2012年7月2日月曜日

第350話 戦いすんで夜が明けて

現在、7月2日朝6時。
終夜降り続いた小雨もやみ、
幸か不幸か徹夜明けときたもんだ。
日曜夜は北千住で飲んだ。
3軒ハシゴして日付けが変わる頃に帰宅。
しばし愛猫と戯れ、
一休みしたあとに臨んだユーロ決勝戦である。

ハナシは変わるが先週末のこと。
高校同期の友人たちと池袋にて小宴会を催した
行った先はニューヨークに本店を構える「T.G.I.FRIDAYS」。
スペアリブやらチキンウイングやらで
生ビール(プレモルで大不満)、
モスコー・ミュール、キューバ・リブレを飲んだ。

その席でギャンブル仲間、
いわゆる”賭けとも”のKチャンが
ユーロはドイツ優勝でキマリの一言。
この言葉をJ.C.がふと思い出したのは
準決勝、ドイツVSイタリアの直前であった。
頭の中でピカリ閃くものがあり、彼に電話を入れる。

「Kチャン、ユーロはドイツって言ってたよネ?」
「うん、言った」
「じゃニギろうか?」
「いいとも!」
かくして賭けは成立してご覧の通りイタリアの圧勝。
最後のPKはレフリーの慈悲というか、まっ、カタチ作りだ。

下馬評は10人中、8、9人がドイツであったろう。
だがネ、自慢じゃないけどJ.C.の場合、
サッカーを観てきたキャリアがハンパじゃない。
何せ、あの釜本が早大三年生、あの杉山が明大四年生、
関東大学リーグにおいて全勝同士でぶつかった決勝戦まで
こちとら中学時代にバッチリ観てるんだ。
昨日・今日のにわかサッカーファンとは年季が違う。

ドイツやイングランドのスタイルが
スペインやイタリアを凌駕したら世も末で
日本サッカーに明日はない。
大男がゴール前に殺到し、
力ずくで点を取りにゆくサッカーなんか観たかないんヨ。

こうして迎えた決勝戦前夜の会話。
「Kチャン、決勝は当然スペインだよネ?」
「いえ、いえ、決勝はイタリア!」
「エッ、エエエッ! あっそう、じゃオレ、スペインね」
こういうのを世間様は飛んで火に入る夏の虫という。
またもや実にオイスイ賭けが成立した。
でもって結果はご覧の通りだ。
予選リーグですでに両者は一戦交えており、
どこをどう見たってイタリアに勝ち目なんかないでしょに。

早いハナシが今のスペインは誰にも止められない。
親善試合はともかくも公式戦ではしばらく敵なしだろう。
ストップ・ザ・スペイン!
この責務を負うのは2年後のブラジルしかありゃしません。