2024年8月2日金曜日

第3593話 なじみとなって 仲良しこよし (その2)

神保町「魚勝」は靖国通りと
専大通りの交差点近く、
銀行が入居するビルの地下にある。

いつも飲むのはホッピーの外1&中2。
加えて清酒・大関の冷たいのか、
梅沢富男のCMでおなじみの
レモンサワーを1~2杯。

つまみは真鯛の松皮造り、かつおタタキ、
能登半島のナマコ酢など、
魚介系から択ぶことが多い。
いつもあるとは限らないが
北海道のエイ(カスベ)の肝刺しも
大の気に入りである。

開店時刻の15時から
せいぜい17時の間におジャマするのが常で
滞空時間は60分から長くても90分。
スタッフはM奈チャンが接客。
鮨職人上がりのH野サンが厨房の2人体制。
M奈チャンが休んだときの助っ人がKるクン。
彼女は同じフロアの和食店「き介」から来る。
その向かいのイタリアンと合わせ、
3軒は同じ経営の姉妹店なのだ。

いつの間にやら3人とも
気心の知れる仲となった。
仲良しこよしと呼んでもらって差し支えない。
ほうら陽水も歌い出したヨ。

♪ 仲良しこよしは なんだかあやしい
  夕焼け小焼けは それより淋しい
  一人で見るのが はかない夢なら
  二人で見るのは たいくつテレビ
  星屑、夜空は 星屑、ひとりきり

  楽しいことなら 何でもやりたい
  笑える場所なら 何処へでもゆく
  悲しい人とは 会いたくもない
  涙の言葉で 濡れたくはない
  青空、あの日の 青空、ひとりきり ♪

    (作詞:井上陽水)

「青空、ひとりきり」は1976年3月25日に
リリースされた陽水5枚目のアルバム、
「招待状のないショー」に収録されている。

この日のことはよく覚えている。
J.C.が生まれて初めて海を渡ったのは
1971年3月25日11時。
ソ連船・ハバロフスク号で横浜を出港した。

’76年3月25日は5イヤー・アニバーサリー。
同時刻の11時には再び大桟橋に行ってみた。
あのとき、巣立った19歳の少年は
海原、ひとりきり でした。

2ヶ月後に帰国したとき、街には
五木ひろしの「よこはま・たそがれ」が
流れておりました。

「魚勝」
 東京都千代田区神田神保町2-4
 東京建物神保町ビルB1

 03-3221-0861