神保町シアターで観たのは
山口百恵特集の1本、
「花の高2トリオ 初恋時代」(1975)。
昌子・淳子・百恵、
デビュー間もない三人娘の揃い踏みだ。
監督は森永健次郎。
あまり知らない人ながら
「君恋し」「あゝ青春の胸の血は」
「夕陽が泣いている」など、
日活の歌謡映画のメガフォンを
とることが多かった。
三人揃ってボート部のキャプテンに
恋心を抱く他愛のないストーリー。
デキについてはあまり語りたくない。
脇を固めるフランキー堺と南田洋子が
救いといえば救いだろう。
もともと歌手としての3人には
一目も二目も置いているけれど
女優としてはあまり評価していない。
それを言い出したら
初代三人娘の美空ひばりもそうなんだが
仲間には何をやらせても芸達者、
スーパースターの江利チエミがいたからネ。
石原裕次郎、小林旭、赤木圭一郎と揃った、
男性陣のようにはいかないのだ。
歌う映画スターの先駆け、
鶴田浩二の存在も大きい。
スペースが余ってしまうので
その空白を埋めるわけでもないのだが
三人のマイベスト3を
紹介しておきましょう。
=山口百恵=
横須賀ストーリー
秋桜
パールカラーにゆれて
=森昌子=
あの人の船行っちゃった
おかあさん
哀しみ本線日本海
=桜田淳子=
しあわせ芝居
追いかけてヨコハマ
夏にご用心
名曲・佳曲のオンパレードである。
山口百恵特集は今月20日まで。
「風立ちぬ」「春琴抄」「霧の旗」
「泥だらけの純情」「ふりむけば愛」などが
まだ控えているものの、
観に行くのは「霧の旗」くらい。
さほどの百恵ファンではないのでネ。
好かったらまた一報に及びます。