ウサギが好きである。
いえ、飼うんじゃなくてウサギの料理ですがネ。
鶏の胸肉と大して変わらんじゃないか、
そういう方がおられるのはじゅうぶん承知しているが
実際の食味は微妙に違う。
ウサギのほうがチキンより肉質がキメ細かくデリケート、
上品な味わいがある。
忘れられないのはニューヨーク滞在時に
ちょくちょく出向いた一軒のトラットリアだ。
グリニッジヴィレッジにある、その店の名は「Il Cantinori」。
ここに行ったら外せないディッシュが二皿あった。
第一にスパゲッティ・ルスティカ(田舎風)。
第二は仔ウサギのローストである。
それがいつの間にかともにメニューから姿を消して大ショック。
ガッカリしたのが昨日のことのようだ。
自著「ニューヨークレストラン Best 225」からその稿を紹介しよう。
「Il Cantinori」(イル・カンティノーリ)
すでにメニューから消えてしまった、
仔ウサギ鞍下肉のローストは大好物でかえすがえすも残念。
トマトのシンプルな旨味が際立つ、
スパゲッティ・ルスティカも消えたが
こちらは今でも注文すれば作ってもらえる。
夏場に限り、プロシュート(生ハム)に
メロンとイチヂクの両方を添えてくれ、おいしさ倍増。
焦がしバターとサルヴィア(セージ)が食欲をそそる、
アニメッレ(仔牛の胸腺肉=リードヴォー)も上出来だ。
秋から冬へかけて
キジのローストと骨付きイノシシのグリルが
”本日のスペシャル”に顔を見せたら必食中の必食である。
おすすめ
蟹のタリオリーニ・クリームソース
仔牛のラヴィオリ・サルヴィア風味
でありました。
ウサギには飼いうさぎと野うさぎがあり、まったくの別物。
英語ではラビットとヘア、仏語ではラパンとリエーヴル、
伊語だとコニッリオとレープレとなり、
それぞれ似ても似つかぬ単語が当てられている。
両者の区別に無頓着なのは日本語くらいなのである。
飼いうさぎの身肉が白身なのに比して、野うさぎのそれは赤身。
香りというか臭みもまったく異なる。
これは食べるエサの違いに起因するものと思われる。
フツーの人がいきなり野うさぎ料理を出されたら
まずお手上げ状態になること間違いなしだろう。
=つづく=
「Il Cantinori」
32E. 10th St. Manhattan NewYork
673-6044
いえ、飼うんじゃなくてウサギの料理ですがネ。
鶏の胸肉と大して変わらんじゃないか、
そういう方がおられるのはじゅうぶん承知しているが
実際の食味は微妙に違う。
ウサギのほうがチキンより肉質がキメ細かくデリケート、
上品な味わいがある。
忘れられないのはニューヨーク滞在時に
ちょくちょく出向いた一軒のトラットリアだ。
グリニッジヴィレッジにある、その店の名は「Il Cantinori」。
ここに行ったら外せないディッシュが二皿あった。
第一にスパゲッティ・ルスティカ(田舎風)。
第二は仔ウサギのローストである。
それがいつの間にかともにメニューから姿を消して大ショック。
ガッカリしたのが昨日のことのようだ。
自著「ニューヨークレストラン Best 225」からその稿を紹介しよう。
「Il Cantinori」(イル・カンティノーリ)
すでにメニューから消えてしまった、
仔ウサギ鞍下肉のローストは大好物でかえすがえすも残念。
トマトのシンプルな旨味が際立つ、
スパゲッティ・ルスティカも消えたが
こちらは今でも注文すれば作ってもらえる。
夏場に限り、プロシュート(生ハム)に
メロンとイチヂクの両方を添えてくれ、おいしさ倍増。
焦がしバターとサルヴィア(セージ)が食欲をそそる、
アニメッレ(仔牛の胸腺肉=リードヴォー)も上出来だ。
秋から冬へかけて
キジのローストと骨付きイノシシのグリルが
”本日のスペシャル”に顔を見せたら必食中の必食である。
おすすめ
蟹のタリオリーニ・クリームソース
仔牛のラヴィオリ・サルヴィア風味
でありました。
ウサギには飼いうさぎと野うさぎがあり、まったくの別物。
英語ではラビットとヘア、仏語ではラパンとリエーヴル、
伊語だとコニッリオとレープレとなり、
それぞれ似ても似つかぬ単語が当てられている。
両者の区別に無頓着なのは日本語くらいなのである。
飼いうさぎの身肉が白身なのに比して、野うさぎのそれは赤身。
香りというか臭みもまったく異なる。
これは食べるエサの違いに起因するものと思われる。
フツーの人がいきなり野うさぎ料理を出されたら
まずお手上げ状態になること間違いなしだろう。
=つづく=
「Il Cantinori」
32E. 10th St. Manhattan NewYork
673-6044