以前は日本そば屋と町中華を訪れる比率は
どっこいどっこいだったのに
このところ明らかに偏ってきた。
圧倒的にそば屋が増えている。
近頃の昼ごはんはそば屋ばかりだ。
まごうことなく歳のせいだろうネ。
殊に夏場は熱い中華そばより
冷たい日本そばが食欲に直結する。
この日もご多分にもれず、であった。
家のそばから乗った早稲田行きのバスを
不忍通りと本郷通りの交差点、
上富士前で降りた。
利用したことはないが
「松月庵」の存在は認知している。
暖簾をくぐると典型的な町そば屋の雰囲気。
入口そばのテレビのふもとに着席した。
”冷やし中華 始めました” と壁の貼り紙。
そうかい、そうかい、始めたかい。
そば屋の中華そばは大好きだが
それ以上に冷やし中華を目にするのは
スープを仕込む手間が省けるからだ。
冷やし中華は冷やしきつねに
毛を生やしたようなモンだから
ほとんど手間がかからない。
出そうと思ったら簡単に出せるのだ。
よしっ、今日はコレでいきましょう。
ドライ大瓶をトクトクトク。
柿の種&ピーナッツをポリポリポリ。
初めてのそば屋でそばを食わずに
冷やし中華ってのもなァ・・・
それをコラムで紹介するのもなァ・・・
まっ、いいかー。
歳を取ったらなるべく面倒なことは
考えないようにしよう。
考えすぎると寿命が縮まる。
皿を彩るハム・錦糸玉子・ナルト・
きゅうり・わかめ・紅生姜。
具材はけして良質じゃなくとも
ややちぢれ中太麺の噛みしめ感が
良質のパスタを思わせて快適。
麺類は麺が旨けりゃ、それでいいのだ。
近々、ウラを返してもりそばをいっとこう。
好印象だったら当欄で紹介致します。
「松月庵」
東京都文京区本駒込2-28-30
03-3941-5403