弘明寺をあとにして、やって来たのは京急・仲木戸駅。
JR京浜東北線・東神奈川駅に隣接している。
あれは去年の8月。
暑い盛りに横浜の魚河岸、中央卸売市場へ出張ってゆき、
場外の食堂、「浜膳」で昼めしを食べた。
そこから相方と仲木戸経由、東急東横線・白楽まで歩いたのだった。
今回はかつて来た同じ道を逆行している。
しかも相棒はあのときと同じP子だ。
それもまたヨシ。
滝の川の向こうに目当ての飲み処が見えてきた。
その名も「市民酒場みのかん」。
川添いに風情のある姿を見せている。
来たいと思い続けていたが、やっとのぞみがかなった次第だ。
しばし店先にたたずみ、感慨にふける。
というのは、少々大げさだがネ。
気持ちを整えておもむろに入店した。
おう、おう! 中の雰囲気もすばらしい。
向かって右側に長めのカウンターが一気通貫。
左手には小卓が四つほど並んでいた。
テーブルはみな二人掛けで、七対子ならぬ、四対子といった趣きだ。
んなこと言っても、麻雀卓を囲まぬ向きには意味不明であろうヨ。
時刻は15時前。
時間が早いせいか、客入りは3~4分といったところ。
そうこうするうち、ポツリぽつりと客足がのび、
店内はそこそこの活況を呈してきた。
店主と常連客が言葉を交わしている。
「こんな時間から混むのは珍しいネ、オヤジさん!」
「ホントだなァ、今日はどうしちゃったんだろう?」
まっ、われわれみたいなプラスα もオジャマしてることだし・・・。
エニウェイ、さっそくの瓶ビールだ。
この手の心ある大衆酒場のビールは常に大瓶。
中瓶のような中途半端なモンは金輪際出さない。
ただし、ここは東神奈川といえども横浜のはずれだ、
銘柄は当然キリンに定まろう。
周りを見渡すと、やはりみんなラガーを飲んでいる。
最近、とみにコイツの苦みが鼻についているJ.C.ながら
とにかく、ベター・ザン・ナッシング、お願いはしておいた。
=つづく=
JR京浜東北線・東神奈川駅に隣接している。
暑い盛りに横浜の魚河岸、中央卸売市場へ出張ってゆき、
場外の食堂、「浜膳」で昼めしを食べた。
そこから相方と仲木戸経由、東急東横線・白楽まで歩いたのだった。
今回はかつて来た同じ道を逆行している。
しかも相棒はあのときと同じP子だ。
それもまたヨシ。
滝の川の向こうに目当ての飲み処が見えてきた。
その名も「市民酒場みのかん」。
川添いに風情のある姿を見せている。
市民酒場の名にふさわしい
訪れるのは初めて。来たいと思い続けていたが、やっとのぞみがかなった次第だ。
しばし店先にたたずみ、感慨にふける。
というのは、少々大げさだがネ。
気持ちを整えておもむろに入店した。
おう、おう! 中の雰囲気もすばらしい。
向かって右側に長めのカウンターが一気通貫。
左手には小卓が四つほど並んでいた。
テーブルはみな二人掛けで、七対子ならぬ、四対子といった趣きだ。
んなこと言っても、麻雀卓を囲まぬ向きには意味不明であろうヨ。
時刻は15時前。
時間が早いせいか、客入りは3~4分といったところ。
そうこうするうち、ポツリぽつりと客足がのび、
店内はそこそこの活況を呈してきた。
店主と常連客が言葉を交わしている。
「こんな時間から混むのは珍しいネ、オヤジさん!」
「ホントだなァ、今日はどうしちゃったんだろう?」
まっ、われわれみたいなプラスα もオジャマしてることだし・・・。
エニウェイ、さっそくの瓶ビールだ。
この手の心ある大衆酒場のビールは常に大瓶。
中瓶のような中途半端なモンは金輪際出さない。
ただし、ここは東神奈川といえども横浜のはずれだ、
銘柄は当然キリンに定まろう。
周りを見渡すと、やはりみんなラガーを飲んでいる。
最近、とみにコイツの苦みが鼻についているJ.C.ながら
とにかく、ベター・ザン・ナッシング、お願いはしておいた。
=つづく=