2025年9月16日火曜日

第3885話 只見線 乗っていたのは 25分

鶴ヶ城をあとにしたバスは 
JR只見線・会津柳津駅へ。
只見線は会津と魚沼を結ぶ、
風光明媚な路線である。

只見川沿いの景色を楽しめるが
一番の眺めは川に架かる橋梁と
そこを走ってゆく列車の姿だ。
だけど汽車に乗っていたら
それを拝むのはインポッシブル。

富士山に登ってしまったら
その雄姿を見ること能わず。
NYの夜景もイーストリバーを
渡ってブルックリンに行かずば、
眺められない。

列車に乗っていたのは
たったの25分だけだ。
60年前のTVドラマ、
「乗っていたのは二十七人」を
久しぶりに思い出した。

会津宮下で下車。
参加者が募らせる不満は
TDも承知しており、
遊歩道を5分ほど歩くと
第一只見川橋梁を臨む、
絶景スポットに着く。

これにて今回の旅程は終了。
前日に降りた新白河へ戻る。
こういうツアーは
列車でも航空機でも
帰りの便に遅れたら一大事。
駅・空港に相当早く到着する。

ご多分に漏れず、
新白河で1時間の自由時間。
メンバーはみやげ物の購入に
忙しいが J.C.は晩酌を目論む。

駅そばで営業していたのは
チェーン居酒屋「はなの舞」のみ。
ぜいたくなど云えやしない。
ビールもキリン銘柄のみ。
人気の晴れ風を初めて飲んだ。
つまみは本日のおすすめ。
石巻産生ガキ ¥590→¥295
3個発注に及んだ。

おっとぉ、晴れ風が美味い。
このスッキリ味は今まで
キリンに欠けていたものだ。

突き出しのおひたし登場。
お運びの女の子に
「これはツルムラサキだネ?」
「エッ? あの、訊いて来ます」
「アッ、いいヨ、いいヨ、
 間違いないから」

戻って来て
「ツルムラサキでした」
「でしょ?」
そしたら彼女、両手の親指を
バッチリ立てやんの。

可愛い顔して思い切ったことを
するもんだと呆気に取られる。
帰京後、知り合いに話したら
このポーズは最近、
若い娘や子どもの間で
大流行りとのことでした。
オジさんは全く知りませんでした。

「はなの舞 新白河東口店」
 福島県西白河郡西郷村
 大字小田倉字道南114
 0248-21-2088