2018年1月11日木曜日

第1785話 一富士に貴三白鵬 (その4)

「日馬の悲劇」を皮切りに
書きたい放題を綴ってきたが野球界の暴力について―。
このテーマでは、とあるTV番組に注目していた。
TBSの「サンデーモーニング」だ。
あっぱれ!喝だ!で世に知られる、
スポーツコーナーの週刊御意見番である。

張本勲こと、通称・張サンが
今回の事件について何を語るのか―このことであった。
日頃から野球の両軍入り乱れる大乱闘に対し、
「こういうときは独りベンチに引きこもってちゃ駄目。
 出て行かないと、あとでつま弾きにされますヨ」―
まるで暴力を促進するかのよう。

ヤンキース時代の松井秀喜に
あの温厚な性格の松井秀喜にも
乱闘参加を促してたっけ。
さあ、張サン、
アンタいったいどんな発言をしてくれますのん?

はたして
「暴力はいけません!」ときたもんだ。
どうやら野球はいいけど、相撲は駄目らしい。
野球の場合は大衆の面前でっせ。
TVを通じて子どもたちも見てるんでっせ。
メジャーなんか、平手じゃなくて正真正銘のグーでっせ。
典型的なダブルスタンダードじゃござんせんか?
まっ、彼の気持ちも判らないじゃないが
相撲というのはつくづく因果なスポーツよのぉ。

そして白鵬。
彼の取組に関してかまびすしいのは例の張り差し。
見苦しい。
勝負にこだわり過ぎている。
横綱相撲とは言えない。
いろいろございましょうが
それなら張り手を禁じ手にするしかないんじゃないの。

例えば昨シーズンの日本シリーズ覇者、
ソフトバンク・ホークスに対して
オマエんとこはチャンピオンなんだから
堂々とした野球を目指すべし。
よって3回の攻撃までは
送りもセーフティもバントは自粛。
盗塁は各イニング、二死になるまで禁止。
隠し玉なんか言語道断で罰金を科す。
こんなルールが成立したら
真っ当なゲームとは言えないだろうヨ。

例えばボクシング。
通常のチャンピオンなら認めるが
WBAが認定するスーパー王者になった者は
チマチマしたジャブは前面禁止。
パンチはストレート、フック、アッパーに限り、
ズドンと一発で対戦相手を倒すべし。
これじゃ試合にならんよネ。

=つづく=