2012年8月6日月曜日

第375話 食べて歩いて 歩いて飲んで (その2)

ロンドン五輪は後半戦に突入。
昨夜はフェンシングに魅了されつくした。
準々決勝で中国に圧勝して気分がよいところへ
準決勝のドイツ戦にはまっことおそれ入りました。

最終第9試合の太田VSヨピッヒ。
残り9秒で2点差をつけられて絶望的だったが
残り6秒で1点返し、「止め!」が掛かったときはあと2秒。
これを追いついた太田の頭上には神が舞い降りたのだ。
残り2秒でポイントを取る離れワザは
いやそれよりも残り9秒で2ポイントは世界初じゃなかろうか。

サドン・デスの延長戦を制した精神力に心が震えた。
まだ8月に入ったばかりなのに
2012年のすべてのスポーツイベントの中で
これがベストマッチだと断言してしまおう。
ライヴで観ることができ、本当に幸せだった。

しっかし、フェンシングってのは観ていて
どっちのポイントかまったく判らん。
困ったものよのぉ。
ライトの点滅と選手のガッツポーズで
何となく、ああそうかい、こっちなんかい、てな感じ。

さて清川の隣り町、橋場「山海」のはす向かいに
いなり寿司屋を発見して思案投げ首であった。
どうやら屋号が「ふじ多」であることは判明した。
立ち去るべきか立ち寄るべきか、それが問題だ。
北島を手ブラで帰すわけにいかないように
J.C.も手ブラで帰るわけにはいかないと決断。

人気(ひとけ)のない店の奥に向かって
「すみませ~ん!」と声を上げたら
「ハ~イ!」と返事があった。
出てきたのはかなり年配の店主。
一番小さないなり&のり巻きの折詰めを所望する。

店主が奥に引っ込んでから待つこと15分。
今度は女将さんが現れて折詰めが整う。
確か560円だったかな?
帰宅後開くと、いなりとのり巻きが4ヶずつ。
酢めしが少々柔らかいが、いなりの味はとてもよい。
都内屈指のレベルに達している。
のり巻きも包丁が立って立派な職人仕事が成されていた。
こりゃあ、けっこうな店を発見しちまったぞ、しめしめ。

ところがネットで調べてもまったく取っ掛かりがない。
情報が皆無なのだ。
まっ、翌日は向かいの「山海」に行くわけだし、
直接店舗に出向いて住所&電話番号を訊いてこよっと。

とここまで書いて時刻は0時10分、本日に突入したところ。
あと3時間、他の競技を観戦しながら
フェンシング・フルーレ男子団体決勝を待たねばならない。
まさしくネッスン・ドルマ(誰も寝てはならぬ)である。
取りあえずビールでも飲もうかの。
決勝戦のあとで加筆することになるんだろうなァ、きっと。

でもって3時間半後、健闘むなしくイタリアに敗れて銀メダル。
準決で燃えつきたのだろう、仕方あるまい。
敗軍のファン多くを語らず、またあした。

=つづく=