日本時間0時のキックオフにより、
わりとラクな週明けを迎える予定が
予期せぬエクストラタイムとPK戦。
オフィスで眠い目ゴシゴシの向きも
多かったことでありましょう。
後半半ばまで完璧に封じ込まれていたフランス。
あのまま終了のホイッスルを聞いたら
ファイナリストになった意味がない。
プレジダン・マクロンにしても
カタールくんだりまで出張ってきた甲斐がない。
サッカーというスポーツは
我慢を重ねてゆけば必ず転機が訪れる。
波打ち際に寄せては返すさざ波の如くに。
とは言いつつもせいぜい一矢報いるのが
精一杯だとあなどっていた。
それがまさか同点延長とはネ。
あんなドラマが待ち受けていようとは
夢にも思わなかった。
それにしてもPK戦は酷だ。
せめて決勝では廃止してもらいたい。
引き分け再試合は無理だとしても
延長の延長はサドンデス、
ゴールデンゴール・システムを
導入して欲しいネ、柔道みたいにー。
先攻のフランス、エムバペが決めた後、
メッシの際は見ているほうが緊張した。
まだまだ将来のあるエムバペと違い、
メッシのW杯はこれで終わってしまうのか?
結果はご覧の通り、胸をなでおろす。
欧州と南米、W杯の定番が崩壊した。
富める欧州、病める南米。
世界ランクNo1のブラジルでさえ、
欧州列強との強化試合を簡単には組めない。
そんな環境下でアルゼンチンが
勝った意義はとてつもなく大きい。
’78年ケンペス、’86年マラドーナ、’22年メッシ、
アルゼンチンの優勝は
常に国民的英雄とともにある。
此度の決勝PK戦に
J.C.は’94年米国大会を思い起こしていた。
最後のキッカー、バッジォの蹴ったボールが
クロスバーをはるかに越えていったとき、
すべてが終わったのだった。
TVを消したその足で
リトル・イタリーに出掛けた。
独り残念会の苦杯をなめつつ、
バルバレスコを飲むためにー。
今回は違う。
アルゼンチンに祝杯を挙げるゼンチン。
同国産のストックがないから
隣りのチリ産ピノ・ノワールを代用。
’95年、ブエノスアイレスで飲んだ
マルベックの香りを偲びながら・・・。
あれェ、夜がしらじらと明けてきたヨ。
そろそろ眠ろう・・・おやすみなさい。