2014年9月19日金曜日

第929話 燃えたドラゴン (その2)

♪   まっかに燃えた 太陽だから 
  真夏の海は 恋の季節なの 
  渚をはしる ふたりの髪に 
  せつなくなびく 甘い潮風よ 

  はげしい愛に 灼けた素肌は 
  燃えるこころ 恋のときめき 
  忘れず 残すため 

  まっかに燃えた 太陽だから 
  真夏の海は 恋の季節なの  ♪  

       (作詞:吉岡治)

美空ひばり&ブルコメの「真赤な大陽」がヒットした1967年夏。
当時、高一だったJ.C.は福島市にいた。
サッカー部の合宿で遠征した福島大学経済学部のグラウンド。
真っ赤な太陽は頭上でギラギラと燃えていた。
いや、キツかったなァ。
今まで長いこと生き長らえてきてが
肉体的に一番ツラかったのはあの帰らざる日々である。

この翌年の夏はピンキーとキラーズの「恋の季節」が日本列島を席捲する。
作詞者の岩谷時子は「真赤な太陽」をパクッたとまでは言わないが
相当に触発されていることは確かだ。

さて文京区・千駄木で衝動買いしたドラゴンフルーツ。
福島の太陽のごとくドラゴンも燃えていた。
前述したように果肉の白い品種しか見たことがなく、
そこであわてて写真を撮った。
強烈な色彩
真っ赤な果肉の色は想定の範囲外。
ブログネタになるとは思っていなかったため、
包丁を入れる前の姿は撮影していない。

ハナシは変わるがグローバルに一世を風靡した、
ブルース・リーの「燃えよドラゴン」を観たのは1973年。
英国・ロンドンはオックスフォード・サーカスの映画館だった。
彼のブームもスゴかったなァ。
何せロンドンっ子が揃いも揃って
「オチョォ!オチョォ!」の連発だもの。

でもって、真っ赤に燃えたドラゴンを食してみた。
すると意外に甘さは控えめ。
色彩は強烈だが、味のほうは今ひとつであった。

いろいろ調べてみると、
このサンカクサボテンの果実は完熟させると日持ちが悪く、
市場に流通させにくいことが判った。
しかも収穫後は他の果物のように追熟(ついじゅく)しないという。
なるほどそういうことであったのか。
見た目がスゴいだけに
何だか拍子抜けの巻でありました。