2019年7月2日火曜日

第2166話 八十分間銀座一周 (その3)

銀座コリドー街の車道にあふれる、
人だかりを尻目に日比谷方面へ。
何のこたあない、八十分間で銀座一周を成し遂げ、
今日もまた振り出しに戻ったわけだ。

こうなれば最後の手段に訴えるのみ。
さっき抜け出た東京ミッドタウンの地下に再潜入した。
ここにはフードコートがあってその名も「日比谷フードホール」。
8店舗が終日営業を続けている。

ベーカリー、スペインバル、オイスター&クラブ バー、
ヴェトナミーズ、野菜カフェなどなど。
フードコートにつき、あっちから1品、こっちから1品、
そんな利用が可能ながら
面倒だし、時間も押している。
ここは1店に絞り込みたい。

選択の条件は3つ。
・ ビール必須
・ ポーション小さめ
・ 行列ナシ

一通り見て廻り、決めたのは「Susan's MEAT BALL」。
ニューヨーク風肉団子をウリにするファーストフード・ショップだ。
ミートボールなんてニューヨーカーはあまり食べないけどなァ。
少なくとも20年前、あの街で肉団子屋なんて見掛けなかった。
もちろんイタリア料理屋にはポルペッティがあった。
映画「ゴッドファーザー」に出て来るアレですな。

メニューはというと、
ライスやサラダと盛合わせたミートボール・ボックス。
パンにはさんだミートボール・ドッグ。
フレンチフライとコンビのミートボール・コンボ。
ほかにスモールサイズのミートボール・スライダーがあって
コイツが決め手となった。
ビールはカールスバーグの小瓶で不満ナシ。

カウンターにて、まずはミートボールの食材選び。
ビーフ、ポーク、チキン、ビーポー合挽きの4種から
ニューヨークっぽくビーフを選択。
続いてクラシックトマト、チリコンカン、マッシュルームクリーム、
インディアンカリーのこれまた4種のソースから
オーソドックスにクラシックトマトを—。
ピクルスのアリ or ナシを訊かれ、アリでお願い。

カールスバーグと合わせて799円を支払い、出来上がりを待つ。
一応、カスタムメイドを謳う「スーザン肉団子店」なのだ。
あれっ、小っちゃいなァ・・・赤ん坊の握り拳くらいしかない。
でも、これがわがニーズにドンピシャだった。
ミートボールはかなりの粗挽きで
そんなに旨いもんじゃないが
小腹が空いたときの継ぎには重宝する。

向かいの日比谷シャンティに移動し、
2階で2枚、3階で1枚、夏物半袖シャツを購入。
帰りにはJR御徒町駅前の「吉池」に立ち寄り、
平田牧場の三元もち豚肩ロースを買いましたとサ。
今宵は手造りイタリアン!

=おしまい=

「Susan's MEAT BALL」
 東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷B1
 03-3519-7311