銀座のはずれの「ビストロ シンバ」。
赤ワインがちっとも開いてくれない。
開いてもこの程度なのかな?
モレ・サン・ドニは
もっと香るハズだけどなァ。
長良川の鮎リゾットが調った。
カワウが一度呑み下した鮎だろう。
アタマまでカリッと揚げられ、
枝豆とゴーヤも散見され、
スダチの爽やかさが引き締める。
尾頭もきれいに平らげた。
続いては当店の名代、
ブイヤベースである。
この料理に必須のサフランを
使わないのが特徴の逸品は
スープ・ド・ポワソンで仕上げる。
皿に並んだ魚介は車海老に
サカナが真鯛・平目・ヒラスズキ。
ハハハ、これじゃ真っ平ヒラだヨ。
でも、煮込まれずに
炙られたサカナたちがイマイチ。
それをカバーするスープは
素晴らしく存分に飲み干した。
モレを何杯かお替わりしたが
相変わらず閉じたまま。
自閉症じゃあるまいし。
他の何かに切り替えようと
思ったほどだ。
BDディナーの締めくくりは
ブレス産鳩である。
フランス南部のブレスは
ジビエの宝庫として名高く、
淡水魚の漁獲量も多い。
いわゆる美食の都なのだ。
さすがでしたネ。
雉やほろほろ鳥の肉は色白だが
鳩や鴨は赤身で赤ワインと好相性。
ガルニテュールのじゃが芋が
とてつもなく甘い。
雪の下で一冬越したおかげである。
ピーマンのような
獅子唐のような緑の野菜が辛い。
ハハ~ンと思い、
ギャルソンに訊ねた。
「神楽南蛮です」
「やっぱりネ、ウチの冷蔵庫にも
眠ってるんだヨ」
「エッ、ホントですか?」
新潟の友人からのいただき物だ。
ブレス鳩はさすがだったが
惜しむらくは今夜のモレが
完全に力負けしている。
とかくこの世はままならぬ。
われわれはデセールを好まない。
カフェも飲まずに
お勘定は金27400円也。
思ったより安く上がった。
でも、グラスにちょびっと
注がれたワインが1杯2千円は
いかがなものでありましょうや?
満足も中くらいなり真夏日の夜
でありました。
気を取り直しての飲み直しは
ホテルのラウンジにでも
昇ってみましょうかー。
「ビストロ シンバ」
東京都中央区銀座1-27-8
03-6264-4218