錦織圭のおかげで、いや、せいで徹夜になってしまった。
ナダルのサービスゲームを二度ブレークした、
第2セットもすんなり取るかと思いきや、トンデモない落とし穴。
タイブレークの末、そのセットを落とす。
心の中のプレッシャーと戦い、
五輪に巣食う魔物に襲われながらの第3セット。
観ているこっちはハラハラドキドキの巻である。
流れは完全にナダル。
にもかかわらず、よくぞ勝ち抜いてくれたものだ。
この銅は他競技の金に匹敵すると言ったらホメ過ぎだろうか。
とまれ、実に価値ある快挙だったと思う。
いや、あっぱれ!
カヌー・スラローム、男子カナディアンシングルの羽根田卓也。
競泳男子800メートルリレーの4人。
心に響く銅メダルが続々と生まれるリオデジャネイロである。
羽田は10年の長きに渡ってスロヴァキアにカヌー留学した。
この国がカヌーの本場だったことを今回初めて知った。
首都・ブラチスラバしか訪れていないので
自然とのふれ合いがなく、
渓流・渓谷に恵まれた国とはついぞ知らなかった。
日本とはゆかりが薄い東欧の小国に
行こうと決めた本人もスゴいけど、それを許した父親も立派。
こういうのを父子鷹というのでしょうネ。
二人にあっぱれ!である。
男子800メートルリレーもよくやってくれた。
1964年、東京五輪以来の表彰台で
52年前のあの瞬間はよく覚えている。
記憶が確かならば、200m×4リレーは
競泳男子の最終種目だったハズ。
どうにかこうにか3着にすべり込み、
男女を通じて大会唯一のメダルを獲得したのだった。
振り返れば、金メダル16個を量産した開催国・日本も
水泳界は暗黒の時代真っただ中だった。
すでに最盛期を過ぎた自由形の山中毅、
女子背泳ぎの田中聡子、
二人にとってメダルは見果てぬ夢に終わる。
殊に山中はローマと東京、
五輪と五輪のすき間に
何度も世界記録を塗り替えて日本国中を熱狂させ、
長嶋・大鵬と並ぶ国民的英雄だったのだ。
驚愕すべきは当時のアメリカ。
競泳全18種目中、実に13個の金メダルをかっさらっていった。
残りの5個はオーストラリアが4、旧ソ連が1。
ドイツ・イギリス・フランス・日本、全部まとめてゼロである。
4年後のメキシコシティと合わせて、
この2大会はアメリカ水泳陣が世界を完全制覇していた。
さてリオはここでいったん休憩。
閉会後にあらためて振り返りたい。
=おしまい=
ナダルのサービスゲームを二度ブレークした、
第2セットもすんなり取るかと思いきや、トンデモない落とし穴。
タイブレークの末、そのセットを落とす。
心の中のプレッシャーと戦い、
五輪に巣食う魔物に襲われながらの第3セット。
観ているこっちはハラハラドキドキの巻である。
流れは完全にナダル。
にもかかわらず、よくぞ勝ち抜いてくれたものだ。
この銅は他競技の金に匹敵すると言ったらホメ過ぎだろうか。
とまれ、実に価値ある快挙だったと思う。
いや、あっぱれ!
カヌー・スラローム、男子カナディアンシングルの羽根田卓也。
競泳男子800メートルリレーの4人。
心に響く銅メダルが続々と生まれるリオデジャネイロである。
羽田は10年の長きに渡ってスロヴァキアにカヌー留学した。
この国がカヌーの本場だったことを今回初めて知った。
首都・ブラチスラバしか訪れていないので
自然とのふれ合いがなく、
渓流・渓谷に恵まれた国とはついぞ知らなかった。
日本とはゆかりが薄い東欧の小国に
行こうと決めた本人もスゴいけど、それを許した父親も立派。
こういうのを父子鷹というのでしょうネ。
二人にあっぱれ!である。
男子800メートルリレーもよくやってくれた。
1964年、東京五輪以来の表彰台で
52年前のあの瞬間はよく覚えている。
記憶が確かならば、200m×4リレーは
競泳男子の最終種目だったハズ。
どうにかこうにか3着にすべり込み、
男女を通じて大会唯一のメダルを獲得したのだった。
振り返れば、金メダル16個を量産した開催国・日本も
水泳界は暗黒の時代真っただ中だった。
すでに最盛期を過ぎた自由形の山中毅、
女子背泳ぎの田中聡子、
二人にとってメダルは見果てぬ夢に終わる。
殊に山中はローマと東京、
五輪と五輪のすき間に
何度も世界記録を塗り替えて日本国中を熱狂させ、
長嶋・大鵬と並ぶ国民的英雄だったのだ。
驚愕すべきは当時のアメリカ。
競泳全18種目中、実に13個の金メダルをかっさらっていった。
残りの5個はオーストラリアが4、旧ソ連が1。
ドイツ・イギリス・フランス・日本、全部まとめてゼロである。
4年後のメキシコシティと合わせて、
この2大会はアメリカ水泳陣が世界を完全制覇していた。
さてリオはここでいったん休憩。
閉会後にあらためて振り返りたい。
=おしまい=