2014年9月23日火曜日

第931話 テキーラを飲む (その2)

テキーラにまつわるハナシのつづき。
テキーラベースの代表的カクテルはマルガリータ。
コアントローとレモンジュースを加え
シェイクしてカクテルグラスに注(そそ)ぐ。
コアントローをホワイトキュラソー、
レモンジュースをライムジュースに代えると
より本格的というか、メキシコらしさが増す。

ハードリカーとオレンジリキュールと
レモンジュースの組合わせはカクテルの王道である。
テキーラの代わりにジンを使用すれば、ホワイトレディ。
ウォッカならバラライカ。
ブランデーはサイドカー。
ラムになるとX・Y・Z。

ウイスキー・ベースはないのか? ってか?
ございますヨ、
ただし、ウイスキー・サイドカーなるつまらんネーミングですがネ。
ちなみにサイドカーのブランデーを
りんごから造るカルヴァドスに替えるとアップルカーになるが
J.C.はこの幼稚なネーミングが大嫌い。
数年前、毎晩のように銀座のバーに出没していたときは
勝手にカルヴァサイドと呼んで愛飲していた。

数ある王道カクテルのうち、
マルガリータだけはグラスを化粧塩で縁取る。
いわゆるスノー・スタイルだ。
そう、テキーラと塩はまことに相性がよろしい。

でもってこの夏、わが家で飲んでいたテキーラだが
マルガリータでもないのだ。
頻度の高かったのは
パインジュースとソーダで割ったヤツである。

テキーラとパインジュースのカクテルにマタドールがある。
両者の相性もまた抜群だ。
パインはもっばらサントリーGokuriのお世話になった。
この商品は夏期だけの限定販売らしいがずいぶん重宝した。
そしてこのミックスドリンクには純度の高い氷が不可欠。
間違っても冷蔵庫で作った氷を使ってはならない。

前述したようにテキーラには塩が合う。
みかんのPOMジュースで有名な愛媛県松山市のえひめ飲料。
ここの製品に伯方の塩使用の塩サイダーがある。
”すっきりとほんのり塩味できました”の謳い文句の通り、
なかなかの出来映えでテキーラにもピッタシだった。

サントリーのGokuri、えひめ飲料の塩サイダー、
おかげでビールの消費量が若干減少した、
わが家の夏でありました。