2014年6月10日火曜日

第856話 ある夜突然 (その1)

ワインを愛する仲間の集まりが外神田・末広町であった。
ところがJ.Cはその夜.、急遽、ヤボ用が発生してしまい、
会に間に合わず、参加したのは二次会からと相成った。
出先から幹事にメールで問い合わせると、
二次会場は上野広小路のカラオケボックスとのこと。
アチャー!であった。

少人数ならともかくも大きなグループでのボックスは嫌いだ。
なぜならば、みんな自分の次曲の選択に忙しく、
他人の歌なんざ聴いちゃいないからなァ。
ありゃいったい何なんだろうネ。
限りなく時間の浪費に等しいと思う。

したがってカラオケはスナックがよい。
ほかのお客さんに配慮しながら、
拍手を送ったり、マイクをゆずり合ったり、
それがカラオケを楽しむ本来の姿であろうヨ。
ボックスは集団で行動をともにしていながら、
トドのつまりは個別にいそしむマスターべーションだわサ。

ところでわが人生においてカラオケにお目見えしたのはは1977年。
社員旅行で出掛けた箱根のスナックだった。
生まれて初めて歌った曲は裕次郎の「嵐を呼ぶ男」。
もちろんインタールードのセリフもばっちりがなったぜ。

 ♪ 畜生 やりやがったな 倍にして返すぜ ♪

ってネ。

さて、ワイン会の二次会、広小路のカラボである。
見知った顔ぶれと落ち合ったのは
湯島天神下交差点そばの「ドン・キホーテ」前。
ここから広小路は目と鼻の先だ。
路面にエスニック・レストランが入居している、
ビルの階上に乗り込んだのは総勢8名。
意外に少なかった。
一次会で切り上げた参加者がいるからネ。

まずは生ビールで乾杯したけれど、
カラボにおけるビールは十中八九、サントリーモルツ。
判で捺したようにサントリーなんだな、これがっ!
たまったモンじゃありやせんぜ、ジッサイ。
まっ、あんまりサントリーの悪口ばかりじゃ、
申し訳ないから付け加えとくが
発泡酒の金の麦はなかなか美味しい。
プレミアムモルツよりずっと好きだ。
オマケに安いしネ。

とまれ、お歌の会のゴングは鳴った。
若い仲間の歌う歌はまったくもってチンプンカンプン。
おりゃそんな歌、いやだァ!
 ところが比度、初参加の女性、
H岡サンの選曲がすばらしかった。

=つづく=