目指す荒川区・町屋には停まらない、
京成本線の特急電車に誤乗(ごじょう)してしまい、
図らずも三たび到達した葛飾区・青砥。
慣れというのは怖いもので、この町に親近感すら抱いた。
ちなみに誤乗とは聞きなれない言葉だが
例えば新幹線でひかりとのぞみを間違え、
結果的に大きく乗り越した場合でも
車掌さんに申し出れば、誤乗証明書を発給してくれて
超過精算しなくてもよいそうだ。
せっかく青砥に来て、このまま手ブラで引き返すことはない。
これも何かの縁、お導きだろう。
そうしてまたもやすり抜けた「小江戸」の自動ドアだった。
過去2回とは異なる席ながら何とかカウンターに落ち着けた。
生ビールを運んでくれた女将から
「いつもありがとうございます!」の一言。
「いえ、いえ、どうも」と返したが
この人、お客をよく見てるんだなァ、ジッサイ。
心なしか気持ちが浮き立ち、
今宵はじっくり飲もうという、つもりになった。
本日のオススメに花わさびがあった。
”あれば、お願い”のマイ・フェイヴァリットだ。
花わさび醤油漬けと初トライの小肌酢を通した。
当店は立石の「江戸っ子」より、
酒・つまみともに守備範囲がずっと広い。
辛みが鼻にツンと抜ける花わさびは特筆。
たった270円なのに量もそこそこあり、
これだけで中ジョッキの2~3杯はイケそうだ。
毎度、用意されるモノじゃあるまいから運がよかった。
素材の良さを実感させる小肌酢(500円)もなかなか。
酢・塩・砂糖のうち、砂糖が一番主張している。
そこがちょいと気になるけれど、
江戸前鮨の老舗でもこういうシゴトをする店はある。
「小江戸」の小肌からすぐに連想したのは
神楽坂「新富寿司」のそれだった。
氷1粒でボールをお願いした。
同時に煮込みの小サイズ(250円)を。
これがまたけっこうなボリュームで
単身客には(小)で対応するのが暗黙の了解らしい。
もっとも独りでレギュラー・サイズはそれだけで満腹だろう。
ボールを2杯、3杯と重ねてゆき、
鳥はらみポン酢(370円)を追加した。
焼き鳥屋におけるマイ・ベスト3は背肝・はつもと・はらみ。
それほどに気に入りの部位なのだ。
だんだん記憶があいまいになってきた。
スタッフと短い会話を交わしたが
何を話したのかトンと覚えちゃいない。
これはヤバいと手仕舞いしたものの、支払額は忘却。
帰りの電車も特急か何かで青砥の次は京成日暮里。
眼下に町屋の町の灯が流れてましたとサ。
=おしまい=
「もつ焼き 小江戸」
東京都葛飾区青戸3-39-3 優和ビル2F
03-3690-0898
京成本線の特急電車に誤乗(ごじょう)してしまい、
図らずも三たび到達した葛飾区・青砥。
慣れというのは怖いもので、この町に親近感すら抱いた。
ちなみに誤乗とは聞きなれない言葉だが
例えば新幹線でひかりとのぞみを間違え、
結果的に大きく乗り越した場合でも
車掌さんに申し出れば、誤乗証明書を発給してくれて
超過精算しなくてもよいそうだ。
せっかく青砥に来て、このまま手ブラで引き返すことはない。
これも何かの縁、お導きだろう。
そうしてまたもやすり抜けた「小江戸」の自動ドアだった。
過去2回とは異なる席ながら何とかカウンターに落ち着けた。
生ビールを運んでくれた女将から
「いつもありがとうございます!」の一言。
「いえ、いえ、どうも」と返したが
この人、お客をよく見てるんだなァ、ジッサイ。
心なしか気持ちが浮き立ち、
今宵はじっくり飲もうという、つもりになった。
本日のオススメに花わさびがあった。
”あれば、お願い”のマイ・フェイヴァリットだ。
花わさび醤油漬けと初トライの小肌酢を通した。
当店は立石の「江戸っ子」より、
酒・つまみともに守備範囲がずっと広い。
辛みが鼻にツンと抜ける花わさびは特筆。
たった270円なのに量もそこそこあり、
これだけで中ジョッキの2~3杯はイケそうだ。
毎度、用意されるモノじゃあるまいから運がよかった。
素材の良さを実感させる小肌酢(500円)もなかなか。
酢・塩・砂糖のうち、砂糖が一番主張している。
そこがちょいと気になるけれど、
江戸前鮨の老舗でもこういうシゴトをする店はある。
「小江戸」の小肌からすぐに連想したのは
神楽坂「新富寿司」のそれだった。
氷1粒でボールをお願いした。
同時に煮込みの小サイズ(250円)を。
これがまたけっこうなボリュームで
単身客には(小)で対応するのが暗黙の了解らしい。
もっとも独りでレギュラー・サイズはそれだけで満腹だろう。
ボールを2杯、3杯と重ねてゆき、
鳥はらみポン酢(370円)を追加した。
焼き鳥屋におけるマイ・ベスト3は背肝・はつもと・はらみ。
それほどに気に入りの部位なのだ。
だんだん記憶があいまいになってきた。
スタッフと短い会話を交わしたが
何を話したのかトンと覚えちゃいない。
これはヤバいと手仕舞いしたものの、支払額は忘却。
帰りの電車も特急か何かで青砥の次は京成日暮里。
眼下に町屋の町の灯が流れてましたとサ。
=おしまい=
「もつ焼き 小江戸」
東京都葛飾区青戸3-39-3 優和ビル2F
03-3690-0898