2020年4月21日火曜日

第2376話 3密避けて 歩け歩け!

「そば新」をあとにして、さあ、歩こう。
密閉・密集・密接の壇蜜を、もとい、
3密を避けるにはあまり人の集まらない、
オープンエアの屋外を歩くのが一番。
大金持ちでもない限り、
日本の家屋にこもれば密閉を免れないからネ。
 
それはともかく3番目の"密"。
密接という言葉には違和感を覚える。
密接は”密接な関係”という使い方をするように
フィジカルにとどまらずメンタル、
さらにはサイコロジカルな意味合いをも含む。
ここは密接ではなく密着が正しい。
ポチ一強下における政治家と官僚が
この程度の日本語すら理解し得ていない証しだ。

連中にはもうちょいと勉強してもらって当方はお散歩。
小菅駅方面に戻り、拘置所の塀を一めぐりするか―。
裏手の堀端は野生の生き物が多く、散策して楽しい。
とは思ったが東京スカイツリーラインで一つ先の五反野へ。
五反田じゃないヨ、五反野だヨ。

駅の北側と南側を行ったり来たり。
馴染みのある居酒屋「幸楽」の店頭に立ち、
品書きに見入っていると、
たまたま中から出てきた店のオバちゃんに
「アラッ、いらっしゃい、どうぞ!」―
声掛けされて迷ったものの、燃料補給にはまだ早すぎる。
ここは愛想笑いでお茶を濁す。

晴れ渡る青空の下、進路を真東に取った。
綾瀬川を渡り、メトロ千代田線・綾瀬駅に到着。
駅前のイトーヨーカ堂で小用のお世話になり、
進行方向を南にチェンジした。

ほどなく古隅田川(ふるすみだがわ)に遭遇。
小さな流れの名前を初めて聞いた。
調べてみたら中川から枝分かれしたあと、
JR常磐線の南を並行して流れ、綾瀬川に注ぐ河川だった。
ほとんど暗渠になっているが
足立区・綾瀬と葛飾区・小菅の間の一部分のみ地表に出る。
細いせせらぎは親水公園さながら。
ちなみに浅草を流れる隅田川とは無関係。

川の手通りを南下して京成本線・堀切菖蒲園駅に―。
実はここに当夜のターゲット、
「炭火焼き鳥 でん」があるのだ。
ところが開店は17時だというのにまだ16時前。
この1時間をつぶすため、隣り駅のお花茶屋へ向かった。
時節柄、外出したらひたすら歩くが
脚と足がともに丈夫で本当によかった。
育ててくれた両親にあらためて感謝する次第なり。