かつての花街・柳橋も今は見る影とてない。
1軒だけ残った、花街に付き物の洋食屋が「大吉」だ。
メニューを吟味し、ビールとレバーカツに的を絞った。
マカロニサラダもいってみたいが
レバーカツの付合わせとなる可能性があるので
現物を目にしてから追加の有無を決めたい。
階下への階段を降りた。
なつかしい光景が拡がっている。
13時をとっくに回ったのにかなりのテーブルが埋まっている。
3席しかないカウンターに促された。
キッチンを見通せるからこのほうがよい。
BGMは相も変わらずビートルズ。
「ドライブ・マイ・カー」が掛かっている。
スポーツ新聞を持ってきてくれたオネエさんに
注文品を告げると、レバーカツは夜のメニューだと返された。
そうだ、そうだったな、
しばらく来てないから忘れちゃってたヨ。
サッポロ黒ラベルの大瓶を飲みながら仕切り直し。
BGMが「デイ・トリッパー」に替わる。
単品で頼んでもよかったが
ライス・味噌汁付きのAランチ(980円)をお願いした。
内容は豚ロースソテーのボローニャ風とメンチカツだ。
ボローニャ風だからミートソースでも掛かってるのだろう。
メンチと挽き肉がかぶるが、それもよし。
ちなみにBランチは岩中チャーシューエッグだった。
岩中豚は岩手県産の高級銘柄豚。
チャーシューエッグは築地場内にある「とんかつ八千代」の名物。
あまり旨くなかった記憶があるが、そのパクリだろう。
サンスポに半分ほど目を通したとき、ランチプレートが整った。
豚ロースにはやはりミートソースだった。
それもスパゲッティ用のタイプではなく、
合い挽き肉入りのデミグラスといったふうだ。
付合わせはキャベツとトマトとパセリに案の定、マカロニサラダ。
ただし穴の開いたマカロニではなく、ねじりん棒のフジッリである。
岩中豚のロースはまことにけっこう。
赤身と脂身とのバランスがとてもいい。
そしてボローニャ風ソースもなかなかである。
挽き肉は黒毛和牛が8割、岩中豚が2割と明記されていた。
ハンバーグの黄金比率は、牛7:豚3といわれるが
それよりも牛の割合が多い。
ハンバーグと同じ挽き肉が使われるハズのメンチカツは
期待通りにジューシー。
ナイフを入れたら肉汁がしたたった。
でも、観音裏の名店「ニュー王将」のそれには及ばない。
あれは東京一だもんなァ。
=つづく=
1軒だけ残った、花街に付き物の洋食屋が「大吉」だ。
メニューを吟味し、ビールとレバーカツに的を絞った。
マカロニサラダもいってみたいが
レバーカツの付合わせとなる可能性があるので
現物を目にしてから追加の有無を決めたい。
階下への階段を降りた。
なつかしい光景が拡がっている。
13時をとっくに回ったのにかなりのテーブルが埋まっている。
3席しかないカウンターに促された。
キッチンを見通せるからこのほうがよい。
BGMは相も変わらずビートルズ。
「ドライブ・マイ・カー」が掛かっている。
スポーツ新聞を持ってきてくれたオネエさんに
注文品を告げると、レバーカツは夜のメニューだと返された。
そうだ、そうだったな、
しばらく来てないから忘れちゃってたヨ。
サッポロ黒ラベルの大瓶を飲みながら仕切り直し。
BGMが「デイ・トリッパー」に替わる。
単品で頼んでもよかったが
ライス・味噌汁付きのAランチ(980円)をお願いした。
内容は豚ロースソテーのボローニャ風とメンチカツだ。
ボローニャ風だからミートソースでも掛かってるのだろう。
メンチと挽き肉がかぶるが、それもよし。
ちなみにBランチは岩中チャーシューエッグだった。
岩中豚は岩手県産の高級銘柄豚。
チャーシューエッグは築地場内にある「とんかつ八千代」の名物。
あまり旨くなかった記憶があるが、そのパクリだろう。
サンスポに半分ほど目を通したとき、ランチプレートが整った。
豚ロースにはやはりミートソースだった。
それもスパゲッティ用のタイプではなく、
合い挽き肉入りのデミグラスといったふうだ。
付合わせはキャベツとトマトとパセリに案の定、マカロニサラダ。
ただし穴の開いたマカロニではなく、ねじりん棒のフジッリである。
岩中豚のロースはまことにけっこう。
赤身と脂身とのバランスがとてもいい。
そしてボローニャ風ソースもなかなかである。
挽き肉は黒毛和牛が8割、岩中豚が2割と明記されていた。
ハンバーグの黄金比率は、牛7:豚3といわれるが
それよりも牛の割合が多い。
ハンバーグと同じ挽き肉が使われるハズのメンチカツは
期待通りにジューシー。
ナイフを入れたら肉汁がしたたった。
でも、観音裏の名店「ニュー王将」のそれには及ばない。
あれは東京一だもんなァ。
=つづく=