作家の池波正太郎翁。
あれば食べるの必注アイテムがコレ。
数多ある食エッセイにたびたび登場させてもいる。
翁に成り代わって楽しませてもらった。
メインの帆立はごくフツー。
美味しいけれど、それ以外の何物でもない。
オリエンタルソースを謳うが
カレー粉で風味付けしただけだ。
鴨胸肉のローストは火の通し過ぎ。
鮮やかな赤身を期待しただけに
失望の色を隠せない。
何よりもガルニテュールの
かぶ・にんじん・いんげんが帆立と鴨で同一。
下に敷かれた五穀米だか
十穀米までまったく一緒。
これは大きな失点につながる。
もともとメニューの選択肢が限られる中で
手抜きと見られても致し方なかろう。
しかも献立の変化がはほとんどないのだ。
来る日モ来る日も
同じ料理を作り続けて楽しいのかな?
前菜の素晴らしさに救われつつも
客として通うのはためらわれる。
当方はビールを飲み続け、
相方はプリンなんぞを召し上がられている。
会計は8千円と少々。
割高感を感じないのはやはり、
蟹のパスたと冷たいコンソメの賜物と言えよう。
この日はほとんどカンカン照り。
それでも杉並区・上井草まで一駅歩いた。
何があるでもなく、歩きがいのない町なので
(住人の方々ごめんなさい)
そこから西武新宿線に乗車。
飲む・食う・歌うのさんともO戸サン。
飲み食いは済んだので残るは歌うだけ。
谷中はよみせ通りのカラオケボックスに向かった。
互いに馴染みの店だが
この日は顔見知りがホンの数人。
すぐに順番が回って来ちゃうので
選曲に歌唱に忙しいったらありゃしない。
レパートリーは広い二人につき、
難なくこなしましたがネ。
人間、声が出ているうちが華。
かすれたり、しゃがれたりしてきたら、
人生のゴールはもう目の前であります。
「ビストロ デザミ」
東京都練馬区上石神井2-29-1
03--6904-7278