むかしばなしもほどほどに「アルテ・リーベ」の昼下がり。
「昼下がりの情事」ならぬ「昼下がりの食事」である。
オーストリアのドライな白ワインでも抜きたいところなれど、
昼から飲むとあとがかったるくなるのでビールにしておく。
ドイツはレーベンブロイ(ローエンブロウ)の生を注文。
泡少なめでお願いしたら接客係に
「中身多めですネ?」―ちょいと皮肉っぽく返された。
何もジョッキにあふれ返るほどのビールを
欲しているわけではない。
厚い泡におおわれたのがイヤなのだ。
中にはほぼ半分が泡のヒドい店があるからネ。
ソープランドじゃあるまいし・・・。
「アルテ・リーベ」の生ビールはジョッキではなく、
陶製のマグで供される。
背丈は低いがズングリとしてけっこうな容量がある。
世に有名なミュンヘンの「ホフブロイハウス」のマグも陶製だった。
記憶が確かならば、背はずっと高かったんじゃないかな?
何せ最後に訪れたのが18年も前だもの。
「ホフブロイハウス」はヒットラーが
ナチ立ち上げの集会を開いたビヤハウスだ。
ドイツやオーストリアでは
ガラスのジョッキより陶器のマグを好む傾向があるように思われる。
ひるがえってイギリスのパブではまず陶製を見掛けることはない。
フランス・イタリア・スペインなど、ラテン系諸国では
マグどころかジョッキも珍しい。
ガバガバとビールを飲む習慣がないのだ。
そう彼らにはワインがあるからネ。
さてランチメニューの吟味である。
魚系と肉系を1皿づつ取って分け合うことにする。
カップルのメニュー選びとしては
これが王道とまでは言わないけれど、ベストの選択肢であろうヨ。
ヤング・ジェネレーション同士による初回のデートでは
なかなかこうはいくまいがネ。
あまり目を引く品目がない中で
協議の結果、真鯛のクレープ包み焼きと
ハンバーグステーキのフォワグラ&黒トリュフ添えをチョイスした。
これが牛フィレ肉のステーキに
フォワグラ&黒トリュフ使用のペリグー・ソースをあしらうと、
フィレ・ド・ブッフ・トゥルヌド・アラ・ロッシーニという名の
高級フランス料理となる。
直訳すれば、牛フィレ肉の竜巻・ロッシーニ風だが
もう何年、いや、十数年も食べてないなァ。
=つづく=
「昼下がりの情事」ならぬ「昼下がりの食事」である。
オーストリアのドライな白ワインでも抜きたいところなれど、
昼から飲むとあとがかったるくなるのでビールにしておく。
ドイツはレーベンブロイ(ローエンブロウ)の生を注文。
泡少なめでお願いしたら接客係に
「中身多めですネ?」―ちょいと皮肉っぽく返された。
何もジョッキにあふれ返るほどのビールを
欲しているわけではない。
厚い泡におおわれたのがイヤなのだ。
中にはほぼ半分が泡のヒドい店があるからネ。
ソープランドじゃあるまいし・・・。
「アルテ・リーベ」の生ビールはジョッキではなく、
陶製のマグで供される。
背丈は低いがズングリとしてけっこうな容量がある。
世に有名なミュンヘンの「ホフブロイハウス」のマグも陶製だった。
記憶が確かならば、背はずっと高かったんじゃないかな?
何せ最後に訪れたのが18年も前だもの。
「ホフブロイハウス」はヒットラーが
ナチ立ち上げの集会を開いたビヤハウスだ。
ドイツやオーストリアでは
ガラスのジョッキより陶器のマグを好む傾向があるように思われる。
ひるがえってイギリスのパブではまず陶製を見掛けることはない。
フランス・イタリア・スペインなど、ラテン系諸国では
マグどころかジョッキも珍しい。
ガバガバとビールを飲む習慣がないのだ。
そう彼らにはワインがあるからネ。
さてランチメニューの吟味である。
魚系と肉系を1皿づつ取って分け合うことにする。
カップルのメニュー選びとしては
これが王道とまでは言わないけれど、ベストの選択肢であろうヨ。
ヤング・ジェネレーション同士による初回のデートでは
なかなかこうはいくまいがネ。
あまり目を引く品目がない中で
協議の結果、真鯛のクレープ包み焼きと
ハンバーグステーキのフォワグラ&黒トリュフ添えをチョイスした。
これが牛フィレ肉のステーキに
フォワグラ&黒トリュフ使用のペリグー・ソースをあしらうと、
フィレ・ド・ブッフ・トゥルヌド・アラ・ロッシーニという名の
高級フランス料理となる。
直訳すれば、牛フィレ肉の竜巻・ロッシーニ風だが
もう何年、いや、十数年も食べてないなァ。
=つづく=