2014年10月1日水曜日

第937話 東大前の食レベル (その1)

山口県・萩市から
ニューヨーク時代ののみとも・K恵が上京してきた。
ふるさとに帰る日の昼に
時間が取れるというのでランチをともにすることに―。

訊けば前夜はドームの巨人戦を息子と観て
ドームホテルに宿泊したという。
ふ~ん、ジャイアンツねェ。
まったく興味が失せたワケじゃないけれど、
小・中・高の頃は巨人戦をしっかりフォローしていた。

ほとんど観なくなったのは
江川が現役を退いたあたりだったかも・・・。
その後、ミスターが監督に復帰した数年間は
若いときほどではないにせよ、
TVの前にけっこう座るようになった。

待ち合わせたのは東京大学正門前。
何年ぶりの再会だろうか・・・。
中国地方を漫遊した折に逢ったのが最後だから
かれこれ10年は経ってるな。

懐かしさの余り、セイガクの行き交う正門で固くハグである。
べつにくちづけを交わしてもよかったのだが
セイガク、殊に晩熟(おくて)の東大生には
刺激が強すぎるのでやめといた。
なあ~んてネ。

 ♪   ~なんてね 淋しい
   Get up, Get up, Get up, Get up, 
   burning heart      ♪
      (作詞:阿木耀子)

これまたニューヨーク時代に親交を深めた明菜は
完全復活するのだろうか・・・気になるところではある。
彼女のナンバーでは上記の1986年レコード大賞受賞曲、
「DESIRE―情熱―」をしのいで
その2年前の「十戒」が一番好きだがネ。

さて、東大である。
キャンパスに入ると正面には
かつて大学紛争の舞台となった安田講堂がそびえている。
高層ビル立ち並ぶ今の世となっては
”そびえている”は少々オーバーながら
周りに高いモノ皆無につき、
それなりの屹立感がないこともない。

向かったのは講堂地下の中央食堂だ。
赤唐辛子粉をザバッと振りかけて食す、
名物の赤門ラーメンをK恵に食べさせてやりたかった。
大して旨いモンじゃないが、一応、ハナシの種になるし・・・。

ところがであった。

=つづく=