四つ足ならば、椅子・テーブル以外は何でも食べる中国人。
口に入れば、按摩の笛でもしゃぶる日本人。
ハハ、いい勝負だネ。
だけど、朕思うに、もとい、我思うに
メキシコ料理はあまり人気がないんじゃないかな?
中国人にも日本人にも―。
ところがアメリカ人は大好きなんだ。
本場に近い西海岸はもとより、
アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスは言うに及ばず、
東のニューヨーク、ボストン、ワシントンDCあたりでさえ、
彼らはホントによく食べる。
それもバカみたいに―。
メキシコ人にとって最重要な作物はトウモロコシ。
そのままかじるのではなく粉に挽く。
欧米人の小麦粉に匹敵する存在だ。
トウモロコシ粉の薄焼きパンがトルティーヤで
メキシコ料理における基本中の基本がコレ。
タコス、エンチラーダ、ケサディーヤみなその応用版である。
ところがブリトーだけは小麦粉を使う。
コンビニにタコスやエンチラーダはないのに
ブリトーがあるのは製造者にとってトウモロコシ粉は
調達しにくいうえ、コストアップに直結するからだろう。
たとえ一生懸命作ったところで
”本部”という名の悪代官に買いたたかれるのが関の山。
儲からないものを作っちゃいけない。
トルティーヤは鬼畜スペインに中南米が征服される前から
先住民の間で食べ続けられてきた。
彼らは日本人と同じモンゴロイドの末裔である。
そもそも20~15万年前にアフリカに出現したとされる、
ホモ・サピエンス(現生人類)だが
5万年前には東アジアに進出し、モンゴロイドを形成してゆく。
その後、1万3000年前に往時は地続きだった、
ベーリング地峡を越えてアメリカ大陸に行き着いた。
なぜか?
サケ・マスを筆頭に豊富な水産資源を追い求めた結果だ。
彼らがメキシコ付近に達すると、
その地にはトウモロコシという天の恵みが待っていた。
狩猟・漁撈に代わって、生きる糧を農耕で
得ることができれば、人々の生活は安定する。
弥生人の稲作文化がそれを如実に証明している。
トウモロコシの恩恵を受けた彼らの一部は
農耕に嫌気がさしたのか、なおも移動を続けた。
つい最近・・・でもないけれど、
2500年前には太平洋へと打って出た。
その島々が今回のラグビーW杯で日本にやって来た、
サモアであり、フィジーであり、トンガである。
ルーツを同じくする民族同士が5万年の時を越え、
この島国でめぐり合ったのだ。
=つづく=
口に入れば、按摩の笛でもしゃぶる日本人。
ハハ、いい勝負だネ。
だけど、朕思うに、もとい、我思うに
メキシコ料理はあまり人気がないんじゃないかな?
中国人にも日本人にも―。
ところがアメリカ人は大好きなんだ。
本場に近い西海岸はもとより、
アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスは言うに及ばず、
東のニューヨーク、ボストン、ワシントンDCあたりでさえ、
彼らはホントによく食べる。
それもバカみたいに―。
メキシコ人にとって最重要な作物はトウモロコシ。
そのままかじるのではなく粉に挽く。
欧米人の小麦粉に匹敵する存在だ。
トウモロコシ粉の薄焼きパンがトルティーヤで
メキシコ料理における基本中の基本がコレ。
タコス、エンチラーダ、ケサディーヤみなその応用版である。
ところがブリトーだけは小麦粉を使う。
コンビニにタコスやエンチラーダはないのに
ブリトーがあるのは製造者にとってトウモロコシ粉は
調達しにくいうえ、コストアップに直結するからだろう。
たとえ一生懸命作ったところで
”本部”という名の悪代官に買いたたかれるのが関の山。
儲からないものを作っちゃいけない。
トルティーヤは鬼畜スペインに中南米が征服される前から
先住民の間で食べ続けられてきた。
彼らは日本人と同じモンゴロイドの末裔である。
そもそも20~15万年前にアフリカに出現したとされる、
ホモ・サピエンス(現生人類)だが
5万年前には東アジアに進出し、モンゴロイドを形成してゆく。
その後、1万3000年前に往時は地続きだった、
ベーリング地峡を越えてアメリカ大陸に行き着いた。
なぜか?
サケ・マスを筆頭に豊富な水産資源を追い求めた結果だ。
彼らがメキシコ付近に達すると、
その地にはトウモロコシという天の恵みが待っていた。
狩猟・漁撈に代わって、生きる糧を農耕で
得ることができれば、人々の生活は安定する。
弥生人の稲作文化がそれを如実に証明している。
トウモロコシの恩恵を受けた彼らの一部は
農耕に嫌気がさしたのか、なおも移動を続けた。
つい最近・・・でもないけれど、
2500年前には太平洋へと打って出た。
その島々が今回のラグビーW杯で日本にやって来た、
サモアであり、フィジーであり、トンガである。
ルーツを同じくする民族同士が5万年の時を越え、
この島国でめぐり合ったのだ。
=つづく=