2013年11月5日火曜日

第701話 三人揃って 舞い、舞い、舞! (その1)

文化の日、日本シリーズ第7戦が
戦われている仙台から帰京したのは18時過ぎ。
下手な駅弁よりはましなので
出来合いのにぎり鮨を買い込み、急遽、帰宅の巻である。
この試合をを見逃すワケにはいかないものネ。

前夜は宮城県最高の米どころ、登米市にいた。
まったく期待していなかった街道筋の中華料理屋で
第6戦を満喫したのだった。
この店の酒と料理が意想外の大当たり。
野球中継ともども、大いに楽しませてもらった。

結果はみなさんご覧の通り。
楽天の福の神トリオが、美馬・則本・銀次なら
巨人の貧乏神トリオは、杉内・阿部・坂本。
これだけA・B・Cのヒーローと
A・B・Cの戦犯がハッキリするのは珍しい。

一夜明けて休日の振替日。
在カリフォルニアのポン友・ホケンからメールが届いた。
内容は例に寄ってスポーツ絡み。
ワールドシリーズの際も逐次メールをもらっていたが
此度は当然のことながら日本シリーズである。

以下、紹介してみましょう。

日本の野球は相変わらず浪花節みたい。
田中は前日に160球も投げたのに連投とは!
気持ちは判るが
彼のこれからの大リーグ人生にはよいことではない。
松坂みたいに2-3年で肩が。。。

日本では完投や完封勝利を美談にするけど、
肩を壊しては元も子もない。
皆、高校時代から投げすぎ。。。
昔、大好きだった南海の杉浦忠投手が
連投しすぎで短い投手生命を終えたことが忘れられないよ。

いや、おっしゃる通りだ、ホケンちゃん!
杉浦は鶴岡に、稲尾は三原に、
今年、肺ガンで亡くなった尾崎は水原に、
球界の宝物といってよいピッチャーたちは
み~んな当時の監督に殺されてるんだヨ。
おっと、池永だけは黒い社会にやられたんだった。
これが日本のプロ野球の残酷史というもんでっしゃろ。

こう振り返ると、ピッチャー殺人事件の現場はすべてパリーグ。
ひるがえってセリーグの大投手、金田と江夏は異常に長生きだ。
殊に金やんはネ。
彼らの肩が丈夫だったこともあろうが
それ以上に幸いしたのは持って生まれた性格だろうヨ。
二人ともまず監督の言うことに耳を貸さんもん。
自分の好きなときに投げてりゃ、肩の酷使もありますまいて。

=つづく=