先日、泉州岸和田の水茄子について書いたら
T梨サンという方から、かようなメールをいただいた。
こんにちは。
茄子は、水茄子だけじゃなくて普通の茄子も生食出来ますよ。
山形県では「だし」といって、
細かく刻んだ生の茄子、胡瓜、茗荷などをご飯に掛けて食べます。
山形では、夏の定番中の定番です。
これなら酒の肴にも恰好、さっそく試してみようと思った。
大葉を加えてもよさそうだし、
冷奴にあしらっておろし生姜をトッピングしてもイケるだろう。
T梨サンの情報に感謝である。
続いては先週金曜日の解答。
江戸の夜に千両おちるのは吉原遊郭。
あとは朝と昼だが、朝は日本橋の魚河岸、
昼は浅草・猿若町の芝居茶屋が正解。
ただし、江戸初期の芝居は二丁町(人形町界隈)が中心だ。
ここでハナシはいきなりアメ横に飛ぶ。
上野アメ横とはいうものの、
同じJRでも山手線や京浜東北線を利用するなら
御徒町のほうが使い勝手がよろしい。
上野でん、新宿でん、池袋でん、
デッカい駅は電車を降りてからが大変だ。
でもって、今回やって来たのは
おそらく東京で一番小さなとんかつ屋「まんぷく」。
狭くてもここのとんかつを食べれば満腹請け合いということか。
アメ横の入り組んだ裏路地に隠れるようにして店はある。
8席のみのカウンターは横も狭けりゃ、うしろの壁も近い。
正午過ぎに入店すると1席だけ空いていた。
それがホンの数分で4~5人が並んだ。
客はすべてオトコ、まさに女人禁制の世界がここにある。
ちょっと見は往年の名歌手、藤山一郎に似た老主人に
こちらはおそらく息子だろう、親子二人の切盛りだ。
ともに客の注文を忘れがちで血は争えない。
お願いしたとんかつ定食(900円)は
大きなロースカツに、白菜&大根の新香、豚汁とライス。
たっぷりの新香がうれしいものの、味の素は余計だよ。
豚汁は肉の切れっ端とねぎのみ、皿盛りライスの量が多い。
卓上には、とんかつソースとウスターソースにキッコーマン。
とんかつソースが馬鹿デカく、
ビールジョッキみたいなグリップまで付いている。
醤油に気づかず、危うくウスターを新香にかけるところだった。
すると、入れ替わって隣りに座った若いサラリーマン、
注文品のメンチカツにとんかつソースをドボッとやった。
そして、そして、「アアーッ!」― 止めるヒマもあらばこそ、
新香にウスターをしっかりかけちゃったよ。
こちとら箸を休め、固唾を飲んで見守ると
「エッ、エエーッ!」― 気づいているのか、いないのか、
平気の平左でソースまみれの白菜を食べ続けている。
一体全体、どういう味覚してんのかしら・・・。
キャベツにソースでいいのなら、白菜にかけてどこが悪い?
そんな自信に満ち満ちた所業でありました。
でもネ、思い出すとやっぱ気色悪いや。
「まんぷく」
東京都台東区上野4-1-5
03-3831-3457