2026年8月17日月曜日

第4162話 初めての清澄庭園

清澄庭園そばのコンビニで
ドライのロング缶を調達し、入園。
入園料は65歳以上70円と格安だ。
確か、浜離宮も同料金だったハズ。
500円は高くとも2~300円が
適正価格ではなかろうかー。

それはそれとして
隣接する深川図書館を
さんざ利用していながら
庭園に入るのは初めて。
小学生に敷居が高いわけではなく、
興味がまったく湧かなかった。
子どもには清澄庭園より
上野動物園であろうヨ。

池を眺めながらノドを潤す。
んん? ヤケにぬるいなァ。
いつも思うがコンビニのビールは
冷えが足りないこと多し。
冷房も冷蔵も経費削減ってか?
どうしようもねェな。
やれやれ。

池畔を歩みながら句をヒネる。
おっと、デッカい亀が寄って来た。
おっと、コイツは紛れもなく、
すっぽんじゃないかー。
ずいぶん人懐っこいが
自然界のすっぽんを初めて見た。

おっと、もう1匹寄って来たヨ。
カミさんかな?
おしどり夫婦ならぬ、
すっぽん夫婦もまた仲睦まじい。
ここで一句。
すっぽんや鍋に煮られず泳ぎ寄り

なおも池の周りをめぐる。
今度は池面(いけおも)の小岩に
亀が日向ぼっこをしていた。
耳が赤くないから
ミシシッピアカミミガメじゃない。
日本固有のイシガメに違いない。

皇居のお濠もそうだったが
さすが清澄庭園だ。
だけどもイシガメのヤツ、
近づいたら池にドボン!
とんずらしやがった。
ここでもう一句。
澄池や石亀飛び込む水の音
どっかで聞いた覚えあり。

もう一つこの庭園に驚いたのは
アオサギがたくさん居ること。
コロニーとまでは云わないが
10羽近くも居て当園で
繁殖しているものと思われる。
おっと、アオサギに混じって
愛嬌たっぷりのゴイサギも1羽。

13時に始まった句会は
15時半にお開き。
こうして月例の敬老の日は
無事終了したのでした。

何よりの収穫は
すっぽんとアオサギのおかげを
もちまして清澄庭園が都内随一、
マイ・フェイヴァリットの
ガーデンになったこと。
ジュリー・アンドリュースが
歌い出したが小姑が五月蠅いので
自重しておきます。

2026年8月15日土曜日

第4161話 歓びアーカイブ 第33回

前話では「北京菜館」の
スイカ・サワーを紹介した。
実は今を去ること18年。
自家製スイカ・ドリンクを
自宅で作っていたのでした。
「食べる歓び」から一話です。

2008年8月18日

第555回
西瓜のカクテル ソルティ・ラビット
=男の手抜き料理シリーズ第4回=

久しぶりに男の手抜き料理シリーズいきます。
と言っても今回は食べものではなく飲みもの。
それも盛夏にふさわしく
西瓜を使ったアルコール・ドリンクです。

今年は去年より西瓜の卸価格が
2割以上も高いようだ。
それでも家族4人で食べて500円ほど。
桃や梨よりは割安といえる。
このコラムでも一度ふれたが
J.C.は子どもの頃、
西瓜があまり好きではなかった。
あの青臭さが嫌だったのだ。
好きな果物ベストスリーは
金=枇杷 銀=梨 銅=桃
もっとも枇杷は昔から高価だったため、
めったなことでは口に入らなかった。

大人になって西瓜が好きになった理由は
自分でもよく判らない。
日本橋高島屋の地下に「レモン」なる
フルーツパーラーがあるが
(新宿高島屋にもあります)
ここで食べた西瓜の味が忘れられない。
西瓜のフレッシュジュースも美味しかった。
このとき西瓜のおいしさを初めて実感した。

さて西瓜カクテルだ。
あまりポピュラーではないけれど、
西瓜のリキュールには
<キングストン ウォーターメロン>や
<すいかのお酒 小丸>なんてのが
洋の東西を問わずに存在する。
だが、ここでは入手しにくい酒は使わない。
用意するものは下記の通り。

ウォッカ適宜 西瓜適宜 アイス適宜
レモン少量 塩少量

(1)西瓜をプラスチックの大根おろし器でおろす。
(2)アイスの入った大き目のグラスにウォッカを注ぐ。
(3)おろした西瓜ジュースでグラスを満たしてステア。
(4)レモンスライスを1枚浮かべ、グラスの縁に塩を。

たったこれだけで美味なる夏の酒が生まれるのだ。
ウォッカはストリチナヤでもスミノフでも
ギルビーでも銘柄にこだわることはない。
安価な甲類の焼酎で代用してもよいくらいだ。
家族の食後の団欒に
子どもたちは西瓜をそのまま。
パパとママは西瓜のカクテルでおしゃれにキメる。

気になるネーミングだが
ヒョンなことからひらめいた。
当コラムを愛読してくれている大阪在住の
“らびちゃん”から残暑見舞いをいただいた。
彼女の愛称はうさぎの“ラビットちゃん”から
由来するものと想像していたが、ここでピンときた。
ウォッカとグレープフルーツと塩で作るのが
有名なソルティ・ドッグ。
グレープフルーツが<犬>ならば、
西瓜が<うさぎ>で悪かろうハズがない。

かくしてソルティ・ラビットの名称が生まれる。
しかもうさぎの赤い眼は
西瓜のイメージにピッタリじゃないの。
われながらよい名前だと
一人、悦に入っている今日この頃です。
ありがとう、らびちゃん!

=本日追記=
今年4月の大坂遠征では
会いそびれたけど
らびちゃんとのつき合いも
20年近くになるんだネ。
まさに光陰矢の如し。

2026年8月14日金曜日

第4160話 「北京菜館」のスイカ・サワー

この日は吟行である。
舞台は江東区・深川の清澄庭園。
深川図書館が隣接しており、
実は J.C.、此処には幼少のみぎり、
ずいぶんお世話になった。

あれは1962年、町には
「寒い朝」や「いつでも夢を」、
吉永小百合の歌声が
流れまくっていた。

小学五年生の夏休みに 足繁く、
この図書館に通い詰めたのだ。
読書家の卵、J.C.少年は
2日に1冊のペースで
読了したため、隔日で通った。

まっ、思い出は思い出として
吟行の前に腹ごしらえといこう。
下調べして白羽の矢を立てたのは
タイ料理店「マキン」なる店。
メトロ・清澄白河駅から
徒歩5分少々である。

やって来たら店は閉じていた。
貼り紙が1枚。
何でも店主のヤムちゃんが
里帰りでタイに帰国中。
今日まで10日間のお休みと
来たもんだ。

前の晩からグリーン・カレーと
心に決めていたため、
精神的打撃は大きい。
それでも近くの「北京菜館」へ。

大陸系女性のツー・オペである。
カウンターに着き、結局は薬局、
いつも通り、半チャンラーメンを
麺も半分でお願いした。
黒ラベル中瓶を飲みながら
待つこと5分でラーメン到着。

具材は肩ロースチャーシュー・
シナチク・小松菜・焼き海苔・
白ねぎ粗きざみ。
ほぼ真っ直ぐの中細麺に
醤油スープが日本風だ。

続いてのチャーハンには
玉子と青ねぎ細きざみ。
ねぎの使い分けが憎いネ。
ともに美味しくいただき、
期待以上のものがあった。

卓上にスイカ・サワーなる、
飲みもののイラスト発見。
猫が西瓜を担ぐ絵柄に
1杯580円とあった。
中瓶お替わりの代わりに
即注の巻となる。

いや、美味いネ。
いいアイデアだネ。
茹だる暑さもなんのその、
さあ、庭園に参りましょ!

「北京菜館」
 東京都江東区白河3-7-13
 03-3642-8038

2026年8月13日木曜日

第4159話 山梨の 帰りに寄った 八王子 (その2)

八王子最古のラーメン店「釜玄」。
最初にお断りしておくが当店は
刻み玉ねぎがいっぱい入った、
いわゆる八王子ラーメンを
供する店ではない。

東京ラーメンとは趣を異にするが
まあ、子どもの頃から
親しんだタイプではある。
レジでラーメンの食券を購入。

此処でハタと思い当たった。
当店にビールをはじめ、
アルコール類はまったく無い。
そのことであった。
仕方ないから
十数年ぶりの三ツ矢サイダーを。

ノドが渇いてるため、
旨いことは旨いネ。
ただ、余りに甘いので
お冷やで割って飲んだ。

三ツ矢サイダーといえば、
コレが大好きな歌手の北島三郎。
弟子だか付け人だかに
買いに行かせたら
7-up だかスプライトだか
他の商品を買ってこられて
飲んだ瞬間、
「違うじゃねェか!」と
激怒したそうな。
”風雪” を耐えて来たわりにゃ、
ずいぶん気が短いな。

う~ん、確かにこの味だった。
いえ、ラーメンのことですがネ。
例によって麺を半分にして貰う。
ちなみに現在、ラーメンは780円。
16年前から230円の値上がりだ。
滞空時間は15分。
前回同様「都まんじゅう」へ。

今日は店の佇まいを
拝むだけにしとこうかな?
と思ったものの、結局は買った。
10個入りが500円と
こちらも200円値上がりしていた。

「都まんじゅう」は
昭和30年代に浅草のデパート、
松屋のそばにも在った。
新仲見世の入口の角にネ。
小学生の J.C.は回転式の製造機を
飽きもせず眺めていたものだ。

運営している「つるや製菓」は
神奈川県・平塚に本社があり、
静岡県・沼津にも店舗がある。
だけど、このまんじゅうだけで
会社が成り立つとは驚きだ。

今日は立ち食いを控え、
一箱すべてお持ち帰り。
一人じゃ食べ切れないので明朝、
マンションの清掃のオバちゃんに
差し上げよう。
一生懸命働く人なのでネ。

八王子からの帰りは
中央線、山手線を乗り継ぎました。

「釜玄 ラーメン専門店 竹の家」
 東京都八王子市中町4-2
 0426-42-5450

「都まんじゅう(つるや製菓)」
 東京都八王子市旭町7-8
 0426-26-0223

2026年8月12日水曜日

第4158話 山梨の 帰りに寄った 八王子 (その1)

上野原を出た列車は高尾に到着。
当初はこの町の「F」という、
鰻屋でうなぎバター焼きを
つまみに一杯やるつもりだった。
ところがネットの写真を見て
ゲンナリしてしまった。
見るからに脂っこそう。

もしコレが美味ならば
他店も追随するに違いない。
どの店もやらないということは
やっぱり駄目なんだろうヨ。

脂っこいうなぎに
油っこいバターは
やはりいただけないと
誰しもが思うハズだ。

高尾で東京行きに乗り換えて
二つ先の八王子で下車した。
この街は16年ぶりになる。
その節は街最古のラーメン店で
ラーメンを食べた。
当欄では紹介しそびれたが
当時のメモが残っている。

「釜玄」のほとんどの客は
ラーメンを注文する。
他にはチャーシューメン、
メンマラーメン、かけラーメン、
それしかないからネ。

具はももチャー・シナチク・海苔。
柔かく煮られたシナチクが旨し。
醤油スープやや甘めで酢と好相性。
ちぢれ麺は太くも細くもない。
ややヤワいがノビにくい。
後味のいいラーメンといえる。

卓上にはギャバン黒胡椒に
生酢と割り箸立てのみ。
食券制でラーメンは550円、
かけラーメンが450円。
前掛け姿のおばちゃん3人。
白い髪を角刈りにした店主は
一人もくもくと仕事に打ち込む。

帰りに近くの「都まんじゅう」へ。
懐かしさに10ケ入り300円を購入。
中身の白あんは白いんげんと
砂糖のみだったんだ。
熱いうちに食べたくて
2ツほど道端で立ち食い。
行儀が悪いが旅の恥はかき捨て?
そこまではいかないだろうヨ。

と、ありました。
牡蠣カレー焼き飯のおかげで
腹はちっとも空いちゃいないが
今回を逃すと、またいつ来れるか
知れたものではない。
頑張るとするかな。

見覚えのある店先にやって来た。
キャノピー(ひさし)が
ピンク&ホワイトの
キャンディー・ストライプ。
その下の看板には
ラーメン専門店 竹の家
こんな名前だったかなァ?
薄茶色の暖簾を潜った。

=つづく=

2026年8月11日火曜日

第4157話 一年半 気になっていた 上野原

都営新宿線、京王線、JR中央線を
乗り継いで、やって来たのは
山梨県・上野原。
初めて降りる駅である。
狙いを定めていたのはただ一つ、
「一福食堂」だった。

駅舎と線路を見下ろす位置にあり、
此処でビールを飲むのが
最高と云う川本三郎さんの文章を
一年半前に読んで以来、
ずっと気になっていたのだ。
まっ、かの松本清張翁も
「一年半待て」を書いてるしネ。

そして此度、ようやく実現。
白い暖簾を潜り、木の扉を開いた。
外見より店内はずっとコンパクト。
テーブルは6卓だけだ。
接客のオネエさんに
一番奥の2人掛けに促された。

ビールは黒ラベル大瓶。
こういう店で大瓶は珍しい。
注文はハナから決めていた。
店の一番人気、
牡蠣のカレー焼き飯(1300円)だ。
海無県の山梨県で牡蠣が評判とは
何の因果か、実に面白い。
看板商品だけに通年の提供である。

待つこと5分少々。
大きめの皿が運ばれた。
カレーピラフの上に
ソテーされた真牡蠣が5粒。
プックリ太った良型である。
レタス・キャベツ・トマト、
サラダも一緒盛りで
あとはラーメンスープ。

高田馬場の「文流」もそうだが
夏場でも美味しい真ガキが
食べられるようになって
カキ好きには
これ以上の朗報はあるまい。

他のテーブルを眺めていると
牡蠣フライが注文を集めていた。
カキメニューには
牡蠣ソテー、牡蠣玉子とじ、
牡蠣バターラーメンなども。

卓上のカスターは
生しょうゆ・中濃ソース・辣油・
生酢・一味・白胡椒・爪楊枝。
過不足ございませんネ。

問題は営業日が
金・土・日のみであること。
それと駅を見下ろす好立地に
ありながら眺めを楽しめるのは
窓辺の1卓だけなのだ。
期待して来ただけに肩透かしを
食らった思いは拭えない。

けれどもフロアのオネエさん、
厨房のオヤジさん、
二人ともすこぶる感じが好い。
山梨県の人って
好人物が多いのかもしれないネ。

食後、駅の周りを散策したが
こう暑くちゃ、ままならず、
上りの高尾行きに乗りました。

「一福食堂」
 山梨県上野原市新田1053
 0554-63-0636

2026年8月10日月曜日

第4156話 わが青春の早大キャンパス

気分がいいので馬場から
早稲田まで歩くことにした。
古くて小さな映画館、
早稲田松竹の前を通りすがった。
ただ今遅れて「国宝」を上映中。
入館は数回に過ぎないが
向かいの雀荘「ワセダ」は
幾度も利用した。

馬場口の交差点を渡り、
早稲田通りをなおも東へ。
グランド坂上、西早稲田の手前に
居酒屋「源兵衛」が今も健在だ。

穴八幡の境内に入る。
せっかくなので手を合わせ、
石段を降りてゆく。
アレッ?こんなに急だったかな?
若い頃はトントン下ったけれど
年を取ると、ちょいと怖いネ。

石段の前は早大戸山キャンパス。
文学部があるところだ。
久方ぶりに立ち寄ってみよう。
校舎に続くスロープが
文学部の代名詞。
上って右手に学食がある。

受付のオジさんに訊いてみた。
「今日は学食、開いてますか?」
「エッと、今日はお休みです」
「今も坂の右手ですか?」
「いいえ、左ですよ」

ん?おかしいな。
右のハズだけどな。
移転したんだろうか。
それとも記憶違い?
そんなことはあるまい。

となると、移ったんだろう。
さすれば、在学中の吉永小百合が
よく座ったサユリズ・テーブルは
もう消えたことになる。

本学に廻ろう。
カレー南蛮の発祥店「三朝庵」が
閉業して久しい。
跡地は待ってましたとコンビニ。
まったくイヤになるネ。

値段も敷居も高くて入れなかった、
洋食店「高田牧舎」は
営業を続けているが
いつの間にかピザ屋に代わった。

書店「成文堂」は営業中ながら
雀荘「早苗」は廃業した。
通用門の脇にあって
仲間で入り浸った喫茶兼バー、
「ポントス」はとっくの昔に消滅。
今はインド料理屋「ターリー」が
カレーとナンを商っている。

通用門から本学のキャンパスへ。
大隈さんの銅像を仰ぎ正門を出た。
そろそろ帰ろう。
三ノ輪橋行き都電荒川線。
上野松坂屋行き都営バス。
どちらにしようかな?
どっちでもいいや!

2026年8月8日土曜日

第4155回 歓びアーカイブ 第32回

宮城県・登米市を訪れ、
懐かしきマーくんの全盛時代に
この年、唯一の敗戦試合を
中華屋のTVで観たのでした。

2014年3月27日木曜日

第803話 ありそでなかった中華のレバ焼き

宮城県・登米市となれば、
「麺や文左」のほかにもう1軒、
是が非にも紹介しておきたい店がある。
実は今回もスキを見ておジャマしたかった。
ところがスケジュールは
あまりにもキツッキツ。
よって訪問かなわずだった。

それでもちょっと間、
身体が空いたので電話を入れたものの、
休憩時間だったらしく、ノー・アンサー。
仕方なく断念した次第だ。
したがって前回訪れた際のリポートとなる。

忘れもしない昨年の日本シリーズ第6戦。
地元、楽天のマウンドには今をときめく、
マーくんがあのどんぐりマナコで
巨人打線を見下していた。
そのときJ.C.は店のTVの真ん前に独り、
陣を取っていた。
プレイボールからゲームセットまで
じっくり観戦したが2013年における、
田中将大の敗戦はこの1試合のみ。
貴重なゲームを観ることができた歓び、
いかばかりであろうか。

中華料理店の名は「賢龍」。
ストリートの名こそ知らねど、
幹線道路に面した、
プチ・ドライブインのような店。
前には晩秋の田んぼが拡がっていた。

この店を訪れるのは二度目だった。
前回、目にとめて惹かれ、
オーダーしたレバ焼きを再びお願い。
もともとレバーは大好物だから
しょっちゅう焼きとん屋を訪ねている。
中華料理店においてはせいぜい、
ニラレバくらいしか選択肢がない。
しかもニラレバを謳っていても
実際はモヤレバであることたびたび。
不満は残るし、納得もいかない。

しかしこの店ときたら豚レバが
ビシッと主役を張るレバ焼きなのだ。
試しに注文してみたが
ズドンと真ん中に命中だった。
オラ、こんなレバ好きだ!
これぞ純レバなりき
いいですなァ、いいでしょう?
脇の長ねぎとピーマンがことのほかうれしく、
かれらはかれらで
おのれの存在をけなげに訴える。
うん、キミたちの美味はよお~く判っちょる。

レバを口元に運びながらTVを観レバ、
おや? 今夜のマーくんは
いつもと様子が違うじゃん。
得意の持ち玉、スプリット・フィンガーに
心なしかキレがない。
あらら、高橋由伸が打ったヨ、
あやや、やったヨ、巨人が勝っちゃったヨ。

こんなシーンはまず観られない。
思わずビールを追加して
最後まで観切ったのだった。
よって夜更けの会合に
遅刻すること半時間。
失礼こうむった次第ながら
ワケを弁明すると、みなさん許してくれた。

しっかし、このレバ焼きを
炊きたての登米米の友としたら
さぞや旨かったことでありましょう。

「賢龍」
 宮城県登米市南方町王塚50−1
 0220-58-5228

=本日追記=
宮城県にはトンとご無沙汰だが
来月、青森・岩手の帰りに
立ち寄るつもりでいます。

2026年8月7日金曜日

第4154話 馬場で蘇るニューヨーク (その5)

厨房に走ったオネエはすぐ戻り、
「真ガキでした!」
「それじゃ1個お願いネ」
「ハイ、かしこまりました!」
香草パン粉焼きを
それなりに美味しくいただく。

食後の飲みものはエスプレッソ。
カキに添えられたカットレモンを
皿に残しておいた。
指で潰して皮から滲むエキスを
カップのフチに塗りたくる。
こうすることによって
エスプレッソに新たな息吹を
吹き込むことが出来るのだ。

このスタイルはおそらく、
ニューヨーク発祥だろう。
他の都市では見掛けないし、
イタリア本国でも
お目に掛からなかった。
読者にもぜひおすすめしたい。
エスプレッソの香りが
より際立って来る。

そうしておいて食後酒。
NY時代にさんざお世話になった、
くるみのリキュール、
ノチェッロがある。
味も風味もそっくりの
ヘーゼルナッツのリキュール、
フランジェリコより好んだ。

J.C.は基本的にドルチェや
デセールの類いを取らない。
むか~し、アラン・ドロンが
何かのインタビューに応えて
食後たしなむものは
「カマンベールとウイスキー。
 デセールは嫌いで取らない!」
まさに我が意を得たりだった。

おっと、サンブーカが
あるじゃないか!
アニス風味のリキュールは
ノチェッロの合間を縫って
ときどき賞味した。
久々だからこちらにしよう。

オニイさんのサーヴの十秒後、
今度はポチャオネバが現れた。
白い小皿を手にして J.C.の顔を
遠慮がちにのぞき込みながら・・・
見ると炒ったコーヒー豆が5粒。

(ほお~、ヤるじゃないかー)
心の内で思いつつ、
「判ってるねェ~ッ!」
「ハイ~イッ!」
ポチャ、満面の笑みである。

ニューヨークでは
サンブーカにコーヒー豆は
無くてはならないモノ。
それを彼女は識っていたのだ。

レモンの皮にコーヒー豆。
高田馬場でニューヨークが蘇る。
ささやかなシアワセを感じた。
自分で云うのは
自慢気でイヤなんだが
こんなサービスを理解して
やれる客の存在は
店側も嬉しいものなのだ。

会計は6700円。
「またよろしくお願いします」
オネバがドアまで送ってくれた。
「どうもごちそうさま」
「ありがとうございました!」
まことに気持ちの好い、
プランゾでありました。

=おしまい=

「文流」
 東京都新宿区高田馬場1-26-5
 F1ビル B1
 03-3208-5447

2026年8月6日木曜日

第4153話 馬場で蘇るニューヨーク (その4)

作日のつづきです。

そしてフランス料理店と
ステーキハウスへの高すぎる評価は
もはや異常である。
どちらを取っても
パリと東京に遠く及ばないのにー。
しかしこればかりは
アメリカ人の舌の問題ではなく、
心の問題というところが面白い。
フランスに対するコンプレックスと
アメリカへの愛国思想が
同居しているのだ。
ダウ9000ドル(安かったなァ)
クリアして世界経済を牛耳り、
得意満面のアメリカも
フランスには弱いのである。

かくして、とある日、
ひとつ、自分の舌を
信じてみようという気になった。
いくらなんでも2000軒は
一個人の力では及ばないから
優良店を225軒に絞り込む。
この数字に特別の意味はなく、
ウォール街のマネー・ブローカー、
という職業柄、目の前の
モニター・スクリーンに
たまたま映ったシカゴ先物市場、
日経225のページから
そのまま拝借しただけでした。

ということですが
あれから早や30年近く。
こと仔牛に関して世の中は
まったく変わっていない。
J.C.の嘆きは今も続いている。

まっ、嘆いていても仕方がない。
話を前に進めましょう。
そう言えば、ただ一度、
こういうことがあった。

去年の今頃、紹介した、
麻布十番の「ヴィーノ・ヒラタ」。
そのワンフロア上にあるのが
兄貴分の「クッチーナ・ヒラタ」。
仔牛料理があるというので
当店のマダムに訊いてみた。

「仔牛のパイラルド出来ますか?」
彼女、胸を叩いて
「ハイ、出来ますとも!」
思いがけない歓びだった。
そして、とても美味しかった。
はるか昔、2001年。
四半世紀も前だけどネ。

さて、高田馬場「文流」。
冷たいコーンポタージュに満足し、
仔牛のソテーには
若干の不満を残すところへ
オネエさんがやって来た。

「カキがたった今、届きましたが
 いかが致しましょうか?」
「うん、そうだネ、
 どうしようかなァ?」

仔牛のあとのカキでは
順序が後先になるが
「それじゃ、1個だけいただくネ。
 真ガキかな? 岩ガキかな?」
彼女、首を傾げる。
「厨房で訊いて来てくれる?
 真ガキなら欲しいけど
 岩ガキなら要らないっ!」

=つづく=

2026年8月5日水曜日

第4152話 馬場で蘇るニューヨーク(その3)

高田馬場で仔牛を食べながら
ニューヨークの仔牛を
思い出していた。

1998年6月に上梓した自著、
「ニューヨークレストラン
 Best 225 」から
” 読者の方々に ”(まえがき)を
紹介してみたい。
長いため、途中までネ。

ニューヨークに移り住んで10年あまり。
ほとんど毎晩、外食の生活。
訪れた店は高級レストランから
デリ、ダイナーに至るまで
のべ2千数百軒、われながら
よく食べたものだとため息が出る。
初めの頃は各種レストランガイドを
片手にあちこち食べ歩いてみた。
そのうち「何だかコイツはおかしいぞ」
違和感を覚えるようになる。
日本語版旅行ガイドのレストランを
紹介するコラムは論外としても
現地のベストセラーでさえ、
オヤッ? と首を傾げることが
少なくないのだ。

まず、日本料理店の評価が
メチャクチャである。
安くて量の多い店が
もてはやされてしまうから
すし屋でもキッチリ江戸前の仕事を
施すところより大きな鮪の切り身を
恥ずかし気もなくドンと酢めしに
乗せた店の評価が高くなる。
握りめしのような握りずしに
大手を振って歩かれたひにゃ、
同じ日本人として
修業を積んだ職人さんに
申し訳が立たないではないか。

次にイタリア料理に対しては
非常にアンフェアである。
この街のイタリアンの水準が
世界一にもかかわらずだ。
ミラノ、フィレンツェ、ローマ、
イタリアのどの都市にも
都市対抗で負けることはない。
ただし全イタリア対ニューヨーク、
ということになれば全イタリアに
軍配を挙げざるを得ないけれどー。

では東京はどうかというと、
世界最大にして最良の
築地市場が控えているのだ、
魚介料理が不味いわけはない。
しかし、和食と比較して
イタリアンはいまだ、
その素晴らしい素材を
活かしきれていない。
おまけにイタリア料理において
最重要食材である仔牛肉の流通も
流行も不十分なのは致命傷。
松坂牛や前沢牛もけっこうだが
仔牛なくして何の霜降り、
食大国・日本の名が泣いている。

このあたりで止めようと
思ったのですが
もう少々、おつき合い下され。
それではまた明日!

=つづく=

2026年8月4日火曜日

第4151話 馬場で蘇るニューヨーク(その2)

高田馬場駅前の「文流」。
先刻のオネエさんが
すぐに舞い戻って来た。
「すみません、カキの入荷が
 ありませんとのことです」
「無いものはしょうがないネ」

サラダ or スープは
冷たいコーンポタージュと聞き、
無条件で選択。
周囲の客たちもほとんどコレだ。

しかし客層が年配者ばかり。
うち多くの方々が若い頃から
利用しているものと思われた。
さすがに老舗「文流」の底力を
感じさせるものがある。

生のお替わりを追うようにして
仔牛ロースが焼き上がった。
ふむ? 
見た目イマイチやないか?

5月に瀬戸内の直島で食べた、
平目の煮付けみたいなのが
出て来たヨ。
トマト主体のソースが掛かってる。
付合せは新じゃがロースト。

ナイフを入れて
フォークをつっと刺し、パクリ。
う~ん、厳密には
仔牛と言い難いものがあるな。
通常、欧米で仔牛と言えば、
乳呑み仔牛を指す。

母乳だけで育ち、
肉色も淡いピンク。
穀物を口にし始めると
肉に赤みがさして来るんだ。
味わえば、ほんのりと
ミルクの香りすら立ち上る。

NY時代は何せ、
イタリア料理の本場で
あるからにして
仔牛を食べまくった。

最も愛した仔牛料理はパイラルド。
サーロインの部分を
叩き延ばしたものである。
コレを炭火で炙り、
ローズマリー&ガーリックで
風味付けを施す。
10年余りの滞在中、
100回以上は食べただろう。

=つづく=。

2026年8月3日月曜日

第4150話 馬場で蘇るニューヨーク(その1)

本日、出没したのは高田馬場。
たまには独りイタリアンと
シャレ込むつもりでネ。
駅前にあるドンキホーテ。
そのビルの地下に潜った。

「文流」は実に久しぶり。
日本におけるイタリア料理屋の
草分け的存在で漢字二文字の
イタリアンらしからぬ店名は
日本とイタリアの化交
一役買うため名付けられた。
その大志を尊重したい。

人気店につき、電話予約を
事前に入れておいた。
入店すると、
「いらっしゃいませ~!」
ん? どこか聞き覚えのある声。
おう、さっきの電話の声の主だヨ。

様子を拝見したらけっこうな貫禄。
何となく店の主みたいなオネバだ。
ガタイも立派でポッチャリ。
まことに失礼ながら
ポチャオネバと名付けた。

接客担当のオニイさんに
ドライ生中を発注しておいて
メニューに目を通す。
Aセットは数種のスパゲッティに
スープかサラダと
食後の飲み物が付く。

シュフのおすすめに
北海道産仔牛ロースのローストを
見とめた。
仔牛は全食肉中にあって
J.C.が最も愛するものの一つ。
見逃すワケもなく、
迷わず即注の巻である。

すると接客のオネエさんが
申し訳なさそうにささやいた。
「本日、ローストではなく、
 ソテーでのお承りに
 なるのですが・・・」
「ソテーでいいとも!」

あとは同じくおすすめにあった、
から付きカキ香草パン粉焼きを
2個所望に及んだ。
おそらく真がきであろうヨ。

昨今は通年、真がきが
食べられるようになった。
産卵のため身の細る夏場に
その産卵を抑制する技術を
開発したことによって
実現が叶ったわけである。

=つづく=

2026年8月1日土曜日

第4149話 歓びアーカイブ 第31回

本日はカレイに寄生した、
アニサキスをお目に掛けましょう。

2012年1月2日月曜日

第220話 アニサキス みいつけた!

以前より自炊率が上がって
食品の買出しも増えた。
数ある食品売り場の中でも
楽しいのは鮮魚売り場である。
次が青果で、精肉は
どちらかといえばつまらない。

日本の肉屋は牛肉が主役を張っており、
すき焼き用なんぞ
ピンからキリまでかなりの品目が並ぶ。
せめて1種でいいから
仔牛を置いておくれでないかい?

あとは豚肉と鶏肉と
せいぜい合鴨どまりだ。
仔羊でさえ手に入れるのに
難渋するくらいで、たまにデパ地下や
高級スーパーで見掛ける程度。
猪・鹿・鳩までは望まないが
兎・鶉くらいは揃えてほしい。

日本人が肉の味を覚えて
150年足らずではさもありなん。
まだまだ食の大国・日本も
こと肉食文化に関しては
後進国もいいところだ。
神戸牛だの、薩摩黒豚だの、
ブランド追求もたいがいにせいっ!

建替えを待つ数寄屋橋の東芝ビルに
阪急デパートが入っていた30年ほど前。
精肉売り場に真鴨や鶫(つぐみ)が
入荷していることがあった。
鶫は確かスペイン産だった。
デパ地下でジビエを見たのは
あれが最初で最後だ。

一度、大晦日に真鴨を購入して
今は亡き両親と弟と家族4人、
すき焼きにしたけれど
肉の臭みが総身に回ってしまい、
とても食べられたもんじゃなかった。

サカナを買いに行くのは当ブログでも
たびたび紹介した御徒町の「吉池」。
品揃えの豊富さにかけては
築地の場内を除けば都内随一だ。
サカナに限らず、
ここでは鯨肉と馬肉も揃う。
加えて近所に「松坂屋上野店」があり、
まさに鬼に金棒、耳に綿棒、
航平に鉄棒、永田町にでくの棒、
てなもんや三度笠。

年末に「松坂屋」で
珍しい鰈(かれい)に遭遇した。
その名もサメガレイは
鮫鰈と書くのであろう。
サイズのわりにエンガワ部分が多い。
パックを手にとってよくよく見ると、
1匹の回虫がクネクネと
ダンスを踊っているではないか。
おう、これは紛れもなくアニサキス。
ここで会ったが百年目、
迷わずアニサキス入りを買い求めた。

帰宅後、パックを開けたらアニサの野郎は
サメガレイの身肉を食い破り、
頭と尻だけ出してやがる。

右下に出ている糸状のヤツが見えますか?

ソイツを引きずり出してみた

カメラに収めたあとは
小皿にとって ”塩ぶっかけの刑” である。
昔、真鱈に寄生しているのを
同じ刑に処したら奴サン、
ナメクジみたいには溶けずに
身体をよじり、のた打ち回ったっけ。
残酷なようだが胃にでも
進入されたひにゃ大事にいたる。
今まで痛い目に会ってきた、
同胞の仇討ちだと思えば良い。

さて、肝心のサメガレイの味だ。
見た目からして水っぽいかな?
そんな懸念も吹き飛び、
刺身にしてよし、煮付けは更によし。
鮫皮のように固い皮が名前の由来で
皮をむかなきゃ食えないから
ムキガレイの異名を合わせ持つ。
いや、実にけっこうでござんした。

エッ? アニサキスはどうした! 
ってか?
塩じゃくたばらないからマッチの火で
”火あぶりの刑” にしてやりました。
鬼に金棒、アニサキスにマッチ棒ってネ。

「松坂屋 上野店」
 東京都台東区上野3-29-5
 03-3832-1111

=本日追記=
あれ以来、アニサキスは見ていない。
絶滅の危機に瀕しているのかもネ?
んなワケないかー。

2026年7月31日金曜日

第4148話 うたともと 飲んで歌って 酩酊す

本日はニューうたとも、
M祢チャンと昼下がり飲み。
2月以来だから5カ月ぶりだ。

15時に待ち合わせたのは
前回もご一緒した、
日暮里駅前ロータリーそば、
「荒川スタンド」。
スタンドの店名が示すように
立ち飲みバーである。

生黒ラベルのグラスを合わせた。
つまみのクロスティーニ2種は
ブッラータとレバーペースト。
最近、流行りのブッラータは
クリーミー・モッツァレッラ。
それにグラタンコロッケと
大阪森田屋のコロッケ。

互いの近況を語り合う。
ずっと元気でいたとのこと。
すぐに生のお替わり。
彼女が極上グリーンオリーブを
所望したら極上というより、
むしろ特大、ドデカい。

「荒川スタンド」自慢の
なみなみ赤ワインは
イタリアのサンジョヴェーゼ。
キャンティのセパージュだ。

2時間ほどの滞空で
2軒目に移動した。
谷中よみせ通りの行きつけ、
「グランプリ」へ。
相方は角瓶のハイボール。
当方は黒ラベルの中瓶。
今日はサッポロ黒ラベル一辺倒。

互いにずいぶん歌ったが
それぞれ1曲だけ紹介すると
彼女はたまたま昨日紹介した、
伊東ゆかりの「朝のくちづけ」。
J.C.は菅原洋一の「風の盆」。

あとはあまり覚えていないが
デュエットの「銀座ブルース」と
「逢えるじゃないかまた明日」は
仲良く歌った。

この日はこれで終わらない。
同じよみせ通りの居酒屋、
「みさき」に流れた。
ドライ中瓶を注ぎ合って乾杯。
お通しに煮凝りと鳥団子と
あともう一つ、黒い物体が
出て来たがアレは何だったのか
二人の記憶から消えている。

ほかにゴーヤの天ぷらを通した。
浦霞の冷酒に切り替えたあたりから
記憶がまったくおぼろげ。
最後に頼んだらしい焼きそばは
食べ切れずにM祢がお持ち帰り。

そんなに飲んだ自覚はないものの、
二人ともずいぶん酩酊したものだ。
酔ったけれど間違いだけは
起こしませんでした。

「荒川スタンド」
 東京都荒川区東日暮里6-60-1
 03-5604-9310

「グランプリ」
 東京都台東区谷中3-13-10
 03-3821-6376

「みさき」
 東京都台東区谷中3-8-8
 03-3824-0019

2026年7月30日木曜日

第4147話 ある子鳩との出逢いと別れ (その4)

谷中銀座のキジ夫とキジ子に
心癒されている J.C.。
それが2カ月ほど前のこと。
身体が小さいから子鳩だろうが
ビッコを引く1羽を見つけた。

この子はこれから
生きていけるのだろうか?
無理かも知れないな。
いっちょまえに飛ぶことは
出来るが足元が覚束ない。
ヨッタヨッタ歩くので
ヨタ子と名付けた。

毎日ではないが見掛けると
すぐそばのパン屋、
「ヒトテマ」に駆け込み、
クロワッサンを一つ買う。
ヨタ子を中心に食事の時間。

それが先週のこと、
ヨタ子は彼氏を作りやがった。
嘴と嘴を重ね合う、
いわゆる鳩のくちづけを交わす。
ほうら伊東ゆかりも歌い出す。

♪ あなたの面影 だきしめながら
  目ざめる朝の 私はしあわせよ
  愛してみて 愛してみて
  はじめてわかるのね
  あなたのもとへ 届けたい
  やわらかい 朝のくちづけ ♪
   (作詞:有馬三恵子)

「朝のくちづけ」は
1968年のリリース。
作曲は当時の有馬の夫で
先ごろ亡くなった鈴木淳。
ゆかりのナンバーでは
J.C.が一番好きな曲だが
浪花の小姑はご存じあるまい。

それはそうとヨタ子は
しばらく今の彼氏と
別れる気はないようだ。
まっ、それもよかろう。
温かく見守ってやろう。

検診は丸3時間かかった。
急いで帰宅する。
ソッとダンボールをのぞくと
眠っているのか身動きしない。
おかしいな・・・
いや、そうじゃないヨ、
哀れにもこと切れていた。

外見からは判らなかったが
内臓もやられていたんだろう。
すぐに保健所に運んでやれば
助かっていたかと思うと
胸が痛んだ。

子どもの頃から
ニワトりほどではないにせよ、
鳩は苦手なほうだった。
それが今ではキジバトに限らず、
ドバドですらも可愛いと思う、
J.C.なのであります。
鳩よ、安らかに眠っておくれ!

=おしまい=

2026年7月29日水曜日

第4146話 或る子鳩との出逢いと別れ (その3)

作話はロンドンの鳩の思い出。
今話はニューヨークだ。
あれは1990年、当時の恋人は
スペイン系エルサルバドリアン、
マルガリータ・ピネダ。
通称マギーだった。

その夜はミッドタウンの
「壽司田」で夕食を取った。
この4月に大阪で再会したM子。
彼女がフロア・マネージャーを
していた店である。

食後、クイーンズの彼女の家まで
送って行くため、ガレージに戻ると
片隅に一羽の鳩が
うずくまっている。

「オー・パロマ!」
歓んだ彼女が鳩を抱き上げた。
パロマはご存じのように
スペイン語で鳩のこと。

J.C.は傍らで言葉を失った。
抱き上げるのは何とか理解できる。
驚いたことにマギー、
鳩にキスをしたんだ。

こういう行動は
日本人の許容限度を超えている。
いや、アメリカ人も理解できまい。
スペイン系は鳩を
こよなく愛しているんだネ。
彼我の差をまざまざと
見せつけられる思いがした。

結局は薬局、
マギーは鳩をお持ち帰り。
翌朝、J.C.の不安は的中する。
彼女からの電話によれば、
ルームメートに野鳥の危険性を
とくとくと諭され、
やむなく手放すことにー。

そりゃそうだろう。
鳥インフルはないとしても
何かの菌を持ってる可能性は
じゅうぶんにあるからネ。

さて、そろそろ日本に戻って
昨今の鳩エピソード。
これがまたけっこうあるんだ。

先日は吟行の前に
東向島の「鳩家」で
ハンバーグを食べたし、
(こりゃ関係ないかー)
先週は西日暮里の交差点で
車に轢きつぶされたノシ鳩を
目撃している。

そして地元の谷中銀座。
かつては此処に
何匹もの野良猫がいたが
今ではすべて死に絶えたか
消え失せてしまい、
代わりに十数羽の鳩が
棲みついている。

中にキジバトと交配したと見え、
きれいな羽色を持つ2羽がいて
J.C.はキジ色の濃いのをキジ夫。
薄いのをキジ子と呼び、
人目を避けながらひそかに
パン屑を与えているんだ。

=つづく=

2026年7月28日火曜日

第4145話 或る子鳩との出逢いと別れ (その2)

日医大病院の待合スペース。
(鳩かァ・・・今まで
 いろんなことがあったなァ)
つらつらと思い泛べていた。

あれは1974年。
J.C.はロンドンにいた。
ハンバーグ・レストランで
ウエイターをしていた。

そこの皿洗いが
ポルトガル領マデイラ出身の
セニョール・マルティン。
この人のことは前にも書いたが
英語がほとんど話せない。

店はハンバーガーも
主力商品につき、
バンズは売るほどある。
週にいっぺんくらいかな?
自分の休みの前日になると
マルティンはバンズを
手に店先に立つ。

目の前は地下鉄の
グロースター・ロード駅。
駅は洋の東西を問わず、
鳩の恰好の棲みかなのだ。

バンズをちぎって通りにまくと
鳩たちが一気に全羽集合。
押し合いへし合いパクパクパク。
よく食うったらありゃしない。

すると何気ない顔して
様子を伺っていたマルティン。
やおら一羽の鳩を捕まえると
アッという間に
首根っこをコキッ!
哀れ、鳩は天国へと旅立ち、
初めてそれを見たわれらは
度肝を抜かれたのだった。

そのあと鳩は
どうなるかというと
ライスや野菜と一緒に
スープ煮にされるそうだ。
食味は子鳩がいいらしい。
大きく育つと肉質が
硬くなるんだとー。

われわれスタッフは彼のことを
”ピジョンキラーのマルティン”、
そう呼んで怖れたものだった。
その後、故郷マデイラに帰ったが
当時、60代だったから
もう生きてはいないだろう。
天国でも鳩を
捕まえているのかな?

=つづく=

2026年7月27日月曜日

第4144話 或る子鳩との出逢いと別れ (その1)

先週のことだった。
定期健診のため、
日医大病院へ向かい、
谷中よみせ通りを歩いていた。

ん? 何だ、あれは?
向こうで何かが
パタパタしている。
道の真ん中で鳥らしきもの。
近づいてみたら鳩だった。

翼を傷めたらしく、
羽ばたきは可能でも
飛び立つのは無理のようだ。
しかし出血も無く、
瞳にも力があった。
人差し指で頭を突ついたら
ちゃんと反応する。

すると背後から今度は
バタバタと駆け寄る足音。
「私も、私も、心配でー」
30代と思しき女性が
今にも泣き出しそうな表情。

「クルマに撥ねられたのかな?」
「そうみたいですっ!」
場所はマルエツの真ん前。
彼女は肉や魚を包むビニール袋で
両手を覆っている。

そうして恐る恐る鳩を
道端へと移動させた。
「ごめんね、ごめんね、
 これしか出来ないのヨ」
そう、囁きかけながら。

「助かるかもしれないな」
「そうでしょうか?」
「動物病院に連れてってみるヨ」
「エッ? 本当ですか?
 お願いします、お願いします」
何度も頭を下げるんだ。

1年ほど前、よみせ通りに
アニマル・クリニックが
開業したことは知っていた。
鳩を両手で抱えて持ち込むと
院長らしき男性が血相を変えた。

「車にぶつかったみたいだけど」
「アッ、あの、ウチでは
 野生動物を診ることが
 できないんです」
「じゃ、どうしたらいいの?」
「保健所に連絡してください!」

(クソの役にも立たなねェな)
口には出さず大人しく引き下がる。
仕方ないから家に連れて帰った。
検診の時間が迫っているし、
ダンボール箱にタオルを敷き、
そこに置いてひとまず病院へ。

気が気じゃなく、
待ち時間も落ち着かない。
尻の座りが悪いのなんのっ。
かつてあった鳩の思い出が
あれこれと蘇るのだった。

=つづく=

2026年7月25日土曜日

第4133話 歓びアーカイブ 第30回

今日は下町の話。

2015年6月26日金曜日

第1129話 横井サンが死んじゃった (その1)

 ♪ 下町の空に かがやく太陽は
  よろこびと 悲しみ写す ガラス窓
  心のいたむ その朝は
  足音しみる 橋の上
  ああ太陽に 呼びかける   ♪
   (作詞:横井弘)

横井サンが死んじゃった。
グアム島から生還した横井サンじゃないヨ、
大好きな作死者、もとい、
作詞者の横井サンだヨ。

冒頭に掲げた「下町の太陽」は
小学校五年生のとき、
リアルタイムで聴いていた。
倍賞千恵子のトランスペアレントな
歌声が東京のみならず、
日本全国に響き渡ったハズだ。
横井弘の作詞もさることながら
江口浩二の曲がまたすばらしい。

その年は1962年。
J.C.は下町もド下町、
深川に暮らしていたのでありました。
この1962年、昭和なら37年は
歌謡曲の当たり年。
ズラリ並べるというより、
その年のマイ・ベストテンを
ご披露してみましょう。

① 下町の太陽 (倍賞千恵子)
② 赤いハンカチ (石原裕次郎)
③ 遠くへ行きたい (ジェリー藤尾)
④ 川は流れる (仲宗根美樹)
⑤ コーヒー・ルンバ (西田佐知子)
⑥ 湖愁 (松島アキラ)
⑦ 寒い朝 (吉永小百合とマヒナスターズ)
⑧ 江梨子 (橋幸夫)
⑨ 若いふたり (北原謙二)
⑩ 星屑の町 (三橋美智也)
 次点:なみだ船 (北島三郎)

流行歌ファンなら誰しもが
ご存じの曲たちである。
自他ともに認める寅さんファンの J.C.ながら
女優であり歌手である倍賞千恵子に関しては
たとえば寅次郎の妹・さくらよりも
歌手としての実力を高く評価している。

彼女のナンバーでは「下町の太陽」の3年後、
「さよならはダンスのあとに」も
スマッシュヒットを記録した。
これがまた無類の名曲なんです。
驚くべきことに「下町の~」、
「さよならは~」はともに横井弘の作詞だ。

作曲家に比して作詞家は
過小評価されてきた感がある。
その証拠に国民栄誉賞を
もらった作曲家が何人もいるのに対して
作詞家は誰一人としていやしない。
どうやらこの国において
国語は音楽より劣っているらしい。

=つづく=

=本日追記=
もともと国民栄誉賞なんて
ときの総理大臣が
人気を取るための戦略。
無能な彼らでも作詞ならば
そこそこ出来ようが
作曲となるとハナからムリ。
自分の出来ないことを
過大評価するんでしょうヨ。

2026年7月24日金曜日

第4132話 猛暑日に めげず歩いた 炎天下(その2)

何はともあれ、とりあえず、
区役所の敷地から離れた。
バスに乗れば、浅草、南千住、
向島、曳舟、亀戸、
何処へでも行ける。

何せ、猛暑日だから
無謀な歩行は謹んでおきたい。
でも男 J.C.、若い頃からずっと
好きな季節は真夏で
暑さには滅法強い。
熱中症とはまったく無縁の身、
かかってみたいほどなのだ。

公園のほとんど隣りに
「徳勝楼」なる中華料理店あり。
バスで何度も通っているから
存在は認識している。
浅草寿町行きバスに乗ると
三ノ輪支店の前も通る。
近くで2軒の営業となれば
人気と実力が予想されよう。

店頭のメニューもそれなりだし、
未訪ながら試してみようか?
そんな気になって入店。
マダムというか、女将というか、
オバちゃんに案内されて
奥の四人掛けに通された。
愛嬌たっぷりだが声のデカさから
大陸系中国人と推測される。

卓上と壁面の品書きを見比べて
中華丼&半ラーメンのセットを
丼のライスも半分でお願いした。
初めての中華屋に来ると
半チャンラーメンの麺も半分が
定番になりつつある。
1回の訪問で2種の料理を
味わえるからだ。

でもネ、毎回それじゃ芸が無いし、
何よりも読者に飽きられる。
よって今日はひねりを加え、
滅多に食べない中華丼にした。

ラーメンはまずまず。
平打ちちぢれ太麺に
あっさり醤油スープ。
バラ叉焼1枚・シナチク・わかめ。
具材もシンプルで好し。

けれども好事魔多し。
中華丼がアカンかった。
小海老・イカ・豚バラ・うず玉に
竹の子・白菜・人参・小松菜・
キクラゲと具は多彩で豊富なれど、
大半が白菜の白い部分。
松田優作じゃないが
何じゃこりゃあ! なのである。

そこは我慢しても醤油ベースに
ニンニク臭強く味付けが濃すぎる。
ドライ中瓶はちゃんと2本飲み、
会計は金2050円也。
中瓶1本550円は安いなァと
思いつつ、炎天下を
家まで歩くことにした。

ガスを補給した後の J.C.はタフ。
荒川仲町通りを往かず、
常磐線のガードをくぐって
日暮里中央通りを右折し、
日暮里駅へまっしぐら。
おかげで汗ぐっしょりだ。

帰宅後は即、
頭から水シャワーを浴びる羽目に。
たかだか3時間の間に
2度目の洗髪と相成りました。

「徳勝楼 荒川区役所前店(本店)」
 東京都荒川区荒川2-1-9
 03-3801-2858

2026年7月23日木曜日

第4131話 猛暑日に めげず歩いた 炎天下(その1)

谷中よみせ通りをブラブラと
突き抜け、道灌山通り。
田端銀座に向かって
道を横断したらおりよく
浅草寿町行きのバスが来た。
乗っちゃえ!

われながら己の気ままさに
あきれてしまう。
勝手に自分でやっといて
勝手にあきれてりゃ世話ねェ!
ってか? ハイ、ごもっとも。

バスは宮地交差点を過ぎてゆく。
南側一帯は三河島である。
昨日は昼間っから独りで
和牛カルビを焼いたが
毎日現れるわけにもいくまい。

だが次の停留所で降りた。
此処は荒川3丁目。
気に入り町そば「ますや」で
一杯飲っとこう。
当店のまぐろとろろ(山かけ)は
麦酒でん、清酒でん、
この上ない酒の友になるからネ。

ん? おや、あれ、おかしいな。
シャッターが降りてるゾ。
日曜定休のハズなんだが・・・
おっと、そうか、
今日は祝日だったんだ。

猛暑日の海の日。
いや、マイッたな。
次のバスを待つとするか?
いや、立ってるだけで
汗が噴き出る暑さ。
歩けば空気が自然に風になる。
明治通りを三ノ輪方面に歩いた。

ほどなく荒川区役所。
区役所内に入ったことはないが
この区役所は都内屈指。
目の前の緑豊かな荒川公園を
他区に見倣って欲しいくらいだ。

グルッと一めぐりして
ベンチに腰掛け、一休み。
缶ビールが欲しいところだが
近所にコンビニはないし、
区役所で酒類販売はなかろう。
もっとも今日は祝日で休みだ。

ボケッとしていられやしない。
木陰のお蔭で暑さは凌げたが
さて、どうするか?
ほとほと思いあぐねていた。

=つづく=

2026年7月22日水曜日

第4130話 和牛カルビを独り焼く

都内23区で
 J.C.の出没率が高いのは
上野、浅草が頭抜けている。
あとは銀座・神保町・北千住辺り。

それがこのところコリアンタウン、
三河島が頭角を現してきた。
この日も行く先を決めずに
日暮里駅前から
亀戸駅行きのバスに乗った。

まだ11時半だったが
三河島駅前を過ぎてほどなく、
気になっていた「焼肉リン」を通過。
営業中の看板を見とめ、
尾竹橋通りと明治通りが交差する、
宮地の交差点であわただしく降りた。

小ぢんまりとした店内は
四人掛けが四卓だけ。
二卓はすでに埋まっていた。
ぜいたくに独りで一卓を占有。
ドライ中瓶をお願いした。

お運びの女性は外国人だが
コリアンではない。
おそらくミャンマーかネパールで
丁寧な接客ぶりは
間違ってもチャイナじゃなかろう。

ランチメニューに目を通す。
どちらも1400円のカルビ定食と
ハラミ定食で迷った。
脂身を取るか
赤身を取るかの二者択一。
ハラミにしようかな?

そこに割って入ったのが
和牛カルビ定食(1800円)だった。
四人掛けを独りで占めているんだ。
多少なりとも売り上げに協力して
ぜいたくついでに和牛行っちゃえ!

綺麗なサシ入りスライスは6枚。
その上に南瓜と人参が1切れづつ。
あとはワカメスープに
サラダがサニーレタス・水菜・
人参・玉ねぎ。
キムチは白菜に加え、
きゅうりのオイキムチも1個。
韓式定食はおかずが多彩だが
当店もご多分にもれることはない。

家を出たときに
独りで肉を焼くことなど、
まったく想定していなかった。
先刻の彼女が赤いペーストを
運んで来てくれた。
ヤンニンジャンである。

醤油・唐辛子・ニンニク・生姜・
ねぎ・胡麻油などからなる、
非発酵調味料がコレ。
発酵調味料のコチュジャンは
ビビンパやチゲとの相性がいいが
ヤンニンは焼肉や餃子に向いている。

中瓶を1本にとどめ、
お勘定は2695円。
たまには独り焼肉もいいもんだ。
さあ。七五三通りを抜けて
日暮里まで歩いて帰ろう。

「焼肉リン」 
 東京都荒川区荒川3-68-1
 03-6681-4249

2026年7月21日火曜日

第4129話 戦いすんで 途方に暮れて

お気付きの方が
多々おられたでしょうが
実はこの稿、書きかけでアップ。
昨夜突然、パソコンが
駄々をこね出して
起動不能に陥ったのです。
幸い、秋葉原ですぐに治り、
書き上げ版を改めてお送りします。

W杯三国大会が終わった。
決勝はスペイン有利と
予想していたが
これほどとは思わなかった。
そういった意味では歴代最も
決勝戦にふさわしくないゲームと
決めつけても過言ではない。

アルゼンチンのシュート数が
90分+でゼロ、前代未聞だ。
延長で2本打ったが
枠内に飛んではいない。

予選リーグとはいえ優勝国と
引き分けたカーボベルデを
J.C.は賞賛したい。
再起を目指す日本代表は一度、
カーボベルデの胸を借りたらいい。

翻って3位決定戦。
一部のメディアは
サッカーの醍醐味なんぞと
絶賛するが親善試合ならともかく
W杯の本戦ではいただけない。

3位なんてどうでもよくて
選手たちはやる気がないから
あんな大味な試合になる。
J.C.はもともと
3位決定戦不要論者。
まったく意味がないネ。

まっ、FIFAの金儲けには
一役買うわけだから
前任者・ブラッター以上に
地獄の沙汰も金次第亡者、
インファッキング・
ビリーバブルの
インファンティーノが
会長をやってる間は続くだろう。

さて、恥ずかしげもなく、
優勝宣言したわれらが日本。
メディアは惜敗なんて書くが
あれは間違いなく完敗。
いや、惨敗と云ってよい。

スウェーデン戦の終盤を観て
いや~な予感がしていた。
日本はリードを許して
追い掛ける展開はいいんだが
リードを守り切るのはド下手。
前回大会の対ドイツ、
対スペイン戦が如実に証明する。

ブラジル戦の後半は
目も当てられなかった。
森安の作戦ミスと断言できる。
大きくクリアしたボールを
ことごとく拾われ、
波状攻撃にさらされて
サンドバッグ状態。
パスをつないで攻めないから
あんな惨状に見舞われる。

スコアこそ1ー2で済んだが
実際の実力差は1ー4だろう。
戦い済んで日が暮れて、
サッカーを愛してやまない J.C.は
独り途方に暮れておりまする