2026年7月3日金曜日

第4113話 大鹿村の鹿肉たたき (その2) 

GINZA SIX 6F にも
姉妹店がある「銀座 真田」。
すずらん通り店は
奥にテーブル席、
手前にカウンター。
横並びを好むわれわれは
一も二も無くカウンターへ。

サッポロ赤星を注ぎ合い、
グラスを合わせた。
「真田」の店名が示す通り、
当店は信州との縁が深そうだ。

最初のつまみは
信州名物の盛合わせ。
くらかけ豆と野沢菜である。
聞き慣れない豆は青大豆の一種。
緑色の豆に黒い模様がまたがって
馬の背に鞍を掛けたようで
パンダにも似ていることから
別称・パンダ豆。

日本で一番高い所を走る鉄道、
小海線・小海あたりの特産だ。
普通の枝豆と比べ、
特段に旨いわけでもないが
珍しさに一食の価値はある。

生麩と茄子の揚げびたし、
鹿肉のたたきを追注した。
生麩は二人の好物、
満足の一品だった。

好かったのは鹿肉。
南信は下伊那郡、
大鹿村の特産である。
村の人口より鹿が多いらしい。
味わいに奥行きがあり、
今までに食べて来た鹿肉のうち、
ワン・オブ・ザ・ベスト。

ここ10日の間に湯島で羊、
神保町で牛・豚・鶏、
銀座で鹿と肉三昧に明け暮れた。
此処に馬が加われば
一気通貫の完成となる。
近々、馬刺しで一杯飲ろうかな?

中瓶を4本空け、
締めにはせいろをたぐり合う。
銀座の高級店でありながら
そば&つゆは信州らしい
素朴さを感じさせた。
会計は1万円ほど。

階下の「銀座NAGANO」で
しばし買い物に勤しみ、
当方は生わさび、
相方は野沢菜をブラ下げて
銀ブラに勤しむWブラ。
銀ブラなる流行り言葉の発祥を
当たってみたら
意外なことが判明した。

ときは大正15年。
明治・大正期の新聞記者、
松崎天民が中央新聞夕刊に
連載した「銀ブラ」が
事の起こりだったようだ。

それはそれとして
歌の一番に出て来る、
”灯ともし頃” にはちと早いが
二人で歩く銀座でありました。

「銀座 真田」
 東京都中央区銀座5-6-5
 NOCOビル3F
 03-5537-7355