PCをいじくっていてたまたま見つけた、
「ゆずのたね」なる中国料理店。
何が気に入ったのかって、
安いつまみ類が実に豊富なのだ。
安さはもちろんありがたいけれど
値段から察するにサイズが小さいだろう。
コレが何ともありがたや。
守屋浩の歌声が聞こえ始めたが
浪花の小姑が黙っちゃいまい。
ここは自重しときましょう。
所在地はメトロ丸ノ内線・新中野駅そば。
フットワークの軽いJ.C.、翌日には訪れた。
鍋屋横丁のちょい先に店舗はあった。
おや? 和風の佇まいに見覚えがあるゾ。
もう20年以上も前だったと思う。
店先を通りすがったことがある。
開業してまだ5年、
その前は焼き鳥屋だったと聞いた。
カウンターに促され、赤星中瓶を通す。
最初の注文は赤エビの紹興酒漬け(350円)、
白菜のピリ辛甘酢(100円)、
芳醇白レバーの赤酒漬け(350円)。
このうちでは白レバーが最高だった。
レバーだけでなくハートも2個あった。
焼きとんはレバ好きなんだが
焼き鳥となるとハツを好むJ.C.、
意想外の幸運に舌鼓をポンポン。
赤星をお替わりしながら
<本日のおすすめ>より、
名物! 特大しじみの台湾風醤油漬け(680円)。
産地は台湾ではなく三重県・桑名とのこと。
その手は桑名の焼き蛤だがなァ。
いや、このしじみははまぐりサイズであった。
そうしておいて締めの一品は
鮮魚の強火蒸し広東スタイル(680円)。
接客の娘(コ)に魚種を訊ねたら
厨房の店主が振り返って黒鯛との仰せ。
ハタ類なら文句無しだが値段が値段、
黒鯛に異存のあるハズもない。
サカナの下に絹ごし豆腐が敷かれ、
刻みねぎに香菜(シャンツァイ)が1片。
本場で清蒸(チンチェン)と呼ばれるスタイルは
中国人が最も愛する鮮魚料理である。
3760円の会計時に店主と言葉を交わす。
「お近くですか?」
「いや、文京区から」
「エッ? 文京区はどちらで?」
「千駄木だけど・・・」
「エッ? それじゃ『天外天』ご存じですか?」
「ハハ、ウチの向かいなんで何度も行ったヨ」
「エエ~ッ! 私『天外天』で働いてました」
「エエ~ッ! そうだったの?」
会話は続いたけれど、お時間がよろしいようでー。
「ゆずのたね」
東京都中野区中央3-34-1
050-1142-5020