2015年10月29日木曜日

第1218話 YOKOHAMA is Beautiful ! (その2)

あれは1970年。
ろくすっぽ大学に通わなかった一年生の心をとらえた流行歌は
ほとんどが女性歌手によるものだった。

ちなみにその年は
故・尾崎紀世彦が「また逢う日まで」でレコード大賞。
五木ひろしが「よこはま・たそがれ」、
小柳ルミ子が「わたしの城下町」で
それぞれ新人賞に輝く前年だった。

「 経験」・・・辺見マリ
「 手紙」・・・由紀さおり
「 京都の恋」・・・渚ゆう子

よかった、よかった、よかったねェ。
どれも好きで好きでもう、順位などつけようがない。
それぞれに思い出が詰まりすぎているのだ。
いちいちこだわりを持って解説に及ぶと
1曲につき1話は楽勝だから、まったくもってきりがないことになる。

そういえば一昨日、日本シリーズにおいて
ヤクルトの山田選手が3打席連続ホームランを放った。
45年前にミスター・ジャイアンツこと、
長嶋茂雄が2試合に渡って3連続を打ったのは
ちょうど「ビューティフル・ヨコハマ」が世に出た頃だった。
Yesterday When  I was Young.

ハナシを前に進めなければ―。
当ブログでもたびたび書いているから
読者の耳タコ覚悟でシツッこく、なおも記すが
J.C.は横浜の街が大好き。
愛していると言い切っても過言ではない。

何ヶ月ぶりだろう・・・そんな横浜に出向いた。
デートのお相手は同世代のM代サン。
器量イマイチなれど、気質はなかなかの半美人である。
正午にJR京浜東北線・関内の改札で待合せた。

結局は薬局、今年も最下位に沈んだ、
横浜DNAのホーム・スタジアムの脇を抜けて
行き着いたのは「アルテ・リーベ」。
日本では珍しいオーストリア料理店である。

独語のアルテ・リーベは英語ならオールド・ラヴァー。
いわゆる”昔の恋人”という意味。
”昔の恋人”では少々色気がないから
ここは加山雄三のマイ・フェイヴァリットソングを借用して
”別れたあの人”としておきたい。

=つづく=