2014年1月21日火曜日

第756話 夜更けの仙台 ラーメン居酒屋

寒風の山形から一山超えて仙台にやって来ると、
なんぼか暖かい。
日本海側と太平洋側の違いがありありと判る。

山形では焼き鳥屋1軒きりしかいっていないから
当然、仙台でも一杯やらねばならぬ。
ここがホームグラウンドののみともに連れられて
暖簾をくぐったのは北仙台駅前の「欅屋(けやきや)」。

ここはラーメン居酒屋である。
そば居酒屋はよく目にするけれど、
ラーメン居酒屋というのはそう多くはないハズだ。
回転率が命題のラーメン屋で
ゆっくり腰を落ち着けられて飲まれたひにゃ
たまらんと思うんだが、その店、その店の勝算があるのだろう。

1軒とはいうもののの、山形の「楽々」では日本酒と焼酎を
しこたま飲んできているので生ビールに戻す。
突き出しはたこわさびとたくあん。
たこわさはいわゆるたこブツではなく、
出来合いの瓶詰めの模様。
たくあんはもちろん市販品だ。

晩酌セットが、おまかせ(1300円)、本格中華(1500円)、
仙台牛タン(1900円)と3種類もあって
いずれも生ビール1杯付きながら
つまみはもう突き出しだけでじゅうぶん。

J.C.は飲んだあとにラーメンを食べる習慣がないのだが
相方はそこそこのラーメン好き。
しかも訪れているのがラーメン居酒屋では
食べないわけにもゆくまい。
といっても1人1杯はムリだろう。
1/3 ほどお裾分けしてもらうことにした。

ラーメン・メニューがまたユニークきわまりない。
十数種類の品揃えのなか、
大正ラーメン・昭和ラーメン・平成ラーメンというのがあり、
それぞれに醤油味と塩味がある。
いや、味噌もあったかな?

たかだか1杯のラーメンを迷った末、
昭和の塩味にすることにした。
ちょうどここは青葉区・昭和町でもあるしネ。

10分足らずで運ばれた昭和の塩ラーメンは
すっきり味のスープなかなかにして
粉々感ある細麺も心地よい歯ざわり。
こういう店には地元の人の案内なしではまず遭遇できない。

今宵の一宿(いっしゅく)は仙台、明日は岩手・盛岡に向かおう。

「欅屋」
 宮城県仙台市青葉区昭和町6-2
 022-718-5467