2012年8月7日火曜日

第376話 食べて歩いて 歩いて飲んで (その3)

なでしこのおかげで明け方の書き直し。
眠気覚ましに傍らには
ロンドン五輪にちなんでユニオンジャックのロゴの
シュウェップス・ブリティッシュ・レモントニックの酎ハイ。
ベースの焼酎は下町で人気を誇るキンミヤである。

後半10分を過ぎてからは目を覆うばかりのフランス戦だった。
急転直下、課題残りまくりの一戦となってしまった。
2-0にして退き始めたところを立て続けに攻められたうえ、
疲れて足がパッタリ止まっちゃったな。

相手の二つのミスに恵まれたものの、
なでしこたちは勝った気がしていないハズ。
1点目は明らかに相手GKのボーンヘッドだ。
フィスティングで弾かなければいけないのに
安易なキャッチングで墓穴を掘ってくれた。
PKの失敗も天の助けとしか言いようがない。
それにつけても阪口のあのディフェンスはないだろう。
棒立ちで進路ふさいじゃ、相手にPKを献上するようなもの、
よく走り回る選手だが頭のほうは回っていない。

FKはさすがのキャプテン・宮間もパス回しはいま一つ。
攻守のかなめ、澤の急激な衰えも痛かった。
GK福元は相手がペースを握り続けてるってのに
キャッチしたボールをすぐ前線にフィードするかネ。
大儀見も川澄も一息つきたいとこなんだぜ。
まずはゲームを落ち着かせ、ペースを引き戻さなくっちゃ。

ご丁寧に佐々木監督まで采配ミスを犯している。
大野に替えた安藤の投入である。
安藤に恨みはないけれど、この子はなでしこの疫病神。
FWなのに点を取ったところを見たことないもの。
ゴールマウスに嫌われ抜かれているのがその理由だ。
とにかく安藤は走らない、攻めない、気迫がないの三重苦に加え、
あの時間帯に投入された自分の役割すら理解していない。
なでしこジャパンで使ってはいけない選手が安藤である。
個人攻撃は意に染まないが温厚(?)なJ.C.が腹に据えかねた。

この試合を通じて一番驚いたのは
フランスチームのくじけぬ闘争心と尽きぬスタミナだった。
心から彼女たちを賞賛したい。
ひるがえってなでしこの今の状態。
これではまずアメリカに勝てまい。
まっ、そこんところは何とか佐々木サンが立て直すでしょう。

さて、ようやく本題の続きだ。
明治の昔は元老や豪商の別宅が建ち並び、
彼ら御用達の料亭も少なくなかった橋場の地。
そこで見つけた「ふじ多」の
おいなりさんをぶら下げて散歩の継続である。
おっと、その前に昼めし、昼めし。
時刻はとっくに正午を回っている。

橋場・清川の目抜き通りをアサヒ商店街という。
背の高い建造物がなかった時代は
町内の人々がみんなして
隅田川の向こう岸から昇る朝日を拝んでいたんだネ。

=つづく=