2014年3月26日水曜日

第802話 酒宴は「酒縁の会」だった!

宮城県きっての美米の産地、登米市に到着。
かの伊達政宗はことのほか、この地の米を愛でたという。
品種はひとめぼれが主流となっている。
ここしばらく、自宅では登米米しか食していない。
これが実に旨いのだ。
コシヒカリとはまったく異なる美味しさである。

当夜は「麺や文左」で催された酒宴に出席した。
”麺や”といっても都内にありがちなラーメン店に非ず。
古民家を改築した素敵な和食店である。
開業して2年余りになるが、この地にこれ以上の飲食店舗はない。
市のランドマークになる日も遠くはあるまい。

あれはちょうど2年前。
ハーピストの石崎千枝子サンのディナー・コンサートだった。
MCを仰せつかり、訪れたのが初めて。
それ以来、ご縁が生まれた。

当夜は地元の造り酒屋、一の蔵酒造とのコラボ・イベント。
題して「酒縁の会」、料理の内容をつまびらかにしておこう。

☆先付三種  
 ほたる烏賊塩辛  サーモンと菜花の黄味辛子  登米牛たたき

☆蟹しんじょうと雪菜の吸物

☆お造り三種 
 寒すずき肝醤油  まぐろ磯辺和え  烏賊筋子醤油  

☆どんこと大根と芹の味噌煮 

☆天ぷら二種 
 めひかり  真鱈白子の湯葉揚げ 

☆宮城産小麦のうどん青葉の恋 

☆塩麹のアイスクリーム    

すばらしかったのは蟹しんじょう。
京都の老舗料理屋でさえ、ここまでの逸品にはそうそう出会えまい。
桑の葉を練り込んだ青葉の恋も特筆に値しよう。
青葉の恋は商品開発されて近々、市場に出回るそうだ。

加えて一ノ蔵の美酒群が拍車をかける。
いや、まいったなァ。
清酒と和食の相思相愛を実感した次第でありました。

乾杯の発声、福引きのクジ引きと卓を離れることいくどか、
だけどそれがなければ、あわや轟沈するところだった。
くわばら、くわばら。
ちなみに「麺や 文左」の所在地は南方町雷(いかずち)でしたとサ。

「麺や 文左」
 宮城県登米市南方町雷35
   0220-29-7227