ずいぶん昔のことになるがワインを楽しむ会で
何度か顔を会わせた友と夕暮れどきのディナー。
近々、東京を離れるそうでしばしの別れ、
思い出に居酒屋じゃ味気ないから
イタリアンでも・・・となった次第である。
場所は谷根千界隈で合意をみた。
時間的束縛に追われて仕掛けは早め。
と言っても17時以降にオープンする店ばかりだ。
たまたま見つけたのが「バール・オステリア・ココム」。
地番は谷中だが最寄り駅は根津。
町の中心となる交差点から
善光寺坂を上り始めてすぐの場所にある。
15時に予約の電話で入れると、
応対してくれたのはマダムかな?
すでにこの時間もオープンしているとのこと。
渡りに舟とはまさにこれ。
1時間以内におジャマする旨を伝えた。
昼飲みに規制の厳しい文京区。
しかも若者とあまり縁がなく、
年寄りばかりが目立つ町、根津では
きわめて珍しい営業時間の設定といえる。
サッポロ黒ラベルで乾杯。
壁に書かれた膨大なワインリストに見入った。
イタリア全20州のほとんどを
カバーしているのではなかろうか。
いや、ご立派だ。
簡単には決めかねるのでアンティパストを注文しておく。
ちなみにコペルト(300円+)はバゲット込み。
イタリアンでバゲットかァ。
フォカッチャが望ましいのにねェ。
一皿目は小ムツと豆アジのカルピオーネ。
フレンチならエスカベシュ、和食なら南蛮漬けに当たろうか。
もともとは北西アフリカのイスラム教徒、
ムーア人がスペイン南部に持ち込んだもので
それが地中海沿岸に広く伝播した。
豆アジはごくフツーの小さなアジだが
小ムツはその5倍はあった。
頭こそ落としてあるものの、若鮎ほどの大きさだ。
よって硬い背骨は食べられない。
黒ムツの幼魚とみえてさすがに食味はよろしい。
ちょいと生臭みの残ったアジより、ずっと美味しい。
カルピオーネを食べ終えてワインを決定。
ランゲ・ネッビオーロ バラーレ・フラテッリ 2011年。
ネッビオーロはJ.C.が最も愛するワイン・セパージュで
しかもバラーレはバローロ地区の産である。
不味かろうワケもなし。
=つづく=
何度か顔を会わせた友と夕暮れどきのディナー。
近々、東京を離れるそうでしばしの別れ、
思い出に居酒屋じゃ味気ないから
イタリアンでも・・・となった次第である。
場所は谷根千界隈で合意をみた。
時間的束縛に追われて仕掛けは早め。
と言っても17時以降にオープンする店ばかりだ。
たまたま見つけたのが「バール・オステリア・ココム」。
地番は谷中だが最寄り駅は根津。
町の中心となる交差点から
善光寺坂を上り始めてすぐの場所にある。
15時に予約の電話で入れると、
応対してくれたのはマダムかな?
すでにこの時間もオープンしているとのこと。
渡りに舟とはまさにこれ。
1時間以内におジャマする旨を伝えた。
昼飲みに規制の厳しい文京区。
しかも若者とあまり縁がなく、
年寄りばかりが目立つ町、根津では
きわめて珍しい営業時間の設定といえる。
サッポロ黒ラベルで乾杯。
壁に書かれた膨大なワインリストに見入った。
イタリア全20州のほとんどを
カバーしているのではなかろうか。
いや、ご立派だ。
簡単には決めかねるのでアンティパストを注文しておく。
ちなみにコペルト(300円+)はバゲット込み。
イタリアンでバゲットかァ。
フォカッチャが望ましいのにねェ。
一皿目は小ムツと豆アジのカルピオーネ。
フレンチならエスカベシュ、和食なら南蛮漬けに当たろうか。
もともとは北西アフリカのイスラム教徒、
ムーア人がスペイン南部に持ち込んだもので
それが地中海沿岸に広く伝播した。
豆アジはごくフツーの小さなアジだが
小ムツはその5倍はあった。
頭こそ落としてあるものの、若鮎ほどの大きさだ。
よって硬い背骨は食べられない。
黒ムツの幼魚とみえてさすがに食味はよろしい。
ちょいと生臭みの残ったアジより、ずっと美味しい。
カルピオーネを食べ終えてワインを決定。
ランゲ・ネッビオーロ バラーレ・フラテッリ 2011年。
ネッビオーロはJ.C.が最も愛するワイン・セパージュで
しかもバラーレはバローロ地区の産である。
不味かろうワケもなし。
=つづく=