2025年7月10日木曜日

第3837話 日本海の京都 (その2)

そうして見下ろした天橋立。
みなさんこぞって
股のぞきのオンパレードだ。
J.C.もマネしてみたが
何がいいのかさっぱり判らん。
普段取らない姿勢で目が回った。
体勢を立て直して見れば
さすがに麗しき日本三景なり。

夕食は福井県に戻って今庄宿へ。
「古民家レストラン らんたん」に
靴を脱いで上がり、
一人参加者は庭を臨む窓側の席。
知らぬ同士が差し向かいに
ならぬようにとの配慮かな?

すでに、うにしゃぶがセットされ、
すかさず固形燃料の着火。
ビールは珍しくドライ大瓶だ。
店長(?)の説明によると
「何でまた山ん中で海胆かと
 思われるでしょうが
 山の向こうは越前海岸なんです」
目の前の高頭山を越えれば
”哀しみ本線日本海” なのである。

海胆を溶かし込んだ出汁に
しゃぶしゃぶする食材は
大海老・生いか・赤魚・若狭牛・
焼き豆腐・わかめ・えのき茸・
しめじ・キャベツ。

J.C.は最近(でもないか?)、
流行りの和牛&生海胆のにぎりは
食べず嫌いのせいで
ただの一度も試したことがない。
山の幸と海の幸の合体は避けたい。
ところが・・・食べてビックリ。
意外と合うじゃないか!
目からウロコとはこのことである。

店長のおすすめに従い、
リゾットにしたら、またケッコウ。
福井名物の厚揚げ煮。
定番のおろし&かつ節入りそば。
この食事が旅のベストとなった。

帰宿後、今宵もすぐに外出。
昨夜同様「カメレオン食堂」へ。
実は前夜、会計の際に店主に訊ねた。
「この牡蠣は何処の牡蠣?」
「それは・・・ちょっと秘密で」
「ふ~ん・・・的矢でしょ?」
「エエ~ッ! ア、アタリです!」

立ち話ながらここから会話が弾む。
彼は元銀座のバーテンダーで
あの際コーポレーションが
バー部門を立ち上げたとき、
尽力した御仁であった。

今宵はカウンターで差し向かい。
グラスをカチンと合わせる。
I・W・ハーパー炭酸割り、
ノイリー・プラの赤と
飲み継いで締めは
マッソ・アンティコ プリミティーヴォ。
プリミティーヴォは
クロアチア原産の赤用セパージュだ。

「福井に来たら必ず立ち寄るネ」
「アテにしないで待ってます!」
固い握手で別れましたとサ。

「古民家レストラン らんたん」
 福井県南条郡南越前町今庄2字7-1
 0778-45-1710

「カメレオン食堂」
 福井県敦賀市白銀町5-29
 0770-24-3717

2025年7月9日水曜日

第3836話 日本海の京都 (その1)

敦賀を出たバスは北陸道を走り、
京都府・舞鶴に到着した。
見学先は赤れんが倉庫群だ。
これは日露戦争時の武器弾薬庫。
その跡地である。

多くの人々が引き揚げて来て
故国の土を踏んだ舞鶴港で
岸壁の母に想いを馳せたかったが
車で20分もかかるため断念。

それでも訪れた証しに
5つある倉庫の3号棟で
舞鶴海軍サイダーを飲んだ。
港には今現在、
海上自衛隊の艦船が停泊している。

バスの車窓から見ただけの
舞鶴の町の佇まいが心に残る。
かつて栄えた目抜き通りは
シャッター街と化して侘しい。

今日のランチは目前に
天橋立が横たわる「橋立大丸」。
固形燃料で温めた蒸しアワビと
ノドグロ塩焼きが二枚看板だ。

肝付きアワビはなかなかながら
小ぶりのノドグロは小骨が多く、
下手打つとこっちのノドが危ない。
ほかに尾頭付き甘海老が5本もー。

今回の旅で一番楽しみにしていた、
丹後半島は伊根の舟屋に移動。
男はつらいよシリーズ第29作、
「寅次郎 あじさいの恋」の舞台だ。

ヒロイン・いしだあゆみが
実子を預けている実家が此処。
もう一つの重要な舞台、
鎌倉のあじさい寺・成就院は
2年前にタイのレディーと歩いた。

その後、天に召された、
いしだあゆみの供養のためにも
かもめ舞う港町に来たかった。
でもネ、今は観光地化されて
舟屋の情緒はどこへやら・・・。
夢破れて山河あり。
障子破れてサンがあり。

天橋立に舞い戻る。
食事処と土産物店が軒を連ね、
観光客であふれ返っていた。
丘の上へリフトで昇る。

スキーをしない J.C.は生涯、
リフトの世話にならんと思ったが
まさか日本三景の一景で
リフト・アップされようとはー。
人生は明日何が起こるのか
皆目、見当がつきませんなァ。

「橋立大丸 シーサイドセンター」
 京都府宮津市中野430
 0772-27-1313

2025年7月8日火曜日

第3835話 初めての福井県

勝手気ままな思いつきのせいで
衝動的に予約した4つのツアー。
その第2弾は
越前若狭と丹後半島3日間。
羽田から小松に飛んだ。

空港からバスで景勝地・東尋坊へ。
此処は福井県・坂井市・三国町。
実は J.C.初めて
福井県に足を踏み入れた。
日本全国47都道県中、
残すは和歌山、徳島のみ。
2県は来春、旅する予定だ。

さて、希少な地形の東尋坊。
溶岩が冷め固まった細い割れ目は
柱状節理というそうだ。
松本清張「ゼロの焦点」の舞台、
能登金剛をイメージしたが
断崖絶壁感はさほど無かった。

土産物屋や飲食店の並ぶ通りに
「潮騒の館 やし楼」なる大店があり、
飛び込んで缶ビールを飲んだ。
ついでに一口サイズの生海胆もー。
殻付きだが本体は別物で殻は飾り。
1個700円じゃ、文句は言えない。

早めの夕食は道の駅、
越前武生(たけふ)の「丸松」。
鮮魚丸松グループの直営店で
2年前の開業はその1年後、
北陸新幹線延伸を見越してのことだ。

天ぷらや茶碗蒸しが付いて
メインはにぎり寿司。
酢めしは普通ながら
載っかる種がバカデカく10カン。
赤海老・かんぱち・サーモン・
イカ・まぐろ・たこ・ズワイ蟹・
真鯛・ツブ貝・玉子。

赤海老はアルゼンチン、
サーモンはチリ、
ツブ貝は北海道だろう。
地魚を期待していたが
団体旅行ってこんなもんサ。

ホテルは新幹線終点の敦賀駅そば。
バッグを置いて夜の街に出る。
フロントで訊ねた飲み屋街は
スナックばかりで気に染まない。

駅近くの「カメレオン食堂」に
白羽の矢を立てた。
ハートランド生、シャルドネ、
マルベックを1杯づつ飲んだ。

つまみはカキのアヒージョ。
コイツがとても好く、
店主とも妙に気が合って
翌日ウラを返すことにー。
詳細はのちほどお伝えします。

「潮騒の館 やし楼」
 福井県坂井市三国町東尋坊
 (地番は無いらしい)
 0776-82-5100

「海鮮レストラン 越前 丸松」
 福井県越前市大屋町38-5-1
 道の駅 越前たけふ 2F
 0778-42-5065

2025年7月7日月曜日

第3834話 目黒の「とんき」の暖簾分け

目黒の人気とんかつ店「とんき」。
その暖簾分けが駒込にあって
最寄りは JR駒込ながら
地番は北区・中里だ。

実は J.C.、目黒本家の雰囲気と
接客は好きだけれど
ガシガシのコロモには馴染めず、
トンとご無沙汰してしまった。
調べてみたら最後の訪問は
1998年2月であった。

そんなこともあり、
駒込「とんき」の存在は
20年前から認知していたものの、
未踏のままだった。

博多で白いとんかつを
食べたせいか、こんがり茶色く、
揚げ切ったのを試したくなり、
思い立ったが吉日、30分歩いた。

さいわい行列もなくスッと着席。
本家ゆずりの白木カウンターが
清々しく、さァとんかつ食うゾ、
そんな気にさせてくれる。

ビールはキリンラガー中瓶。
メイン・メニューは3品。
ロースかつ定食 2200円
ヒレかつ定食  2200円
串かつ定食   1700円
 御飯・キャベツ お代わり自由
これだけである。

単品は700円引きで、ほかに
新香盛合わせ・塩辛 400円
冷奴 300円 
昆布・ピーナッツ(お代わり)100円

ビールにはピーナッツ、
酒には昆布のつまみのようだ。
王道のロースかつ定食を通した。
周りを見ていると、
客の8割がロースを注文する。

揚がったロースには
横1本、縦4本に包丁が入れられ、
10片にカットされている。
キャベ繊・トマト・パセリに
練り辛子が添えてあった。

豆腐&ほうれん草の味噌椀。
きゅうり浅漬け&たくあん。
お代わりが出来るため、
ごはんの量はそこそこ。

美味いか不味いか問われれば、
美味い方に手を挙げたい。
けれどもやはり火の通し過ぎ。
昔と違い、今は無菌豚などもあり、
ほんのりピンクでOKなのに
ここまで揚げなくてもなァ。

次回はまた27年後かァ・・・。
おそらく生きちゃいませんな。

「とんき」
 東京都北区中里2-4-5
 03-3949-7387

2025年7月4日金曜日

第3833話 滅多に食べない中華丼

文京区の白山から千石に抜けるバス通りに
中国料理店「留園」が出来て久しい。
15年くらいになるだろうか?
以前はフレンチだった記憶がある。

ベトナム麺のフォーを食べるため、
池袋東口行きのバスに乗っていた。
バスが「留園」を通り過ぎたところで
ふと気が変わり、次の停留所で下車。

初訪問である。
ビールはキリンラガー中瓶。
ランチメニューはこんな感じ。

A. 豚肉と玉子・キクラゲ炒め
B. レバーとキャベツ炒め
C. 鶏肉の中国塩胡椒かけ
D. 和牛肉と野菜のかきソース炒め

中華丼・麻婆丼・五目炒飯
鮭炒飯・肉糸炒飯・高菜炒飯
  all ミニそば付き

五目焼麺・五目湯麺・麻婆麺・
ワンタン麺・酸辣湯麺・
海老湯麺・海老焼麺

すべて1000~1200円。
Dの和牛にしかかったが
伊勢志摩でずいぶんと
松坂牛を食べたゆえ思いとどまり、
あらためて菜譜を見直した。
ん? 中華丼かァ・・・。
しばらく食べてないなァ。

当ブログも前身の「食べる歓び」から
数えて丸19年、5千話以上を綴ったが
中華丼を書いたことは一度もないハズ。
ごはんを麺に代えた五目焼きそばは
しょっちゅう食べているのに
いったいどうしたことだろう。
よお~し、いってみようじゃないか!

ノビる前に箸をつけた細麺がよかった。
昭和の支那そばみたい。
中華丼も上品な薄味仕上げで具材は
豚肉・海老・イカ・キクラゲ・野菜。
搾菜、杏仁豆腐も水準に達している。

スタッフに訊いてみた。
「昔、東京タワーのそばに『留園』が
 あったけど関係あるのかな?」
「ああ、あれは関係ありません」

港区・芝の御成門交差点に
竜宮城さながらの威容を誇った「留園」。
米・中ハーフの双子デュオ、
リンリン・ランランのCMが
懐かしく思い出されたのでした。

「留園」
 東京都文京区白山5-22-11
 03-5395-6693

2025年7月3日木曜日

第3832話 おかげ横丁もハシゴした

ホテルをチェックアウトして
この日も8時半出発。
旅のメイン・イベント、
内宮に直行の巻である。

観光案内人のオジさんに連れられて
参拝の正しい作法を教え込まれ、
御正宮(ごしょうぐう)に手を合わせたら
罰当たりの J.C.はツア・コンのM山サンに
一言告げて、イチ抜けた。

おはらい町通りへまっしぐらだ。
神様を拝むのは皇族の方々にお任せし、
庶民は神より団子である。

界隈の道筋は谷中に似ている。
真っ直ぐ延びるおはらい町通りを
よみせ通りとすれば、
垂直に交わるおかげ横丁は
谷中銀座みたいなものである。

しっかし、このツアーは
昼めしも晩めしも時間が早い。
年寄りが多いせいか10時だってぇのに
もうランチタイムと来たもんだ。
おっと、まだまだ皆さんは
神楽殿だの風日祈宮だの、
ご参拝の真っ最中でありましょう。

おそらく伊勢うどんの一番人気店、
おかげ横丁の「ふくすけ」で
手打ち伊勢うどんをー。
手打ちには冷やしが無く、
この暑いのに温かいのをすする。

うん、前日よりもっちりしていいかも?
けどネ、よく冷えたドライの美味さに
到底かなうものでありません。

滞空15分で近くの「横丁いかだ荘」へ。
これは出立の前に調べてあった。
愛してやまない的矢かきの専門店である。
ところが的矢の真がきは5月で終了。
今は同じ的矢でも岩がきのみの提供。
かき好きの J.C.だが岩がきは嫌い。

しかし製法を変えることで
一年中食べられる真がきがあった。
伊勢志摩プレミアムオイスターといい、
小粒ながら殻がとても深い、
ぷっくり太った極上のオイスターだ。

レモンを搾っていただき、瞠目。
的矢湾のものにまったく劣らない。
世界最高峰の一つに数えてよい。
J.C.には三重の海で育ったかきが一番。

3個食べ、お替わりと思ったものの、
鮨のつけ台に案内されたため、
目の前のつけ場には鮨職人。
「せっかくだから、にぎりいただきます。
 だけど今、伊勢うどん食べちゃって」
「ハハハ、お少しでもどうぞ」

種ケースには平目・真鯛・いさき・
しまあじと、白身だけでも4種。
ひと目で質の良さが判る。
平目としまあじで始め、
車海老を追加し、お勘定は4240円。
ビールは1本だけだが安い!
オイスターは1個500円だった、安い!

金剛證寺、朝熊山展望台と廻り、
一路、豊橋に戻って新幹線。
お疲れさまでございました。

「ふくすけ」
 三重県伊勢市宇治中之切町52
 0596-23-8807

「横丁いかだ荘」
 三重県伊勢市宇治中之切町47
 0596-23-8829

2025年7月2日水曜日

第3831話 外宮参道をハシゴする

翌朝は8時半にホテル出発。
行く先は内宮そばの猿田彦神社だ。
確かに立派な神社ではある。

近くの内宮を参拝すれば、
よさそうなものだが
バスで10分かけて外宮に移動。
江戸の昔から伊勢神宮を拝む際は
最初に外宮、そして内宮という決まり。
神様ってのは実に面倒くさいんだ。

神社仏閣とは深く関り合いたくないので
カタチだけ手を合わせたら
外宮参道に一目散、昼めし処の物色だ。
こっちの方が性に合っている。

外宮から伊勢市駅へ一直線の参道。
まだ11時前で店はあまり開いてないけど
道筋で最も古そうな「若草堂」に入った。
昭和レトロの店内に老人がポツンと独り。
どうやらお店の人らしいが
お爺さんなのか、お婆さんか判らない。

まさか、どちらでしょうか?
なんて訊くワケにもいかない。
店先にあったビールのラックの銘柄、
ドライ大瓶をお願いした。

本当は伊勢うどんを食べるつもりが
時間が早いためかスタッフはいない。
お年寄りに作らせるのもしのびなく、
ビールを飲んだらおとなしく出て来た。
「ありがとうございました」
蚊の鳴くような声だったが
お婆ちゃんと判明した次第なり。

参道に目星をつけた店がもう1軒。
「いそべや食堂」では缶のドライと
冷やし伊勢うどんを発注した。
カニカマ・揚げ玉・きゅうり・
トマト・青ねぎが乗っている。

う~ん、何だかなァ。
昔の来訪者は日本全国から歩いて来た。
疲れた彼らの胃袋を労わるため、
柔らかく茹でられたうどんだが
疲れのない人には有難迷惑かもネ。

真珠で有名な英虞湾の絶景を愛でるため、
横山展望台にやって来た。
ところが今回の旅の最大の難関が此処。
足場の悪い石段が延々と続く。
よって途中でリタイアする参加者続出。

健脚を自負する J.C.でさえ相当にキツく、
70代も少なくないメンバーには
ほとんどイジメに等しい。
こりゃ下手打つと死人が出るぜ。
おかげで2日後、筋肉痛に見舞われた。

そのあと賢島に移動して
スペインの海賊船みたいなのに乗船し、
英虞湾クルーズである。
船に乗るのは何年ぶりだろう。
養殖真珠のイカダを抜けながら
前島(さきしま)半島の山並みや
志麻観光ホテルを遠望する。
水上を走るのは気持ちがいいもんだ。

夕食はホテルのビュッフェ。
もなか寿司というのを初めて食べた。
真鯛の手まり寿司を
アイス最中の皮に挟んでパクリ。
誰が考え出したものか?
発案者の良識を疑うが意外に悪くない。
でも、もう一度食べたいとは思わない。

「若草堂」
 三重県伊勢市本町5-1
 0596-24-3210

「いそべや食堂」
 三重県伊勢市本町19-17
 0596-24-0434 

2025年7月1日火曜日

第3830話 伊勢へ行きました

それは半年前の或る日曜日。
平和に朝刊を読んでいた。
すると、その12面に旅行社の広告。
こういうツアーには
まず参加したことがない。

8つのツアーが掲載されており、
パラパラと目を通しているうちに
これもまたアリかな?
そう思えてきたのだ。

その翌日、よせばいいのにまとめて
4つも申し込んじまった。
普通はまず1回試して気に入ったら
次というのが常識人の行動だろう。
非常識な自分をあらためて自覚した。

てなこって一発目は
伊勢神宮と伊勢志摩めぐり3日間。
新幹線・こだまが愛知県・豊橋に着くと、
なぜかそこからバスに誘導された。

名古屋・四日市・松坂を経て
到着したのは夫婦岩で有名な二見浦。
しめ縄で結ばれちゃったりして
仲が良さそうだが、しょせん岩は岩。
有りがたみはあまりないネ。
周りのメンバーの手前、
ちょっと拝んだフリはしたけどネ。

まだ17時だってぇのに早くも晩めし。
伊勢神宮内宮(ないくう)そば、
「勢乃國屋」2階の「神路庵」に上がる。
松坂牛のすき焼きが固形燃料で
グツグツ煮えていた。

小柄な伊勢海老の半身は和風の味付け。
伊勢うどんのタレでつけ焼きにした感じ。
ほかにも海老フライやら茶碗蒸しやら
これでもかと並んで苦戦を強いられたが
一番好かったのは小わかさぎ南蛮漬け。
お替わりしたいほどだった。

ドライ中瓶を2本飲み、
牡蠣の養殖で名高い的矢湾を臨む、
小高い丘のホテルへ。
眺望がすばらしい。

何でも去年、外資系に買収され、
独自の経営スタイルは
オール・インクルーシヴとやらで
ラウンジの飲みものが完全フリー。
しかも23時まで居たい放題だ。

ただし、生ビールは18時で終了。
チェックインが19時近かったから
すでにアウト・オブ・サービスで
おまけに瓶ビールの用意がない無慈悲。

スナックなんかでよくあるのは
ビールは別料金ってヤツだが
此処は一流ホテルだぜ。
まっ、いいか。
ブランデーの炭酸割りを飲んでました。

「神路庵」
 三重県伊勢市宇治在家町117
 「勢乃國屋」2F
 0956-23-5555