♪ ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ ♪
(作詞:石本美由起)
美空ひばりの「悲しい酒」は1966年6月のリリース。
数々のエピソードに事欠かぬ名曲は
これだけを語っても2~3話はこなせるくらいだが
それはまた別の機会にゆずるとしよう。
ただ、カラオケなどなかった時代に
亡き母が口ずさんでいたのを思い出す。
だいぶあとになって知ったことながら
PTAの宴会などでは、よく歌っていたらしい。
♪ 一人酒場で 飲む酒に
かえらぬ昔が なつかしい
泣いて 泣いてみたって
なんになる
今じゃ山谷が ふるさとよ ♪
(作詞:岡林信康)
フォークシンガー、岡林信康の「山谷ブルース」は
1968年9月のリリース。
ひばりの「悲しい酒」から遅れること2年あまり。
時代は過激な学生運動の真っただ中だった。
歌詞はその2番である。
出だしのフレーズが「悲しい酒」にそっくりで
岡林が石本美由起の元詞に
インスパイアーされたことは明らかだ。
面白いのは後年、ひばりと岡林は知遇を得て
ともにグラスを合わせていたこと。
殊に新宿のゴールデン街では
二人の姿がたびたび目撃されている。
♪ ふたり酒場で 飲む酒は ♪
いったいどんな味がしたことやら・・・
うれし涙の味がしたのかもしれないネ。
さて、その日のわが身。
東京の桜が満開と報道された数日後。
散り急ぐ花びらがほほをかすめる午後だった。
独りで訪れたのは墓場。
そう、墓地、霊園ですな。
目的は墓参ではなく、花見でありました。
=つづく=
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ ♪
(作詞:石本美由起)
美空ひばりの「悲しい酒」は1966年6月のリリース。
数々のエピソードに事欠かぬ名曲は
これだけを語っても2~3話はこなせるくらいだが
それはまた別の機会にゆずるとしよう。
ただ、カラオケなどなかった時代に
亡き母が口ずさんでいたのを思い出す。
だいぶあとになって知ったことながら
PTAの宴会などでは、よく歌っていたらしい。
♪ 一人酒場で 飲む酒に
かえらぬ昔が なつかしい
泣いて 泣いてみたって
なんになる
今じゃ山谷が ふるさとよ ♪
(作詞:岡林信康)
フォークシンガー、岡林信康の「山谷ブルース」は
1968年9月のリリース。
ひばりの「悲しい酒」から遅れること2年あまり。
時代は過激な学生運動の真っただ中だった。
歌詞はその2番である。
出だしのフレーズが「悲しい酒」にそっくりで
岡林が石本美由起の元詞に
インスパイアーされたことは明らかだ。
面白いのは後年、ひばりと岡林は知遇を得て
ともにグラスを合わせていたこと。
殊に新宿のゴールデン街では
二人の姿がたびたび目撃されている。
♪ ふたり酒場で 飲む酒は ♪
いったいどんな味がしたことやら・・・
うれし涙の味がしたのかもしれないネ。
さて、その日のわが身。
東京の桜が満開と報道された数日後。
散り急ぐ花びらがほほをかすめる午後だった。
独りで訪れたのは墓場。
そう、墓地、霊園ですな。
目的は墓参ではなく、花見でありました。
=つづく=