昨日はしこたま飲んだ。
今日も人と逢う約束がある。
ただし、昼前から飲もうなどと
血迷い事を口にしない相手。
よって朝から一人のんびりと
大阪見物の巻である。
朝いちばんに向かったのは
知る人ぞ知る飛田新地。
判り易く云うと東京なら吉原。
ただし、ソープランドではない。
ハンブルグのザンクト・パウリや
アムステルダムの運河沿い。
彼の地の飾り窓を彷彿とさせる。
到着したのは9時半。
店々の表向きは立派な料亭で
一帯に150軒ほどあろうかー。
初めての人なら誰しも
度肝を抜かれるに違いない。
時間が早く歩いているのは我一人。
顔見世に出ているコもいない。
やり手バアさんが座るくらいだが
10時を過ぎてポツポツと現れた。
ビックリしたのは
彼女たちの可愛さ、綺麗さ。
日本を代表する二大航空会社。
そのCAたちの一段、いや二段上だ。
「オニイちゃん、寄ってってェ!」
バアさんから声が掛かる。
70過ぎのジイさんにオニイちゃんも
ないもんだが、そう呼ぶ習わしかー。
いずれにしろアチラ方面に
興味のない J.C.なんだが
こういう場所を流すのは大好き。
徘徊は早い時間がよい。
ただし注がれる彼女たちの視線に
耐えうるだけの度胸が
貴方にあればの話だけどネ。
書き出したら筆は止まらないが
深くは掘り下げまい。
興味のある方は
飛田新地をググッて下され。
ジャンジャン横丁から通天閣を仰ぐ。
串かつにも二度漬けにも
興味がなく、ひたすら北へ向かう。
なんばを抜けて法善寺横丁。
懐かしのおでん屋「おかめ」に
心温まるも訪れる夜が残っていない。
そろそろ昼めし。
心斎橋「明治軒」と迷った末に
道頓堀「今井本店」に決めた。
過去2回訪れているが20年も以前。
建て替わったビルの4階に通された。
ドライ中瓶に穴子肝煮と笹巻き寿司。
さすがに老舗の逸品、甲乙つけ難し。
中瓶をお替わりし、きつねうどんと
いきたいが過去2回ともきつね。
昔は無かったそばを試したい。
品書きによなきそばを見つける。
夜泣きそばなんて
時代劇の世界だけだと思っていた。
お運びさんに内容を訊ねたら
おぼろ昆布・油揚げ・おかきに
かつお節ならぬ、まぐろ節入り。
食べてうれしや、よなきそば。
でもネ「今井」はやっぱり、
うどんに限ります。
そばは東京人に任しとき。
てなもんや三度笠。
「今井本店」
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-22
066-211-0319