2026年8月3日月曜日

第4150話 馬場で蘇るニューヨーク(その1)

本日、出没したのは高田馬場。
たまには独りイタリアンと
シャレ込むつもりでネ。
駅前にあるドンキホーテ。
そのビルの地下に潜った。

「文流」は実に久しぶり。
日本におけるイタリア料理屋の
草分け的存在で漢字二文字の
イタリアンらしからぬ店名は
日本とイタリアの化交
一役買うため名付けられた。
その大志を尊重したい。

人気店につき、電話予約を
事前に入れておいた。
入店すると、
「いらっしゃいませ~!」
ん? どこか聞き覚えのある声。
おう、さっきの電話の声の主だヨ。

様子を拝見したらけっこうな貫禄。
何となく店の主みたいなオネバだ。
ガタイも立派でポッチャリ。
まことに失礼ながら
ポチャオネバと名付けた。

接客担当のオニイさんに
ドライ生中を発注しておいて
メニューに目を通す。
Aセットは数種のスパゲッティに
スープかサラダと
食後の飲み物が付く。

シュフのおすすめに
北海道産仔牛ロースのローストを
見とめた。
仔牛は全食肉中にあって
J.C.が最も愛するものの一つ。
見逃すワケもなく、
迷わず即注の巻である。

すると接客のオネエさんが
申し訳なさそうにささやいた。
「本日、ローストではなく、
 ソテーでのお承りに
 なるのですが・・・」
「ソテーでいいとも!」

あとは同じくおすすめにあった、
から付きカキ香草パン粉焼きを
2個所望に及んだ。
おそらく真がきであろうヨ。

昨今は通年、真がきが
食べられるようになった。
産卵のため身の細る夏場に
その産卵を抑制する技術を
開発したことによって
実現が叶ったわけである。

=つづく=