2020年2月19日水曜日

第2332話 変わり果てたる野毛の街

JR京浜東北線で桜木町に移動する。
今宵は遅れてジョインして来る友人がもう1人。
野毛で落ち合うことにしたのだ。
到着まで四半刻ほどあり、
駅から野毛への”ちかみち”にある、
ぴおシティ地下に潜った。

「ホームベース ぴおシティ桜木町店」は
大盛況の立ち飲み酒場。
洋の東西を問わぬ呑み助たちが
グラス片手にワイワイガヤガヤやっておった。

われわれは静かにキリンラガーの大瓶を注ぎ合う。
それにしても騒がしい店よのぉ、もとい、客よのぉ。
若者や外人がこんなに集う街ではなかったがねェ。
早いとこ時間が経ってくれんかなァ・・・。
なんて思いつつ、生レモンサワーに移行した。

無事、合流した3人は
J.C.が目星をつけておいた老舗中華の「萬福」へ。
野毛に来たら立ち寄る機会の多い店だが
周囲に新店が次々に生まれ、いずれも若者で大賑わい。
よって昔の面影は雲が散り、霧が消えたかの如し。

そんななか「萬福」はちっとも変わっていなかった。
もはやエリアでは稀少となった、
古く良かりし空気をたたえる店である。
団体が退店したところで客はわれわれ3人のみ。
キリンラガーとウーロン茶で乾杯。
新規参入者はクルマのため飲めないのだ。

焼き豚、焼き餃子、かに玉、五目うま煮を通す。
いずれの料理も昔のまんま。
東京のそれとは違う、横浜中華の味がする。
仲良しの2人が放つ速射砲のような会話を
聞くともなしに聞きながら紹興酒をちびちび飲っていた。

滞空時時間は1時間と少々。
西のかた、平塚方面へ帰る新参を駅へ送り、
残された2人は仕上げに掛かった。
それにしてもさすがに横浜、
キリン、キリン、キリンのオンパレードだ。
NHKでもあるまいし、どこへ行っても”麒麟がくる”。

よおし、こうなったら毒食わば皿まで、
あいや、キリン飲まば直営店まで・・・ってゆうかァ、
単に桜木町駅改札の横にあっただけなんだけど、
とにかく敵の本陣「Kirin-City 」へ討ち入りを敢行。
討ち入ってはみたものの、キリンビールはもうたくさん。
ハードシードルってヤツを1杯引っ掛け、
この夜はお開きとした次第なり。
昼から数えて6軒もめぐり、
さしものJ.C.、ちかれたビ~!

 「ホームベース ぴおシティ桜木町店」 
 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 ぴおシティB2
 045-224-4882

「萬福」
 神奈川県横浜市中区宮川町2-20
 045-241-7845

「Kirin City CIAL桜木町」
 神奈川県横浜市中区桜木町1-1
 045-227-5216