2ヶ月に1度の割合いで髪を切る。
いつものように渋谷区役所前の「B」へゆく。
その夕べも頭髪をサッパリさせたあと、
近所に晩酌の止まり木を求めた。
ハチ公広場方面はあふれ返る人混みがイヤだ。
原宿あたりは若者の街にして
年配者が訪れてもシックリこない。
こないどころかオジャマ虫扱いされるのが関の山。
とかく現代の東京には遊びにくいエリアが増えた。
よって、当夜は東京メトロ千代田線・代々木公園駅を目指す。
小田急線・代々木八幡駅も至近距離に隣接している。
渋谷のヘアサロンに通い始めて、およそ15年。
おかげで周辺の様子はしっかりと頭に入っている。
そば屋で飲むのが好きだから
当夜も富ヶ谷商店街の「長寿庵」に落ち着くつもりだった。
つもりだったが、一応、道筋の店々を見定めることを忘れない。
この作業がとても重要なのだ。
そうして発見したのが居酒屋「滝乃家」。
外見の印象はけっしてよくなかった。
ビルの半地下にあって、どことなく期待できない感じ。
店先のメニューボードを見てみても訴えてくるものがない。
まっ、いいやァ、というより、
エイヤッ!ってな勢いで入店してみた。
バイトと思しき若い男性が応対してくれたが
スレてなくてこれはこれでいい。
板場で包丁を握る店主もまた、
言葉少なめで注文をさばくことに神経を集中している。
店先の第一印象より、
店内における第二印象のほうがずっといい。
こういうことはままあるもんだ 。
サッポロ黒ラベル大瓶の突き出しは蓮根煮。
ビールの合いの手としては上々のデキだ。
最初にオーダーしたのは刺身5点盛りである。
内容は、平目・さんま・酢あじ・白いか・インドまぐろ中とろで
これがたったの1000円ポッキリ。
それぞれの質・鮮度ともに申し分がなかった。
加えて添え物もすばらしく、
酢橘(すだち)・穂しそ・紅たでが実に効果的だ。
とりわけ酢橘の存在が大きい。
平目と白いか、はてはさんまにまで搾りかけて
その特性を堪能する。
ビールのお替わりと一緒に頼んだ焼き鳥は
ねぎまとつくねを1本づつ。
う~ん、天は二物を与えんネ。
すべて試したわけではないけれど、「滝乃家」は刺身に尽きる。
反して、焼き鳥はごくフツーなのだった。
そこを差し引いてもサカナたちのラインナップに
あらためて”店は見かけによらぬもの”、
その感を深めた次第でありました。
「滝乃家」
東京都渋谷区神山町4-19
いつものように渋谷区役所前の「B」へゆく。
その夕べも頭髪をサッパリさせたあと、
近所に晩酌の止まり木を求めた。
ハチ公広場方面はあふれ返る人混みがイヤだ。
原宿あたりは若者の街にして
年配者が訪れてもシックリこない。
こないどころかオジャマ虫扱いされるのが関の山。
とかく現代の東京には遊びにくいエリアが増えた。
よって、当夜は東京メトロ千代田線・代々木公園駅を目指す。
小田急線・代々木八幡駅も至近距離に隣接している。
渋谷のヘアサロンに通い始めて、およそ15年。
おかげで周辺の様子はしっかりと頭に入っている。
そば屋で飲むのが好きだから
当夜も富ヶ谷商店街の「長寿庵」に落ち着くつもりだった。
つもりだったが、一応、道筋の店々を見定めることを忘れない。
この作業がとても重要なのだ。
そうして発見したのが居酒屋「滝乃家」。
外見の印象はけっしてよくなかった。
ビルの半地下にあって、どことなく期待できない感じ。
店先のメニューボードを見てみても訴えてくるものがない。
まっ、いいやァ、というより、
エイヤッ!ってな勢いで入店してみた。
バイトと思しき若い男性が応対してくれたが
スレてなくてこれはこれでいい。
板場で包丁を握る店主もまた、
言葉少なめで注文をさばくことに神経を集中している。
店先の第一印象より、
店内における第二印象のほうがずっといい。
こういうことはままあるもんだ 。
サッポロ黒ラベル大瓶の突き出しは蓮根煮。
ビールの合いの手としては上々のデキだ。
最初にオーダーしたのは刺身5点盛りである。
内容は、平目・さんま・酢あじ・白いか・インドまぐろ中とろで
これがたったの1000円ポッキリ。
それぞれの質・鮮度ともに申し分がなかった。
加えて添え物もすばらしく、
酢橘(すだち)・穂しそ・紅たでが実に効果的だ。
とりわけ酢橘の存在が大きい。
平目と白いか、はてはさんまにまで搾りかけて
その特性を堪能する。
ビールのお替わりと一緒に頼んだ焼き鳥は
ねぎまとつくねを1本づつ。
う~ん、天は二物を与えんネ。
すべて試したわけではないけれど、「滝乃家」は刺身に尽きる。
反して、焼き鳥はごくフツーなのだった。
そこを差し引いてもサカナたちのラインナップに
あらためて”店は見かけによらぬもの”、
その感を深めた次第でありました。
「滝乃家」
東京都渋谷区神山町4-19
03-3468-7844