2018年1月26日金曜日

第1796話 ラーメン転じて焼き鳥丼 (その1)

このところヤケに谷中づいている。
好天の午後、町歩きのスタートはJR山手線・駒込駅。
アザレア通りから田端銀座を経て動坂下から道灌山下、
またまた、よみせ通りにやって来ちゃったヨ。

音無しのラーメンを余儀なくされた、
「麺や ひだまり」を左手に見ながらそのまま直進する。
リベンジの再訪など毛頭ないからネ。
縁がなかったものと見限ったのだ。

よみせ通りを突き抜けてへび道の入口に位置する、
紅い暖簾の町中華、「砺波」の前に到着した。
しかし、この日の目当ては当店の野菜そばではない。
ラーメンはラーメンでも狙いを定めた1杯があったのだ。

先日、北上したへび道を此度は南下する。
台東区と文京区のボーダーライン上をクネるへび道。
行く手の左側の地番はずっと谷中。
右手の地番が千駄木から根津に替わる頃、
青森は津軽の郷土料理店「みぢゃけど」が見えてきた。

夜は本格的な料理を供するが
ランチタイムには津軽そばと津軽ラーメンが食べられる。
前回、店の前を通りすがったとき、
津軽ラーメンに強く惹かれたものの、
折悪しく昼食後、あきらめざるを得なかったのだ。

ところが、何の因果か店はクローズド。
ネットで調べてみたら、土・日・祝休とあった。
おかしいな、前回も今回も土曜日だゾ。
不思議がっていても始まらない。
打開策を講じなければ―。

日本そばやうどんなら
近くに「鷹匠」、「よし房 凛」、「根の津」など、
名店・佳店が目白押しなれど、
中華そばとなると、まったく思い浮かばない。

ノーアイデアのまま、不忍通りに出た。
根津方面でなく、千駄木のほうに向かう。
北に戻る感じだ。
すると日医大つつじ通りの入口手前に新店を発見。
どうやら背油チャッチャのラーメンらしい。
背油と聞くと第一感は「京都銀閣寺 ますたにラーメン」。
ふ~む、背油ねェ・・・けっして嫌いじゃないけど、
入店する気にはなれなかった。

このときピカリとひらめいた。
そうだ!
近所にマークしていた店舗が1軒あったじゃないか!
いや、ラーメン屋じゃないんだけどネ。

=つづく=