2019年12月5日木曜日

第2278話 過食を誘うエラベルセット

前回の理髪は10月初旬。
その際、行き掛けのランチに寄るつもりが
乗換えをしくじって断念した洋食店を再トライ。
今回もヘアカットに赴く前だった。

目指すは東急池上線・荏原中延の駅舎裏。
使い勝手のよい都営地下鉄浅草線・中延駅で下車した。
そこから小糠雨降る中を歩くのだが
駅と駅を結ぶ、なかのぶスキップロードはアーケード商店街。
何のわずらわしさもなく「洋食 ふじかわ」に到着した。

カウンター5席の一番奥に案内される。
目当ては15種類の料理から好みの2品(1150円)、
あるいは3品(1350円)択ぶことのできる、
その名もエラベルセットだ。

カキフライセット(1050円)に未練を残しつつ、
ちと重いかな? と思いながらもエラベル3品にした。
15種は海老フライ、鮭フライ、チキンカツ、とり唐揚げ、
ポーク生姜焼き、ポークソテーなどなど。
あいにくとカキフライは選抜されていない。

白身魚フライの魚種を訊ねたら、タラとの回答。
タラフライ・ハンバーグ・ポークピカタを半ライスで通す。
セットには豚汁・新香が付く。
サッポロ黒ラベル中瓶も料理と同時の提供でお願いした。

J.C.のあとに来店し、右隣りに着いた若い女性は
カニコロッケ・肉詰めナスフライ・ポークガーリック焼きと
やはりエラベル3品を注文した。
頼みなれてるから近所の住人なのだろう。

あらためて店内の様子をうかがう。
かなりの歴史を刻んでいるように見受けた。
コックコートにコック帽の店主が厨房を仕切り、
脇には調理補助の女性だが、どうやら娘ではなさそう。
マダム独りがフロアで奮闘する。
ふと、手に取った箸袋に「お好み洋食 ふじかわ」とあった。

ビール&枝豆に続き、湯気を立ててプレートが運ばれた。
フライにタルタル、ピカタとハンバーグにはデミグラス、
目玉焼きが添えられ、付合わせはケチャスパとキャベツ。
存在感薄いピカタ以外は上々の仕上がりである。

真っ緑のキューちゃん風&たくあんの新香はおざなりだが
豚汁は豚小間、玉ねぎ、根菜類に加え、
豆腐まで入った具だくさんでお得感がある。
ビールのつまみに枝豆を必要としないタチにつき、
豆を豚汁に投じて、もっと具だくさんにしてやった。
せっかく半ライスにしたのに3品セットは
もろに過食につながって、食後感に苦しさを伴う。

外はまだ雨。
ヘアサロンのある不動前まで徒歩30分の距離ながら
傘をさして歩くのはイヤ。
3線ともすべて東急電鉄の池上線、大井町線、目黒線を
2回乗換え、不動前に到達した。

予約まで時間があるため、東急ストアとオオゼキ、
2軒のスーパーの鮮魚売り場で時間を費やす。
いやはや、サカナたちを見てると飽きないや。
かといって水族館に行きたいとは思わんけどネ。

「洋食 ふじかわ」
 東京都品川区東中延1-11-19
 03-3783-7537