2026年6月2日火曜日

第4086話 散歩にオススメ 千住の汐入

荒川区・南千住に
汐入と呼ばれる一画あり。
神奈川県・横須賀にも
汐入はあるが両者に関係は無い。

ふと思い立ち、日暮里駅前から
亀戸行きのバスに乗り、
泪橋の先、橋場2丁目で降りた。
エリアに足を踏み入れると
広場や公園が散在して
高層マンションだらけの町に
住みやすそうな環境が整っている。

汐入中央通りを北上し、
やって来たのは日本そば「ますや」。
荒川区役所前の行きつけ店、
「ますや」とはこれも無関係。
あちらの発祥は足立区・西新井だ。

その前に向かいのスーパー、
三徳(Santoku)に立ち寄る。
いつものように鮮魚売り場へ直行。
ふむ、なかなかじゃないかー。
買いたいものがいくつかあった。
のちほどつまみを調達しよう。

「ますや」は地元の人気店。
客入りは9割といったところ。
ドライの中生を通した。
ここには ”小さいそば” と
”小さいどんぶり” が何品か揃い、
少食派 J.C.を労わってくれる。

小さいもりそばと
小さいカレー丼をお願いした
大して食べられないくせに
いろいろ試したい身にうれしい。

しなやかなそばが期待以上。
池之端の行きつけ「新ふじ」に
ちょいと似ている。
つゆもそんな感じだ。

豚バラ肉薄切りと
玉ねぎいっぱいのカレー丼も
「新ふじ」ほどではないにせよ、
水準を超えている。

瓶はキリンラガーだし、
ドライ生は泡だらけだから
イマイチ楽しめないが
再訪はじゅうぶんにあり得る。

散歩にも最適の汐入。
次回は麦歩ともか、
蕎歩ともを連れて来よう。
水神大橋を渡り、墨田区・鐘ヶ淵。
あるいは千住汐入大橋の向こう側、
足立区・京成関屋で
飲み直し必至となりましょう。

「ますや」
 東京都荒川区南千住8-4-5
 03-3807-0509

2026年6月1日月曜日

第4085話 ニューのみともと足立区飲み (その2)

宮崎県・延岡市から
遠来の K子サンと飲み歩き。
トコトコと区界を越えて
葛飾区・小菅の町へ。

小菅と云えば誰しも
第一感は東京拘置所だろう。
実は拘置所の裏手に
絶好の散歩スポットがある。

親水緑道をそぞろ歩く。
お堀があったりして
鯉の群泳も見られる。
彼らは人影を認めると
エサが貰えるかと寄って来る。

捉われの身に散歩は叶わない。
だのに何ゆえこんな所に?
町のイメージを少しでも
明るくするためだろうかー。

歩いてもよかったけれど
彼女が小菅駅を利用するのは
おそらく生涯これきりだろうと
小菅から北千住まで
ひと駅だけ伊勢崎線に乗った。

最近なじみの「千住 845」。
今日はカウンターが満席で
テーブルに向かい合う。
此処でもドライ大瓶を注ぎ合い、
本日3度目のグラス合わせ。

お通しはゴーヤのおひたし。
つまみは本鮪中とろと赤貝ひも。
そしてイワシのカルパッチョ。
いずれも良質である。

11時から飲める「幸楽」、
14時(土日は12時)からの「845」。
両雄並び立つ北千住へは近頃、
より頻繁に訪れるようになった。
2軒のおかげに疑いの余地はない。

菊正樽酒に切り替えたはいいが
互いに酔っぱらって来ちゃったゾ。
「カラオケお好きなのよネ?」
「うん、まあネ、
 年を取るとノドが一番大事。
 声がかすれてきたら
 人間、先は長くないヨ」
「そうなのネ?
 今度カラオケデビューしたいと
 思ってるんでご指導よろしく」
「へえ~っ、いいとも!」

「幸楽」が定休日のため、
その向かい「千住の永見」へ。
此処もドライ大瓶だ。
ビール好きの J.C.、
大瓶だとウキウキしてくる。
当店特製の千住揚げを
ニンニク有りと無しとで食べ比べ。
やっぱり有ったほうがいいな。

足立区3軒飲み歩きを
大いに楽しんだ。
北区・梶原の妹宅に帰る相方と
北千住から駒込病院行きの
バスに乗り、熊野前で降りた。

あちら都営荒川線。
こちら日暮里・舎人ライナー。
手を振り合って
また逢う日まで、逢える時まで。

「千住 845」
 東京都足立区千住2-39
 03-5284-7588

「千住の永見」
 東京都足立区千住2-62
 03-3888-7372

2026年5月30日土曜日

第4084話 歓びアーカイブ 第21回

今回はシンガポール料理の紹介です。

2011年8月10日水曜日

第115話 この舌が忘れない

神保町の「東京堂書店」へ出掛けた。
書籍を買い求めに行ったのではなく、
石田千&浅生ハルミン、
御両人のトークショウを聴きにー。

石田千サンといえば、
今期の芥川賞候補にもなった、
今をときめく女流作家。
彼女とは行きつけの店が
一緒なので知らぬ仲ではない。
デートをしたことはないが
会食はご一緒した。
まっ、その程度の間柄である。

テンネン色の強い2人のトークは
3~40代の女性のツボを
おさえて会場は笑いの渦。
こちらは話題になかなか
ついていけず、置いてけ堀だ。
隣りの女性があまりに
ケラケラ笑い転げるので
どんなツラか見てやったら、
視線が合って気まずい思いをした。

イベントのあとは
招いてくれた友人にお返しの馳走。
まだ17時半なのに
早めの夕食と相成った。

神保町の交差点から
店を物色しつつ、白山通りを北上。
途中、奥野かるた店で
足が止まり、道草を食う。
ここでは麻雀牌を買ったことがある。

ついこの間、当ブログにも書いたが
軽井沢で覚えたゲームは
ブロッキーではなくブロックスと判明。
フランス生まれの世界的な
ヒット商品だったとは知らなんだ。

水道橋駅にほど近い
「海南鶏飯 水道橋本店」に上がる。
海南島は未踏につき、
本家の実情は存ぜぬけれど、
シンガポールで海南鶏飯は
国民食の代表である。

当地には4年もいたので
何回食べたか数え切れない。
ちょいとクセがあり、
好きずきあろうが慣れたら
やみつきになること請け合い。

とり肉・とり飯・とり汁のセット

この料理は上記3点、
いずれが欠けても成り立たない。
3種のソースも決まりごと。
本場の味にはかなわぬものの、
この値段で手っ取り早く
食べられるのは実にありがたい。

シンガポール風チキンカレー

こちらも好物だった。
ココナッツミルクが効いて
なかなかの仕上がり。
ライスが付いてくるが
あえてロティ・プラタを追注する。

油多めのパンケーキ

インド由来のシンガポール名物は
大の上にもう一つ大が付く好物で
手でちぎってカレーソースに浸す。
主として朝食メニューだが
週に一度は食べていた。
よって海南鶏飯よりも
回数が多いくらいだ。。

いずれにせよ、彼の地で覚えた味は
この舌が明確に覚えており、
忘れることはない。
10年前は都内に数えるほどしか
なかったシンガポール料理店。
こんなに増えるとはねェ。
うれしい誤算と云えましょう。

「海南鶏飯 水道橋本店」
 東京都千代田区三崎町2-1-1
 03-3264-7218

2026年5月29日金曜日

第4083話 ニューのみともと足立区飲み (その1)

またもや昨年の不始末がらみ。
件(くだん)の断筆騒ぎだが
その折に便りをいただき、
宮崎県・延岡市から
わざわざ東京まで来てくれた、
M浦K子サンが再び上京。

今年1月以来だから
4カ月ぶりになる。
千代田線・綾瀬駅で待ち合わせ。
東京の北のはずれ、足立区だ。

当欄でも紹介した、
「かあちゃん」にお連れする。
ドライ中瓶を注ぎ合って乾杯。
いきなり彼女がささやいた。

「私も J.C.さんののみともの
 仲間入りをさせてもらって
 よろしいかしら?」
「ん? のみともとな?
 うん、いいとも!」

かくしてニューのみとも誕生。
数カ月に一度くらい
上京することになったそうだ。
北区在住の妹君も
おられることだしネ。

つまみは J.C.気に入りの
まぐろ山かけと玉ねぎフライ。
まったくもって
ナントカの一つ、
いや、二つ覚えだネ。

さっそく彼女の手になる、
湯呑みをいただいた。
前回のぐい呑みを
愛用している旨伝えると
表情がパッと明るくなり、
白い歯がこぼれる。

冷たい沢の鶴生酒に切り替え、
焼きさつま揚げと
ポテトサラダを追注。
今日は時間がたっぷりあるので
はしご酒を楽しみたいらしい。
そんなに飲む御仁だったかな?

「かあちゃん」をあとに
隣り街の北千住まで
歩いて行くことにした。
途中、ぜひとも
案内したい場所があるのでネ。

メトロ千代田線だと
綾瀬の次は北千住だが
両駅の間には
東武伊勢崎線・小菅駅が
ド~ンと控えているんだ。

=つづく=

「かあちゃん」
 東京都足立綾瀬2-26-8
 03-6662-4333

2026年5月28日木曜日

第4082話 歓びアーカイブ 第20回

土曜日じゃないんですが
前話の京都「てしま」を
紹介したくて載せちゃいました。

2024年6月10日月曜日

第3554話 気ままに京都 一人旅 (その1)


久方ぶりに京都へ気ままな一人旅。
宿は浄土真宗本願寺派の本山、
西本願寺の隣りだ。
近いので京都駅から15分歩き、
チェックイン後すぐに外出した。

この街は歩いてなんぼ。
歩かなければ魅力が身体に沁み込まない。
不健脚が来る場所ではないのだ。
五条通りを東に向かって五条大橋。
西詰の石像を拝む。

子どもの頃から牛若丸が大好きな J.C.。
弁慶との相対図を眺めるのが
京都での習慣になっている。
漫画チックにデフォルメされユーモラス。

橋は渡らず、鴨川の右岸沿い、
木屋町通りを北上してほどなく、
松原通りに差し掛かった。
かつての五条大路であり、
鴨川に架かる橋は五条松原橋と呼ばれ、
牛若 vs 弁慶の一騎打ちは
この橋上で争われた。
といっても作り話じゃ、
どちらでも同じこと。

遅めの昼めしを軽く取ろうと到着した
花見小路の一口餃子店は中休みの最中。
おかしいな、通し営業のハズだがな。
昼は省略して晩酌に切り替えちまおう。

17時過ぎに錦市場に近い、
富小路のレトロな四富会館へ。
京都にはいくつか ”会館” と称する、
奇妙な建築物が在り、
一種の雑居スペース。
此処はその代表格ともいえる。

一番奥のカジュアル割烹、
「てしま」に入店。
ワンオペの店主はかつて鮨職人。
瀬戸内海の豊島(てしま)出身だ。

黒ラベル大瓶をお願いし、
品書きにぐじ一汐を見とめて
「頭(カシラ)付きありますか?」
「あります、あります」
京都ではイの一番に甘鯛である。

焼き上がるまで鯖寿し2カンと
京揚げ菜っぱの炊いたんが麦酒の友。
京都の鯖寿しは大阪のバッテラと違い、
厚い松前昆布を外してから食べるが
当店は白板昆布、
いわゆるバッテラ昆布だ。
J.C.の好みはこちらである。

京揚げ菜っぱも京都らしい一品。
カシラ付き赤甘鯛を美味しくいただき、
大瓶2本で切り上げ、
お勘定は3300円也。

狙い定めた先斗町の割烹を訪ねるも
予約いっぱいで入れず。
真向かいの居酒屋「すずめ」が
行き場を失ったはぐれ雀には打ってつけ。
即座に引き戸を引きました。

=つづく=

「てしま」
 京都府京都市中京区富小路四条上ル四富会館
 050-5456-6548  

2026年5月27日水曜日

第4081話 昼飲み難民に なりかけて (その2)

錦糸町南口「天ぷら すずき」で
ゆるり富乃宝山を愉しんでいる。
甘鯛松笠はウロコが何枚か
きっちり立っていた。
甘鯛は実に久しぶり。
いつ以来だろう?
記憶をつらつらたどり、
ハタと思い当たった。

一昨年6月、京都の夕まぐれ。
市民の台所、錦小路に近い、
富小路(とみのこうじ)の四富会館。
その奥にひっそりとある、
割烹「てしま」であった。

4泊5日の旅の初日。
旅先での第一食が此処。
目当てはぐじ(甘鯛)である。
京都に来れば必ずいただくぐじ。
その夜も例外ではなかった。
気に入りは何を置いても一夜干し。
頭(カシラ)付きに如くはない。
幸いソレがあり、ポンポンと舌鼓。

目ン玉の周りと頬っぺた、
その美味さたるや、
よくぞ日本に生まれけり。
確か赤甘鯛と記憶する。
「てしま」はとても佳い店で
機会があれば(あるだろうけど)、
ぜひ、再訪したい。

ん? 「てしま」かー。
店主の出身地が瀬戸内海に浮かぶ、
豊島(てしま)なので
そのまま屋号にしている。

ん? 豊島のすぐ西隣りは直島。
お~っと、昨日、
訪れたばかりじゃないの。
「てしま」の大将と
「ゆうなぎ」のオネエさんの顔が
二人ダブッてまぶたに泛かんだ。

2年前の京都で一献傾けた、
「てしま」の隣りの直島に
行ったのが前日とはネ。
単なる偶然とは思えぬ自分がいる。

奇妙な偶然といえば、数日前。
週刊現代をパラパラめくっていて
とある記事に瞠目した。
実は先日まで日本中に
 J.C.未踏の県が2県残っており、
4月に和歌山、5月は徳島へ行き、
ようやく全国制覇を叶えた。

現代の特集記事というのは
「空き家率が高い都道府県10」。
読んでブッタマげた。
ワースト3の3番目、
鹿児島県はいいとして
2番・和歌山県、1番・徳島県。
ビックラポンと来たもんだ。
これまた単なる偶然とは
とても思えぬ自分がいたのです。

「天ぷら すずき 錦糸町店」
 東京都墨田区江東橋3-11-9
 03-6659-6592

2026年5月26日火曜日

第4080話 昼飲み難民に なりかけて (その1)

日暮里駅前から乗ったバスを
浅草で降りようと思ったが
迂闊にも今日は三社祭の最終日。
バスも竜泉ー東武浅草駅間で
大迂回と来たもんだ。

浅草を見送り、押上辺りで
降りようとするも
満員の乗客はほとんど降りない。
スカイツリー人気も衰えたかな?
人垣を押しのけるのがはばかられ、
結局は薬局、終点の錦糸町着。

競馬に興味はないが
WINS方面で飲み屋を探す。
頼みの「三四郎」は
まだ開いてないし、
営業しているのは
競馬中継で客を呼び込む、
いかがわしい店ばかり。

時刻は14時前。
昼飲み難民状態に陥った。
30分うろついて成果ゼロ。
このときマルイの真裏で
たまたま見つけたのが
「天ぷらと酒」の袖看板を
掲げる店だった。

お好み天ぷらの天種がユニーク。
カウンターに滑り込んだ。
瓶は赤星、生はドライ。
泡少なめを祈りつつ、
中ジョッキを所望した。

うん、この程度の泡なら
許容範囲であるぞヨ。
クイ~ッと飲って天ぷらは
ハゼと牡蠣をお願いする。
まずまずの滑り出しだ。

生中のお替わり。
そして好物の新玉ねぎと
前代未聞の子持ち昆布をー。
ふむ、素晴らしくはないが
悪くない揚げ上がりである。

天種の品札に1枚混じって
水道橋の文字がこれだけ赤字
お運びのオネエに
「コレはいったい何なの?」
「いえ、水道橋にも
 お店があるもんですから・・」

ここで J.C.、思わず膝ポン。
「ああ、JRのガード下だネ」
「そうです、そうです!」
利用したことはないが
何度か店先を通っている。

富乃宝山のロックに移行した。
本日のおすすめボードに
甘鯛松笠を発見。
目の前の揚げ手のオニイさんに
「松笠ってことはウロコを
 残したまま揚げるのネ?」
「ハイ、そうです」

水分の多い甘鯛の食感を補うため、
ウロコを付けたままの調理法は
甘鯛の産地にちなみ、若狭焼き。
関東では興津焼きとも呼ばれる。

=つづく=