2014年3月18日火曜日

第796話 「岸辺のアルバム」を観たけれど・・・ (その3)

とにもかくにも観始めた「岸辺のアルバム」である。
TSUTAYAのDVD取り寄せ便は月に8枚の契約。
これが一度に2枚づつ送られてくる。
1枚に2話収録されており、全15話観るのに7回の配送だ。
最後の13・14・15話はサービスで1枚に3話。
結局、観終わるのに丸1ヶ月を要した。
途中、何度も途中下車しかかったが、何とか観了した次第。

そういえば、2年ほど前だったかな?
1975年放映の「悪魔のようなあいつ」。
阿久悠原作、沢田研二主演のTVドラマで
主題歌もジュリーの「時の過ぎゆくままに」。
これは見事に途中で挫折した。

若山富三郎・荒木一郎・安田道代(現・大楠)と
すべて好きな役者が出ていたにもかかわらず、ダメだった。
途中でやめちゃったから記憶にないが、あとで調べたら
ディック・ミネ・尾崎紀代彦・岸辺修三(現・一徳)と
やたら歌手の出演が目立つ。
ゴールデン・カップスのデイブ平尾まで出ていやがった。

ほかにも篠ヒロコ・悠木千帆(現・樹木希林)・浦辺粂子の女優陣。
藤竜也・伊藤四朗・金田龍之介・細川俊之の男優陣。
かなりの個性派揃いにしてて豪華なメンバーだ。
こんなキャスティングは現代ではもう不可能であろうヨ。
こんなことなら我慢して最後まで観とけばよかった。
ヒマが出来たら奮起して再挑戦してみようかしら・・・。

おっと、「悪魔の~」じゃない、「岸辺の~」だった。
岸辺と言えば、岸辺一徳。
数日前にNHKのBSプレミアムで
昨年末のタイガース東京ドーム公演を観る機会に恵まれたが
この人のベースはスゴいネ、世界的ベーシストじゃなかろうか。
あっ、また脇道にそれちゃった。
タイガース公演についてはまたあらためて取り上げたい。

そうしてこうして観終えた「岸辺のアルバム」。
観了したのだから面白くなかったワケではない。
でも、期待ほどではなかった。
期待が大きすぎたせいもあるのだろう。
ただ、1970年代後半の匂いが画面からかぐわしく放たれて
懐かしさに胸が熱くなったシーンがいくつか・・・。

ぶっといネクタイにだだっぴろい背広のラペル。
刺激されて「岸辺のアルバム」ならぬ、自分のアルバムを開いたら
映ってましたヨ、そんな格好の自分の姿がバッチリと―。
ハハ、髪の毛なんかスパイダーズみたいな長髪だもんネ。
いや、自分の姿に笑えた、笑えた。

そして劇中、国広冨之と風吹ジュンが飲む缶ビールだ。
何と今は無きサントリー純生のロング缶ときたヨ。
あの時代にロング缶があったんだねェ、いや、驚いた。
若かりし頃、愛飲した純生に出会えただけでも
「岸辺のアルバム」を観たカイがあったというものでした。

=おしまい=