金の麦〈樽詰〉のおかげで生き返った。
小さめの中ジョッキが1杯350円。
すぐにお替わりである。
そろそろ天ぷらを頼まねば―。
最初は好物の穴子(400円)から。
揚げ手は見るからにベテランのオジさん。
箸さばきが熟練度を物語っている。
穴子はカリッと揚がったものの、あまり旨みがない。
日本近海の真穴子ではなさそうだ。
東シナ海で獲られた中国産の銀穴子だろう。
間違ったらゴメンだけど―。
それよりも問題は甘過ぎる天つゆである。
たっぷりの大根おろしでごまかそうとしたが
如何ともし難い。
以後、おろし&生醤油で食べた。
2品目は、きゅうり・みょうが・玉ねぎのかき揚げ(150円)。
かき揚げにきゅうりは世にも珍しい。
きゅうりの天ぷらは初体験である。
半信半疑でパクリとやると、意に反して悪くはなかった。
2杯目のジョッキを傾けるJ.C.を見て
揚げ手のオジさんが
「おつまみにして下さいネ」―
卓上の壺を指し示す。
ちょうど牛丼店「吉野家」の紅しょうがの如くに
3種類の小壺が並んでいた。
ピリ辛もやし、大根ピリ甘辛漬け、ごぼう入り漬けしょうが。
食指は動かなかったが漬けしょうがを小皿に取って
ビールの友とした。
続いてのどぐろ(180円)をお願い。
高級魚のどぐろはかなりのプチサイズ。
でなきゃ、こんな値段で出せまい。
それでもいっちょ前に尻尾はきれいなピンク色。
味もそれなりである。
目当ての酒場がオープンするまで町をぶらぶら。
住吉神社にやって来た。
福岡や大阪にあるし、東京の佃にもある。
諏訪神社、氷川神社、天祖神社、浅間神社なんてのも多いな。
そんなことを思いながら殺風景な境内をながめていた。
翌週にはここで盆踊りが催される由。
そうこうするうち時刻は17時。
向かったのはモトスミきっての老舗酒場「亀勢」である。
鶴見の「岩亀」とは縁戚関係とのこと。
この町を訪れた理由がここなのだ。
一朝一夕には育まれぬたたずまいに魅せられながら
おもむろに敷居をまたいだ。
=つづく=
小さめの中ジョッキが1杯350円。
すぐにお替わりである。
そろそろ天ぷらを頼まねば―。
最初は好物の穴子(400円)から。
揚げ手は見るからにベテランのオジさん。
箸さばきが熟練度を物語っている。
穴子はカリッと揚がったものの、あまり旨みがない。
日本近海の真穴子ではなさそうだ。
東シナ海で獲られた中国産の銀穴子だろう。
間違ったらゴメンだけど―。
それよりも問題は甘過ぎる天つゆである。
たっぷりの大根おろしでごまかそうとしたが
如何ともし難い。
以後、おろし&生醤油で食べた。
2品目は、きゅうり・みょうが・玉ねぎのかき揚げ(150円)。
かき揚げにきゅうりは世にも珍しい。
きゅうりの天ぷらは初体験である。
半信半疑でパクリとやると、意に反して悪くはなかった。
2杯目のジョッキを傾けるJ.C.を見て
揚げ手のオジさんが
「おつまみにして下さいネ」―
卓上の壺を指し示す。
ちょうど牛丼店「吉野家」の紅しょうがの如くに
3種類の小壺が並んでいた。
ピリ辛もやし、大根ピリ甘辛漬け、ごぼう入り漬けしょうが。
食指は動かなかったが漬けしょうがを小皿に取って
ビールの友とした。
続いてのどぐろ(180円)をお願い。
高級魚のどぐろはかなりのプチサイズ。
でなきゃ、こんな値段で出せまい。
それでもいっちょ前に尻尾はきれいなピンク色。
味もそれなりである。
目当ての酒場がオープンするまで町をぶらぶら。
住吉神社にやって来た。
福岡や大阪にあるし、東京の佃にもある。
諏訪神社、氷川神社、天祖神社、浅間神社なんてのも多いな。
そんなことを思いながら殺風景な境内をながめていた。
翌週にはここで盆踊りが催される由。
そうこうするうち時刻は17時。
向かったのはモトスミきっての老舗酒場「亀勢」である。
鶴見の「岩亀」とは縁戚関係とのこと。
この町を訪れた理由がここなのだ。
一朝一夕には育まれぬたたずまいに魅せられながら
おもむろに敷居をまたいだ。
=つづく=