店で何度も通った。
でも半世紀も前のこと。
ご無沙汰しているうち、
8年ほど前に閉業した模様だ。
あとは人形町店だが
あまり評判よろしくなく
未訪のままにしてある。

さて、日暮里店。
二人訪れるとフロアを仕切る、
大将にカウンターに
着くよう指示された。

「瓶ビールの銘柄は?」
「ウチはサッポロ一本です」
「ハイ、お願いします」
赤星大瓶を注ぎ合った。

経木にビッシリ記された、
品書きが凄まじい。
魚介中心で殊に
貝類の品揃えが豊富である。

串カツ好きの J.C.が
目を留めたのは玉ねぎ串カツ。
ん? 何だコレ?
玉ねぎだけのカツかな?

店主と思しき大将に訊くと
「玉ねぎと豚肉です。
 長ねぎなのか玉ねぎなのか
 訊ねるお客が多いので
 当店では明記してあります」
キッパリ言い放たれた。

=つづく=

2026年3月31日火曜日

第4032話 盟友と TOKIA の地下で はしご酒

先週、蕎歩とも・Mきと
グラスを合わせた東京ビル。
別称TOKIAの地下に再び
潜り込むことになった。

この日は盟友・N田と二人飲み。
酒場「丸の内 おお島」で
現地集合だったが30分先乗りして
地下をブラブラしていたら
そこでヤツとバッタリ。
お互いオッサンは気が早いや。

ドライ中ジョッキをガッチン。
J.C.があらかじめ狙いを定めた、
”カニだけのカニコロッケ”と
好物の雲仙ハムカツを通したら
N田は鳥肉の煮込みを注文。
これは八丁味噌仕立て。
そう、当店は名古屋駅前に
本店を構える尾張の雄である。

珍しい日本酒があった。
地元の樽生日本酒は
純米二兎萬歳70うすにごり。
ずいぶん長ったらしい名前だ。

んん? 炭酸を感じた。
微発泡だな、これは!
ちょいとばかり意表を衝かれたが
まあ、いいでしょう。
すぐお替わりして2杯飲んだ。

2時間制と念を押されたものの、
滞空1時間半で河岸を代える。
2軒隣りの「オカモ倶楽部」へ。
そう、前週にMきと訪れた、
大阪発祥の酒場である。
ウラを返すってことは
お気に召したってことですな。

またもやドライの中ジョッキに
突き出しは蛸のスモーク。
石川の銘酒・菊姫に切り替えて
つまみは前回とまったく同じ。
キンキのにぎり寿司と
松山揚げのおでんである。
痛く気に入ってしまった。

内房へ帰るため、
東京駅の深部へ潜るN田と
握手を交わし、別れたが
近頃めっきり歩かなくなった、
そう云う奴さんに発破をかけた。
明菜が「十戒」を唄い出したが
浪花の小姑が何かまた、
云いそうなので
今日は止めておきましょう。

「丸の内 おお島」
 東京都千代田区丸の内2-7-3
 TOKIA B1
 03-6810-0276

「魚の店 オカモ倶楽部 丸の内店」
 東京都千代田区丸の内2-7-3
 TOKIA B1
 03-5962-9911

2026年3月30日月曜日

第4031話 さらにさらなる渥美清

神保町シアターに通っている。
雨降りしきる日でも。
今日も昼から「八つ墓村」。
過去2回も観ているのにネ。
あとは週央に
「あいつばかりが何故もてる」。
渥美清初主演作を残すばかり。

「拝啓天皇陛下様」(1963)は
監督が野村芳太郎。
松本清張原作映画の専門家である。
岡山・中島遊廓の映像に惹かれ、
女優・左幸子の美しさに開眼し、
山下清の登場には素直に驚いた。

「父子草」(‘67)は
東宝と宝塚映画の合作で
監督は丸山誠治。
何と云っても屋台のおでん屋、
女将・淡路恵子がすばらしい。

石立鉄雄の好演も光り、
若大将のマドンナ役を一手に
引き受けた星由里子がカワユイ。
渥美映画の普段の顔ぶれが
激変したのは東宝映画のせいだ。

「喜劇・男は愛嬌」(’70)は
森崎東監督作品とは
思えぬほどのドタバタでは失敗作。
弟役の寺尾聡の演技が空回りして
ヒロインの倍賞美津子も
渥美との相性がよろしくない。
姉の千恵子が好すぎるのだろう。

「僕はボディガード」(’64)は
久松静児監督の宝塚映画。
そこそこの出来映えながら
特筆すべきは二人の女優、
団令子と浜美枝の魅力である。

殊に団令子は J.C.の大好きな女優。
「椿三十郎」のお姫さま役、
千鳥が今も忘れられない。
若侍・加山雄三との密会を
母親の奥方・入江たか子に
アッケラカンとバラしてしまい、
色を失う加山との対比がおかしく、
彼女の可愛いさ、ここに極まれり。

さて、本日の「八つ墓村」だが
監督ー野村芳太郎 脚本ー橋本忍
撮影ー川又昻 音楽ー芥川也寸志
スタッフが「砂の器」の全員再集合。
渥美清の金田一耕助の起用を
提案したのは原作の横溝正史だ。
松竹の大ヒット作となったが
これは渥美の功績とは云えない。

返す返すも残念なのは
今村昌平の大傑作、
「復讐するは我にあり」。
連続殺人犯の主役叶わず、
緒形拳に役が回ってしまった。

今村が強く望み、
渥美も乗り気だったのに
イメージチェンジを怖れた、
松竹の猛反対で実現しなかった。

今さら死んだ子の年を
数えても仕方ないけれど、
どんな極悪人が生まれたのか?
残念至極の思い、
消えることがありません。

2026年3月28日土曜日

第4030話 歓びアーカイブ 第11回

今日のアーカイブは
東京大学の校内散策です。

2012年2月8日水曜日

第247話 冬の散歩道

♪   Time,Time, Time, see what's become of me
  While I looked around for my possibilities.
  I was so hard to please.
  Look around, Leaves are brown,
  And the sky is a hazy shade of winter.  ♪

だしぬけの横文字で失礼サンにござんす。
手前、この曲が大好きにござんす。

サイモンとガーファンクルの「冬の散歩道」。
ポール・サイモンの手になる
佳曲は1966年の作品だが
出会ったのは’68年頃だったと思う。
高校2年の半ばにサッカー部をやめ、
お気楽な放送部に転部。
昼休み、放課後には
部室にこもって繰り返し聴いた。

歌詞はだんだん哲学的になり、
難解な要素を帯びてくる。
人生の挫折と明日への希望が
入り混じって冬来たりなば春遠からじ。
日本のことわざを連想させもする。

1980年代に活躍した
アメリカの女性ロックバンド、
バングルスがカバーして
リバイバル・ヒットさせたが
本家の持つキレ味、
奥行きには遠く遠く及ばない。
曲の魂を理解しないままに
歌っちゃったのだろう。

1994年に放映されたTBSドラマ、
「人間・失格」の挿入歌に
採用されたから覚えている方も
少なくないと思う。
TBS は主題歌としたかったが
P・サイモンの認可が得られず、
挿入歌にとどめたようだ。

月に2~3回、
本郷の東大キャンパスを歩く。
学食で食事をしたり、
散歩の途中に縦横断している。
部外者立入禁止だが知るもんかー。

都心の一等地に広大な敷地を
占める国立大学じゃないか。
” 構内に立入ることなく
   グルリ迂回せよ” 
シャレた文句、傲慢な態度は
お釈迦様も観音様も
けっして勘弁しやしねェよ。

普段、散歩する場所は
主に台東区と文京区。
台東区なら浅草寺のウラオモテと
吉原、山谷辺りにあとは
上野公園・不忍池・御徒町界隈だ。
文京区だと根津・千駄木のほか
湯島・本郷・小石川の町々である。

去年のクリスマス・イヴ。
「東大中央食堂」で
赤門ラーメンを食べたあと、
正門に向かっているとき、
この光景に出食わした。

西洋絵画的、パリにでもいるような・・・

デジカメを取り出してパチリ。
モミジの紅葉もさることながら
イチョウの黄葉が実にけっこう。
大自然には紅葉、
大都会には黄葉といったところかー。

シャッターを切ってほどなく、
いきなり頭の中に鳴り響いたのは
♪ ダダダダダダダダーン ♪
「冬の散歩道」のイントロでした。

本日追記
根津から千駄木に引っ越したため、
ちょっと遠くなってしまい、
最近はご無沙汰しております。