週末の朝10時過ぎ。
昼めしは何処にすんべェかと思いあぐねていた。
ふと浮かんだのは中野の天ぷら「住友」。
飾り気のない下世話な天丼が大好きなのだ。
夜はいつも売切れの穴子が昼にはあった。
はぜの天ぷらでビールを飲み、穴子天丼をいただく。
う~ん、やっぱりこの店の天丼は穴子より海老だな。
本日の主役は「住友」ではない。
実はこのあとにあった。
昼食後、腹ごなしに中野から高田馬場まで歩く。
小滝橋のバス車庫を通り過ぎてほどなく、
昔ながらに殺風景な八百屋に差し掛かった。
こんな場所から野菜を抱えて帰るのはイヤだが
一応、店内を一回りしてみる。
そこで発見したのがこれである。
いと瓜がナマッて、と瓜となり、”と”の字は
”いろは”において”へ”と”ま”の間にあるから、へち間。
オツなネーミングでありますまいか。
へちまと言えば子どもの頃、銭湯でよく見掛けた。
スポンジ代わりにアレで身体をこするのである。
ちなみにへちまは英語で sponge guard という。
以来、忘却の彼方に押しやられ、思い出すことなどなかった。
したがってその日出会ったへちまはほとんど未知との遭遇だ。
150円だったか250円だったか忘れたが
とにかく1本だけ買って帰った。
へちまを料理するのも初めてなら食するのも初めてである。
ところが今の世の中、便利なもので
ネット検索すれば何でも出てくる。
へちまのレシピとて例外ではない。
一見は胡瓜の親分みたいな身肉に包丁を入れると、
中は胡瓜と茄子の混血といった感じ。
作ってみたのは2品である。
まず中華風おひたし。
サッと湯がいたところに中華風のタレをかけた。
出汁醤油やポン酢の代わりに
冷やし中華のつゆをかけたと思っていただければ判りやすい。
もう1品は豚バラ肉・赤ピーマンとの味噌炒め。
赤ピーマンは余計かもしれないが、これは一応、沖縄風。
ちなみに沖縄でへちまはナーベーラーと呼ばれる。
コイツで鍋を洗うからだそうだ。
薩摩の芋焼酎・南之方(みなんかた)のロックで味わうと、
手前味噌ながら、どちらもまことにけっこう。
それにしても英語ではスポンジ、琉球語だと鍋洗い。
ネーミングに関しては間違いなく
標準日本語に軍配が挙がろうというものである。
「住友」
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ2F
03-3386-1546
昼めしは何処にすんべェかと思いあぐねていた。
ふと浮かんだのは中野の天ぷら「住友」。
飾り気のない下世話な天丼が大好きなのだ。
夜はいつも売切れの穴子が昼にはあった。
はぜの天ぷらでビールを飲み、穴子天丼をいただく。
う~ん、やっぱりこの店の天丼は穴子より海老だな。
本日の主役は「住友」ではない。
実はこのあとにあった。
昼食後、腹ごなしに中野から高田馬場まで歩く。
小滝橋のバス車庫を通り過ぎてほどなく、
昔ながらに殺風景な八百屋に差し掛かった。
こんな場所から野菜を抱えて帰るのはイヤだが
一応、店内を一回りしてみる。
そこで発見したのがこれである。
これは”いとうり”ではない、”へちま”と読む。
ヘチマもクソもない!の、あのヘチマだ。いと瓜がナマッて、と瓜となり、”と”の字は
”いろは”において”へ”と”ま”の間にあるから、へち間。
オツなネーミングでありますまいか。
へちまと言えば子どもの頃、銭湯でよく見掛けた。
スポンジ代わりにアレで身体をこするのである。
ちなみにへちまは英語で sponge guard という。
以来、忘却の彼方に押しやられ、思い出すことなどなかった。
したがってその日出会ったへちまはほとんど未知との遭遇だ。
150円だったか250円だったか忘れたが
とにかく1本だけ買って帰った。
へちまを料理するのも初めてなら食するのも初めてである。
ところが今の世の中、便利なもので
ネット検索すれば何でも出てくる。
へちまのレシピとて例外ではない。
一見は胡瓜の親分みたいな身肉に包丁を入れると、
中は胡瓜と茄子の混血といった感じ。
作ってみたのは2品である。
まず中華風おひたし。
サッと湯がいたところに中華風のタレをかけた。
出汁醤油やポン酢の代わりに
冷やし中華のつゆをかけたと思っていただければ判りやすい。
もう1品は豚バラ肉・赤ピーマンとの味噌炒め。
赤ピーマンは余計かもしれないが、これは一応、沖縄風。
ちなみに沖縄でへちまはナーベーラーと呼ばれる。
コイツで鍋を洗うからだそうだ。
薩摩の芋焼酎・南之方(みなんかた)のロックで味わうと、
手前味噌ながら、どちらもまことにけっこう。
それにしても英語ではスポンジ、琉球語だと鍋洗い。
ネーミングに関しては間違いなく
標準日本語に軍配が挙がろうというものである。
「住友」
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ2F
03-3386-1546