2024年12月17日火曜日

第3690話 駒沢公園の思い出 (その1)

本日の遠征先は世田谷区・駒沢大学。
メトロ半蔵門線から直結する、
東急田園都市線で三軒茶屋の一つ先だ。
時間に余裕があり、三茶から一駅歩いた。

昼食は最近ハマッてるタイカリー。
その名も「タイカリーピキヌー」。
ピキヌーはタイの小さな唐辛子。
ネズミのフンを意味する。

タイのビール、チャーン(象)をお願い。
カウンターに貼られたメニューをのぞく。
8種類ほど並んでいるが
写真が小さい上に照明が暗くて見にくい。

店主推奨のチキンカリーは
辛さのレベルがかなり高い。
人気を二分するグリーンカリーに回避した。
タイカリーの中では一番好きだし、
辛さも穏やかなんでネ。

チキンが多いグリーンながら
当店は珍しくもビーフ。
ナスとキャベツもふんだんに使われ、
トップに赤&黄のパプリカが散っていた。

甘味をおさえた自然な味は
インパクトが薄いぶん、奥行きはしっかり。
いままで食べたタイカリーで
もっともデリケートなタイプだ。
ライスはジャポニカ米だが炊き上がり好く、
近所に在ったら月イチで通うだろうな。

ビールをシンハ(ライオン)にスイッチ。
以前よりクセが弱まったような・・・。
会計はカリーと小瓶2本で計2500円也。
満足感を抱いて、さあ、散歩、散歩。

進路を南に取り、テクテク歩く。
駒沢大学をすり抜けてほどなく、
駒沢オリンピック公園に到達した。

あれは忘れもしない1965年4月29日。
往時の天皇誕生日で
中学2年生になったばかり。
朝からずっと小雨がそぼ降り、
四月末にしては異常に寒い日であった。

J.C.は中学1年から高校2年まで
サッカー部に籍を置いた。
その間、芝生のピッチで
プレイしたのは生涯一度きり。
それがその日の駒沢第二球技場だった。

試合後、両校の顧問教師は
生徒の身体を心配したものとみえ、
敵味方揃って近所の銭湯へ直行。
呉越同舟ならぬ、呉越同浴と来たもんだ。
あの頃の先生方は情が熱かった。
今さらながらにつくづくそう思う。

=つづく=

「タイカリーピキヌー」
 東京都世田谷区駒沢1-4-10
 03-3422-7702