昨日のつづきを綴る前にたずねびと。
読者からいただくお便りはうれしいものなれど、
ときとして返信がリジェクトされてしまい、
連絡不能な事態を招くことがある。
此度は、I澤R一サンなる野球ファンの方。
日本シリーズやイチロー選手に関して
手きびしいご批判をいただいたのだが
現時点ではどうすることも I can not 。
お目にとまりましたら、今一度メールをください。
携帯電話番号を報せてくだされば、電話でも対応します。
さてNHKドラマ、「ザ・商社」のつづき。
演出は和田勉、脚本は大野靖子だ。
さすがの名コンビ、
ひねった台詞が随所に散見された。
例えば、江坂アメリカ社長・上杉二郎(山崎)と
愛人関係にある米人秘書が
仕事以外は顧みないボスに対し、別れ際にこう言い放つ。
「アナタは孤独という名のコインで
自由という名のキップを買い、
野望という名の列車に乗り込むのネ」
涙ながらに永遠の愛を誓うピアニスト・松山真紀(夏目)に
冷淡な上杉は
「現に今もホテルの部屋で女が待っている。
レイナという名の・・・」
ここで真紀は上杉の頬を張るのだが
ホテルで待っていたのはレイナという名の仔猫。
部屋に戻った上杉はレイナにミルクを与える。
こんなシーンは猫の独壇場で犬ではまったく絵にならない。
そう、猫は孤独の代名詞。
美貌と才能を兼ね備えた絶世の美女を袖にする主人公。
先週、たまたま読んでいた「一瞬の光」(白石一文著)の
橋田浩介と藤原瑠衣がオーバーラップして仕方がなかった。
ブス(言葉悪くてごめんネ)をフるのは誰でもできる。
美女をフッて初めてオトコは一皮むけるのだ。
もともとアメリカよりもヨーロッパ派のJ.C.。
1980年に初めて「ザ・商社」を観たとき、
まさか6年後に自分自身が
ニューヨークで仕事をしようとは夢にも思わなかった。
20年近く前、山崎努と遭遇したことがある。
場所はJFK空港から成田空港に到着したJALのジャンボ機内。
2階席から降りてきたJ.C.と1階に居た山崎サンが
階段下で鉢合わせしたのだった。
上目づかいにこちらを見上げた彼の視線がまぶたに灼きついている。
「アッ、どうぞ」(J.C.)
「アッ、どうも」(山崎氏)
交わした言葉は互いにひと言。
空港内の通路を歩く山崎サンは目の前だ。
足か膝を傷めていたのだろう、
ステッキをつき、片足を引きずられていた。
追い抜くことはたやすかったが、そうしたくはなかった。
「あゝ、この人が俳優・山崎努か・・・」
背中を見つめながら殊更ゆっくりと、
彼のうしろを歩いたのでした。
読者からいただくお便りはうれしいものなれど、
ときとして返信がリジェクトされてしまい、
連絡不能な事態を招くことがある。
此度は、I澤R一サンなる野球ファンの方。
日本シリーズやイチロー選手に関して
手きびしいご批判をいただいたのだが
現時点ではどうすることも I can not 。
お目にとまりましたら、今一度メールをください。
携帯電話番号を報せてくだされば、電話でも対応します。
さてNHKドラマ、「ザ・商社」のつづき。
演出は和田勉、脚本は大野靖子だ。
さすがの名コンビ、
ひねった台詞が随所に散見された。
例えば、江坂アメリカ社長・上杉二郎(山崎)と
愛人関係にある米人秘書が
仕事以外は顧みないボスに対し、別れ際にこう言い放つ。
「アナタは孤独という名のコインで
自由という名のキップを買い、
野望という名の列車に乗り込むのネ」
涙ながらに永遠の愛を誓うピアニスト・松山真紀(夏目)に
冷淡な上杉は
「現に今もホテルの部屋で女が待っている。
レイナという名の・・・」
ここで真紀は上杉の頬を張るのだが
ホテルで待っていたのはレイナという名の仔猫。
部屋に戻った上杉はレイナにミルクを与える。
こんなシーンは猫の独壇場で犬ではまったく絵にならない。
そう、猫は孤独の代名詞。
美貌と才能を兼ね備えた絶世の美女を袖にする主人公。
先週、たまたま読んでいた「一瞬の光」(白石一文著)の
橋田浩介と藤原瑠衣がオーバーラップして仕方がなかった。
ブス(言葉悪くてごめんネ)をフるのは誰でもできる。
美女をフッて初めてオトコは一皮むけるのだ。
もともとアメリカよりもヨーロッパ派のJ.C.。
1980年に初めて「ザ・商社」を観たとき、
まさか6年後に自分自身が
ニューヨークで仕事をしようとは夢にも思わなかった。
20年近く前、山崎努と遭遇したことがある。
場所はJFK空港から成田空港に到着したJALのジャンボ機内。
2階席から降りてきたJ.C.と1階に居た山崎サンが
階段下で鉢合わせしたのだった。
上目づかいにこちらを見上げた彼の視線がまぶたに灼きついている。
「アッ、どうぞ」(J.C.)
「アッ、どうも」(山崎氏)
交わした言葉は互いにひと言。
空港内の通路を歩く山崎サンは目の前だ。
足か膝を傷めていたのだろう、
ステッキをつき、片足を引きずられていた。
追い抜くことはたやすかったが、そうしたくはなかった。
「あゝ、この人が俳優・山崎努か・・・」
背中を見つめながら殊更ゆっくりと、
彼のうしろを歩いたのでした。